アドベントカレンダー

フランス語の語彙

クリスマスの単語 その3 アドベントカレンダー

11月半ばから土曜日の夜は、クリスマスにちなむ単語をご紹介しています。

きょうはアドベントカレンダー。

アドベントカレンダーとは、12月1日から、クリスマスまで、一日ずつカウントダウンしてゆくカレンダーです。

クリスマスのお楽しみの1つですね。

アドベントカレンダー

un calendrier de l’Avent (アン カランドリエ ドゥ ラヴォン)

calendrier はカレンダー
Aventは アドベント

例文:
Je n’ai pas le temps de créer un calendrier de l’Avent entièrement fait main.
私はアドベントカレンダーを一から手作りする時間はありません。

アドベントとは?

アドベントは、キリストの降誕を待ち、準備をする期間。教会の暦の1つです。この時期の数え方は宗派によって違いますが、ふつう11月30日に最も近い日曜日からクリスマスイヴまでのだいたい4週間です。待降節、降臨節とも呼ばれます。

カソリックの敬虔な信者にとっては祈りと断食の時期ですが、国によってアドベントを過ごす習慣が違います。たとえばドイツではシュトレン(stollen)という甘いお菓子パンを一切れずつ食べます。

シュトレンはイーストでふくらませたお菓子。中にドライフルーツが入っていて、上にラム酒をたっぷり塗ります。日持ちするお菓子で、日にちがたつほど味わいがますそうです。

形が赤ん坊の頃のキリストのおくるみに似ていると、言われますが、シュトレンはドイツ語で「棒」という意味だそうです。そういえば、英語のstickにスペルが似ていますが、全然関係ないかもしれません。

シュトレンの一例。


それにしても、アマゾンって何でも売ってますね。

Aventの語源

Avent(英語のAdvent)の語源は、ラテン語のadventus(到来)。
ad(~へ)+ vent(来る)=~へ(神)が来る

vent(→venir)が入っている単語に
aventure(出来事、冒険)
convenir à (~にふさわしい)
événement(出来事)
inventer(発明する
prévenir(予告する)
などがあります。

アドベントカレンダーについて

手作りのアドベントカレンダーはクリスマスの代表的なクラフトの1つです。

アドベントカレンダーに決まった形はなく、好きなように作ればOK。箱を24個並べてもいいし、封筒でもいいです。

市販のカレンダーは通常12月1日から24日までとなっています。子どもむけのお菓子メーカーのものは日替わりでお菓子が入っています。

これは、子どもがまだ小さいときに、せがまれてドラッグストアで買った、チョコレートメーカーのもの。

アドベントカレンダー

その日ごとに切れ目が入っているので、破って中に入っているチョコレート菓子を出して食べます。

娘はこういうのは最初は喜んで食べるのですが、すぐにあきて、カレンダーを一日ずつ開けるのをやめて放置してしまいます。

だから私が「きょうはチョコのは開けたの?」といちいち聞かなければなりません。そうすると、「きょうは、いい」などと言います。日めくりなのだから、毎日めくるものなのに。

レゴなどおもちゃの入っているアドベントカレンダーもありますね。

また、Webでも子どもむけにアドベントカレンダーを設置したイベントがあります。アメブロのピグとか。

こちらはアマゾンにあるミルクチョコの入ったタイプです。

お値段もお手頃です。

子どもたちにとって、クリスマスはお正月と同様に、待っているあいだが一番楽しいのかもしれません。大人もアドベントカレンダーを開けるのはちょっとうきうきしますね。

このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒クリスマスの単語 その1「クリスマス」

それでは、次回のクリスマスの単語をお楽しみに。






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