「虎と小鳥のフランス日記」第103話で登場したキャラバン・ショップのサイトをチェックしました。
キャラバン・ショップとは?
キャラバンに服やアクセサリーを積んで、移動して販売するこの店は、パリで初めての(服を売る)キャラバン・ショップです。
教材のビデオでは、オーナーのエリザ(Elisa)は、この店のコンセプトを
C’est mon concept store à roulettes, vous pouvez trouver des vêtements qui sont sélectionés en fonctin de l’endroit où je vais me poser.
この店は私のコンセプトであるルーレットストアです。私が行く場所に応じて違うセレクションをお楽しみいただけます。
と話していました。
●store à roulettes ルーレットの店 には2つの意味があります。
1.roulettes は家具などについてるキャスターのこと。ぐるぐる廻るやつです。この場合はキャラバンについてる車輪。つまりどこにでも移動できる店であること。
2.カジノのルーレットのように、ぐるぐる回って止まったところによって、出るものが違う。商売する場所、状況に応じて、品揃えが違うという意味。
ではホームページをのぞいてみましょう。
キャラバンショップで扱っているもの
トップに店舗のキャラバンの写真。入り口の前に置いた、グリーンの鉢と小さな脚台が可愛いですね。
写真はCaravan Shopより
サイトの一番上にある5つのカテゴリーを順番に見ていきました。
SHOP
商品が集められています。このサイトで買い物もできるようになっていますね。
この店は古着屋というよりヴィンテージショップと呼んだほうがいい、おしゃれできれいなものを売っています。
サイドバーからそれぞれの商品に行けます。
LES PRODUITS 商品
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Bagues 指輪
Bijoux アクセサリー
Boucles d’oreille イヤリング
Ceintures ベルト
Lunaticart* リュナティカルト(という読みでいいのかな?)
Mlle Emilie B.マドモアゼルエミリ・ベー(ブランド名)
Porte Monnaie 財布
Tops トップス
*Lunaticartは手作りの指輪のブランドです。
私がいいなと思った商品をご紹介します。
●指輪
指輪そのものより、枝を使ったディスプレイがおもしろいです。
写真はCaravan Shopより
これはMontagne(山)というシリーズの指輪。
写真をクリックすると詳細が出ます。この画面でデザイン、サイズを選んでカートに入れます。
Description Produit 商品の詳細
Réalisées à la main. 手作り
Fabriquées à Paris. パリ製
●アクセサリーのカテゴリーからブレスレット
bijouxは辞書には宝飾品と書いてあるのですが、べつに宝石がついてなくても、アクセサリー全般のことをさします。
Bracelets de voeux
写真はCaravan Shopより
voeuxは「願い」。お願いブレスとか、夢ブレスとでも訳せるでしょうか?これは3本固まったデザインなのかな?10ユーロです。
En exclusivité chez Caravan Shop !
キャラバンショップ限定品
TOUVEZ LE FASHION TRUCK! ファッショントラックを見つけてください
このページではキャラバンが行く場所、スケジュールを告知。
6月6日はDéjeuner et shopping créateurs à La Péniche Cinéma
ペニッシュシネマというのは、ペニッシュが映画館になったところです。そしてペニッシュはよくセーヌ川を走っている船です。詳しくは⇒MK2、ナヴェット、ペニッシュ(虎と小鳥#42の補足その2) – penのフランス語日記
船で映画見て、ランチをして、ついでに服を買うわけですね。
CONCEPT 理念、コンセプト
この店についての説明です。
5平方メートルにレディース向けの衣料品とアクセサリーを置いていて、フランスの新進のクリエーターの作品と、古着 recyclage de vêtementsがメインです。
オーナーの願いはモードに別の展開を盛り込むこと。
商品はみんな、オーナーが選んでいて、こだわっているのは、フランス製の手縫いの一点物(クリエーターの作品)や、倫理的に責任のある商品・・って、変ですけどmode éthique et responsableって書いてあるのです。
大量生産され、消費される品物ではなく、世に送り出す価値のあるものを置いているってことですかね。
フランスの人は自分とほかの人が同じなのをよしとしないので、個人差もありますが、ファッションはちょっとおおげさにいうと自分の美意識を含めた哲学を表現してる部分もあります。
PRESS
この店をとりあげた記事、メディアなどを集めてあります。
エリザはキャラバン・ショップを始める前はテレビ局のスクリプターだったそうです。またグラフィックデザインもやってたようです。
彼女はパリで初めてキャラバンショップを始めたので(ほかにあるのか知りませんが)かなり有名な店みたいですね。
フード・トラックを見て、キャラバンでブティックをやることを思いついたそうです。
MON COMPTE 私のアカウント
このサイトで買い物するために登録したり、ログインする画面
虎と小鳥のビデオでは将来は男性用のキャラバン・ショップを持ったり、フランチャイズ制にしてトゥールーズやボルドーにもキャラバン・ショップを持ちたいと言っていました。
このとき、アントワーヌが
– Tôkyo, peut-être ?
– Caravan shop Tôkyô, mais carrément !
東京なんて、どうですか?
キャラバン・ショップ・トーキョー、もちろんよ!
と答えていました。
エリザはいわゆるふつうの店舗には興味がないようですね。移動することに意味があるのです。
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