モンマルトルの家庭菜園~ゴッホ

虎と小鳥のフランス日記

モンマルトルの収穫祭 2013年 その1「虎と小鳥のフランス日記」第128話

今週の「虎と小鳥のフランス日記」は10月の9日から13日まで行われていた、モンマルトルの収穫祭が舞台でした。

モンマルトルのブドウ畑でとれたワインを飲むだけでなく、フランス各地からやってきた食材店が並ぶ一大イベントです。

グルメな人にはこのうえなく楽しい催しでしょうね。

冒頭40秒のサンプルビデオをどうぞ。

★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。

チーズフォンデュのエピソードに登場したフロが再び登場しています。やはり彼はグルメレポーターなのでしょうか?ちなみに、ふだんは都市計画の研究者として働いておられるそうです。

チーズフォンデュの回⇒サヴォア風チーズフォンデュ「虎と小鳥のフランス日記」第122話

きょうのメニュー

  • 3つの使える口語表現
  • 表現の解説
  • モンマルトルの収穫祭とゴッホ
  • それでは、早速復習します。

    3つの使える口語表現

    ~年前

    フロはこのイベントに来るのは初めてですが、カミーユたちは以前来たことがあります。

    「いつ来たっけ?」というカミーユの問いかけにたいして、アントワーヌ(画面には入っていない)が答えます。

    去年だったか2年前だったかもう覚えてない。

    モンマルトルのブドウ収穫祭

    Je sais plus si c’était l’année dernière ou y’a deux ans.

    たくさんの

    フロがあたりの様子を軽くリポート。

    たくさんの製品があります。ジャム、はちみつ、チーズも。

    モンマルトルのブドウ収穫祭

    …y’a pas mal de choses aussi, ils ont des confitures, il doit y avoir du miel, y’a du fromage aussi.

    ここから1時間のところ

    何かおいしいそうなものを食べている二人連れにインタビュー。

    「それ、どこで見つけたんですか?」とフロが聞いたら、

    ここから1時間のところです。

    モンマルトルのブドウ収穫祭

    À une heure d’ici.

    実はこれは冗談です。この二人組、やたら冗談を言っておりました。ワインで酔っ払っていたのかもしれません。

    表現の解説

    il y a + 時間 今から~前に

    y’a deux ans 2年前
    の y’a は il y aのことです。
    口語ではよくy’aと言ってますね。

    これは話をしている今を基準にして「~前」です。

    Je l’ai vu il y a trois jours.
    私は三日前に彼に会った。

    pas mal de たくさんの

    pas mal は「悪くない⇒よい、かなりいい」
    量的、質的に良い状態をあらわすので、ここでのpas mal de は「悪くない量のもの⇒たくさんのもの」

    Il y avait pas mal de gens.
    かなりの人出でした。

    Elle a pas mal d’argent.
    彼女はかなりのお金を持っている。

    pas mal de = beaucoup de です。beaucoup deをカジュアルにした表現と言えましょう。

    À une heure d’ici. ここから1時間のところ

    解説で、この前置詞 à は「空間的/時間的方向の終点を表す」と言われました。そんなこと、考えたこともありませんでしたが、確かにそうですね。

    À demain !
    では、また明日。

    À bientôt !
    また近いうちに。

    モンマルトルの収穫祭とゴッホ

    18区のモンマルトルの丘で毎年10月に行われるブドウ収穫祭、今年はなんと80周年でした。

    この収穫祭では、中世の衣装を着たおじさんたちがパレードをします。

    ニュースにワイン畑が出てきました。とてもこじんまりとしたところですが、ここで、パリ産のワイン、クロ・モンマルトル(Clos-Montmartre)を作っています。

    ドガ、ピサロ、ゴッホ、ユトリロ、モディリアーニ、ピカソなどの芸術家たちがこのあたりに不法に住み始め、花を植えたのが、この場所のそもそもの始まり、と虎と小鳥のフランス日記の第21話で学びました。

    「住宅開発に抵抗して、芸術の自由のための空間として守りはぐくんだ(織田先生のメールより)」そうです。

    この記事のトップの写真はゴッホが1887年に描いた「モンマルトルの家庭菜園(La Butte Montmartre)」という絵です。

    ゴッホは、「モンマルトルシリーズ」として、たくさんこのあたりを描いています。

    ゴッホがパリにいたとき描いた絵を集めたスライド

    1886年の春から、先に住んでいた弟のテオのアパートで同居を始めたゴッホ。パリには2年半ほど住んでいたのですが、そのあいだに、やけに自画像を描いています。

    肖像画家になりたいけれど、モデルがいない(モデル代が払えない)から自分の顔で練習していたのだと思います。あと自分の靴を描いてみたり。

    パリは都会なので、疲れた彼は、このあと田舎に行きます。南フランスのアルルです。ここでは美しい麦畑や果樹園を描いていますね。

    ゴッホについてはこんな記事も書いています(アメブロです)。
    ゴッホの亡くなった村~「虎と小鳥のフランス日記」第20話

    ゴッホの「黄色」が茶色くなる理由

    2011年のぶどう収穫祭の様子も「虎と小鳥のフランス日記」のエピソードになっています。
    ⇒第21話ではワイン畑を皆が見学していました⇒第21話 モンマルトルのブドウ収穫祭

    ⇒第22話では、収穫祭の期間中だけ行われる非結婚式(法的に結婚しない式)がとりあげられていました。⇒第22話 モンマルトルのブドウ収穫祭・その2 非結婚式

    きょうのアルバム

    最後に、収穫祭の様子をキャプチャーでごらんください。

    モンマルトルのブドウ収穫祭
    とても映像がよかったのですが、ほんの一部だけですみません。

    いかがでしたか? 来週、第129話もこの収穫祭が舞台です。お楽しみに。






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