チョコレート

虎と小鳥のフランス日記

パリのチョコレート博物館でチョコレートの歴史を学ぶ:「虎と小鳥のフランス日記」第101話

今週の虎と小鳥はパリのチョコレート博物館が舞台でした。

今回は3分間にチョコレートの歴史がぎゅっと詰め込まれています。3つのキーフレーズを読んだだけでも、にわかチョコレート博士になれそうです。



3つのキーフレーズ

キーフレーズその1

周知のようにカカオはアメリカ大陸から来ました。

カカオの木

Comme chacun sait, le cacao vient d’Amérique.

キーフレーズその2

先コロンブス期の文明ではカカオはきわめて重要なものです。

カカオ豆をもつ女神

Dans les civilisations précolombiennes, le cacao revêt une grande importance.

キーフレーズその3

スペイン人がヨーロッパに最初のチョコレート屋さんを開き始めたのは16世紀の終わりでした。

チョコレートとスペイン人

C’est à la fin du XVIème siècle que les Espagnols commencèrent à ouvrir les premiers magasins de chocolat en Europe.

わかりやすい単語と文法の解説

●comme chacun sait
みなさん、ご存知のように

何かを話し始める導入。ほかの例文:
Comme chacun sait, pen est l’actrice.
みなさん、ご存知のように、penは女優です。

似たような表現で
comme tu sais,
comme tu le sais,
があります。

sait, sais はsavoir(知っている)です。

●les civilisations précolombiennes 先コロンブス期=15世紀以前。
précolombienne (アメリカに関して)コロンブスによる発見以前の

コロンブスは新大陸を発見した人です。イタリアのジェノバの商人の息子。はじめは地中海の船に乗っていて、その後ポルトガルに移住。1492年、スペインの女王イサベル1世に後援してもらい、インドに行くつもりで、アメリカ大陸に到着しました。

●XVIème siècle 16世紀
ローマ数字についてはこちらに詳しく書いています。
ローマ数字(前編)~フランス語の数字【第52回】
ローマ数字(後編)~フランス語の数字【第53回】

●commencèrent 三十ニ回目の講義

チョコレートの歴史

チョコレートの歴史をごく簡単にご紹介しますね。

きょうのキーフレーズと全く同じで3つのエポックにわけることができます。

1.メソアメリカ文明におけるカカオ
2.大航海時代にヨーロッパへ伝来したカカオ
3.19世紀以降のチョコレート製品の工業化

それぞれをもう少し詳しく説明します。

1.メソアメリカ文明におけるカカオ

チョコレートの原料のカカオの歴史は、古代中南米メソアメリカの文明までさかのぼります。

アステカやマヤ文明などが代表的ですが、いろんな文明があったと言われています。

だいたい紀元前1200年ごろからです。

キーフレーズ2の写真はカカオの女神です。

カカオ

特権階級の人たちはカカオの実を石臼ですり潰し、水を加えて飲み、パワーアップしていました。

これがココアのルーツといえます。

2.大航海時代にヨーロッパへ伝来したカカオ

16世紀、アメリカ大陸の発見により、スペインにカカオが伝来します。

コロンブスがマヤ人の船に接触したとき、彼らの船にカカオがのっていました。カカオは貨幣として使われていたのです。でもコロンブスはあまりカカオに興味を示さなかったそうです。

かわりに自分も何か発見して、一発当てたいと思っていたコルテス(スペインの貴族)は、目を皿のようにしていたせいか、アステカの王様の飲んでいたショコラトルというカカオ飲料を見つけ、これをスペインにもたらしました。

ちなみに、現地ではカカオ豆100粒の対価が奴隷一人(!)だったそうです。

ショコラトルは一種の強壮剤で苦かったのですが、砂糖とバニラ(これもアメリカ大陸から持ってきた)を入れて、おいしさをアップしたら、宮廷で大流行します。

第33話 夕方のモントルグイユ通り「虎と小鳥のフランス日記」で書いたように、スペイン人はしばらくカカオドリンクのことを秘密にしていました。

しかし1615年、ルイ13世に嫁いだスペインの王女のアンヌ・ドートリッシュと、ルイ14世に嫁いだ王女マリア・テレサの二人からフランスに伝わります。おいしいので、フランスの宮廷でも大流行。

チョコレートをもっと飲みたい、売りたい、もうけたい、と思ったスペインの商人は中南米の植民地でプランテーションを作ってカカオを大量生産することを思いつきます。

3.19世紀以降のチョコレート製品の工業化

産業革命によって、チョコレートの大量生産が可能になり、現在みんなが食べたり飲んだりしているチョコレートへ発展します。

こちらは今回アントワーヌが取材した、チョコレート博物館のビデオです。以上のことを頭に入れて見れば、たとえフランス語がわからなくてもだいたいの流れがつかめると思います。

L’histoire du chocolat avec le Musée gourmand du chocolat
4分22秒

さらにチョコレートについて知りたい方は、この博物館のサイトへ⇒Accueil – Le musée gourmand du Chocolat – Choco-Story フランス語、英語、スペイン語で読めます。

☆チョコレートの歴史、こちらにもあります⇒フランス語で学ぶチョコレートの歴史

☆チョコレート関連の記事はこちらでまとめています⇒バレンタインデーとチョコレート関連記事の目次



ドキュメンタリー風の素材の使い方

「虎と小鳥のフランス日記」はいつも虎ことアントワーヌが撮影しています。カミーユが出てきてほかの人としゃべっている回は、彼がシナリオを書いているわけではないです。

出てくる人が好き勝手にしゃべっているので、それがリアルでおもしろいのですが、このように彼がシナリオをきっちり書いている回も楽しいですね。

このような回の使い方としては
●ふつうに見て楽しむ

●ディクテする(仏検の準1くらいのディクテの練習になる。準1よりちょっと難しいかも。単純過去形がひとつありました。)

●表現を拾って、作文する

●話のネタにする。

●興味を持ったことについて調べる。

このぐらいはあります。

私はあんこ派で、あんまりチョコレートは好きでないのですが、それでも冬場、ココアはわりと飲みますね。高校生のころ、たまにミスタードーナツでココアを飲むのが贅沢でした。

自分で作ると、甘さを調節できていいです。

それからお菓子の材料としてもチョコレートにはお世話になっています。






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コメント

  1. こんにちは。
    penさんは、あんこ派なんですね。
    和菓子は甘さが優しくて惹かれます。

    penさんのチョコブラウニーはおいしそうに焼けていて、
    こっちまでいい香りに包まれてしまいそう。
    以前、作ったことがあるので台所全体がチョコの部屋になったような香り、想像できます(笑)

    無性にチョコが食べたくなってきちゃいましたよ♪
    もちろん、歴史に感謝しながら、ね。

      • フランス語愛好家
      • 2013年 5月 22日

      みっちゃんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      はい、和菓子が好きです。
      チョコレートはたぶん質のいいのはおいしいんでしょうが・・・

      ブラウニー作るとそこら中が茶色のネトネトでベタベタになりますが、
      簡単で人気があるのでよく作ります。しかし、カロリー高いですよね。
      チョコレートはポリフェノールが入っているから、食べ過ぎなければ
      からだにいいでしょうね。

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