piano

フランス語を読む練習

ドビュッシーの生涯~後編

クロード・ドビュッシーのポートレート、後編です。

前編では陶器商店を営む両親のもとに生まれたこと。10歳でパリ音楽院にすすんだこと。作曲を学びローマ賞を獲得。作曲、ピアノの先生、音楽誌での著述業を仕事としていたことなどを読みました。

では、後編いきます。



ドビュッシーの生涯

私の好きなこと
作曲です!私は新しい音楽様式を考えだすことが大好きでした。想像がつくかもしれませんが、私が好きな楽器はピアノです。でも、弦楽器(バイオリン、チェロ)のためにもたくさんの曲を作ったんですよ。

私の音楽は「自由、とらわれない」と言われています。これは、私が音楽院で習った音楽のルールをしっかりと守っていないという意味です。

私が何より好きなのは、自分の欲望、インスピレーションに従うことなのです。

残念なことに、私の時代には、このやり方がみんなに好まれたわけではありません。私の作った曲は和声がとれていないと言う人もいたのです。

現在では、私は前衛的な作曲家と考えられています。別の言い方をすると、音楽に変革を起こしたのです。

私は多くの作品を残して、1918年の3月25日に世を去りました。

私の作品
私はたくさん作曲しました。最も有名なのは、『弦楽四重奏曲 « Quatuor »』『牧神の午後への前奏曲 « Prélude à l’après-midi d’un faune »』です。

娘のシュウシュウのためにも曲を作り、それは『子供の領分 « Children’s Corner »』という曲集にまとめました。

私の名前
私の名前はフランスの17の小中学校についています。

前編はこちら⇒ドビュッシーの生涯~前編

単語メモ

les cordes 弦楽器

violoncelle チェロ

consequente (話)重要な、たくさんの

ドビュッシーは音楽院(10年ぐらい行っていた)ではその才能を認められていたものの、作る曲が当時としてはあまりに変てこなので、「よくわからない」と思われていたようです。

でも22歳でローマ賞を獲得したのですから、認められていたのでしょうね。

性格は、内向的、非社交的、しかし時に攻撃的らしかったです。美しいものが大好きでした。女性にはもてたようで、数々の女性遍歴があります。

記事に出てくるシュウシュウ(愛称)Chouchou=キャベツ)は二番目の奥さんとのあいだにできた彼にとっての初めての(そして唯一の)子どもです。

40歳をすぎてできた子どもだから可愛かったのでしょうか。彼はシュウシュウを溺愛していました。奥さんはもともとは自分のピアノの弟子のお母さんで、裕福な銀行家の妻。2人は初めは不倫の関係で半ば駆け落ちして一緒になりました。

シュウシュウの本名はクロード・エマ claude-emma。これは父親と母親の名前をつけたものです。男女どちらの名前にもなりうる、クロードだからこそできた技です。

ドビュッシーは55歳で直腸がんで亡くなってしまいます。シュウシュウも翌年、10代半ばで病気で亡くなります。



ゴリウォーグのケークウォーク

最後に「子供の領分」から一曲ご紹介します。たぶんいちばん有名な「ゴリウォーグのケークウォーク」”Golliwogg’s Cakewalk”を選びました。

ゴリウォーグというのはイギリスの童話作家が19世紀末に描いた絵本の登場人物で、黒人の人形です。

ゴリウォーグ
ゴリウォーグ

1960年代に布の人形になり販売され、1970年代ぐらいまで、北米、ヨーロッパ、オーストラリアなどで大人気でした。

私はダッコちゃんは知ってますが(遊んだ覚えはない)、この人形は見たことないです。

今もあるんですけど、ちょっと名前が変わっています。奴隷制の遺物という意見が80年代から優勢で、今、公の場で不用意にゴリウォーグの名前を出すと問題になります。

きっとシュウシュウはこの絵本を持っていて、ゴリウォーグが好きだったのでしょうね。

ケークウォークは黒人のダンスです。この曲集のタイトルも個々の曲のタイトルも英語ですが、これは奥さんの英国趣味を反映したものという説があります。しかし本当のところはわかりません。

では、ゴリウォーグのケークウォークをドビュッシー自身の演奏でお聞きください。1913年の演奏です。

「私、ドビュッシー小学校へ行ったの」って言うとちょっとかっこいいですね。






映画館ル・シャンポヌーヴェル・ヴァーグ~「虎と小鳥のフランス日記」第114話前のページ

フランス語のことわざ27~1つの鐘しか聞かない人には1つの音しか聞こえない(片手落ち)次のページ鐘

ピックアップ記事

  1. ぜんぶ無料:あなたのフランス語学習に役立つサイト16選
  2. 2020年版、フランス語学習用カレンダーのレビュー。
  3. 『星の王子さま』~お役立ちリンク集

関連記事

  1. 七五三をするpen

    フランスの暦、年中行事

    七五三の由来~なぜ千歳飴は細長いの?

    11月15日は「七五三(しちごさん)」ですね。子どものときお祝…

  2. 履歴書

    フランス語を読む練習

    この世でもっとも大変な仕事とは?~その1

    こんにちは。フランス語愛好家のpenです。きょうはちょっとおも…

  3. オリーブの小枝

    フランスにまつわるあれこれ

    アカデミー・フランセーズとは その2

    アカデミー・フランセーズの記事の和訳の続きです。タイトルは…

  4. ツリーのデコレーション

    フランス語を読む練習

    クリスマスツリーの飾り方のアイデア その1 ナチュラル

    12月になりましたね。フランスの師走は「クリスマス」という一大イベント…

  5. 目覚まし時計

    フランス語を読む練習

    夏時間と冬時間を考えだしたのは誰?

    フランスでは10月26日、日曜日の夜中に夏時間(サマータイム、デイライ…

  6. ハート型のキャンドル

    フランスの暦、年中行事

    バレンタインデーとその神秘~その1

    毎週読んでいるフランスの若い女性むけのWebマガジン。ちょっと早いので…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

スポンサーリンク



新しく書いた記事です。

  1. なぜノルマンディー上陸作戦は伝説となったのか?(2)
  2. 生物多様性とは何か?~環境の日に考える。
  3. カミーユ・イヨレーヌの好きなファッション(1人の女の子、1つ…
  4. 昔のセシールのCMでフランス語を学ぶ(初心者向け)。
  5. フランスのチーズの秘密(1分の動画)
  6. Les copains d’abord(仲間を先…
  7. やわらかヨーグルトケーキの作り方:フランスのお菓子40
  8. 5月20日は、世界ミツバチの日:なぜミツバチは、私たちの生活…
  9. カンヌ国際映画祭が果たしている4つの役割
  10. 読者さまの質問とその回答特集(その2)モーパッサンのことなど…

更新情報をメールで配信中

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

お問い合わせはこちらから

お問い合わせはこちらからどうぞ

封筒
⇒お問い合わせフォームへ


お気軽に^^

☆和文仏訳、仏文和訳の無償サービスは行っておりませんので、ご了承願います。

フランス語の勉強法とか

  1. 星の王子さまの本
  2. 黒板
  3. 日めくりとpen

アーカイブ

PAGE TOP