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先進国と発展途上国の協力は必須~COP27

2022年11月6日から11月18日までエジプトで行われているCOP27で、国連の議長が、「先進国と発展途上国の協力が必要である」と発言しました。

主に先進国が地球温暖化に加担し、その被害をこうむっているのが発展途上国だからです。

この点について伝える2分半の動画を紹介します。

タイトルは、COP27 : le Nord pollue, le Sud périt ?(COP27 :北が汚して、南が命を失う?)



Le Nord pollue, le Sud périt ?

2分30秒。

トランスクリプション

Bienvenue dans l’Essentiel du Dessous des cartes.

Cet homme s’appelle Antonio Guterres C’est le secrétaire général des Nations Unies depuis 2017, Il est venu à Charm el Cheikh, en Egypte, pour la Cop 27 avec un défi : trouver LA formule qui réveille les grands de ce monde, pour dire l’urgence climatique, déclarant : « L’humanité a un choix : coopérer ou périr, ce sera soit un pacte de solidarité climatique soit un pacte de suicide collectif ».

Coopérer…parce que c’est le nord du globe qui dégrade le plus la planète et le sud qui en subit le plus dramatiquement les conséquences.

Ce que l’on comprend d’autant mieux comme toujours, avec les cartes et, vous allez voir, avec l’exemple du plastique.

En orange, voici les pays les plus vulnérables aux risques climatiques : des pays principalement situés en Afrique, en Amérique latine, en Asie du Sud et du Sud-Est.

Dans ces pays, les catastrophes climatiques font des ravages car elles se combinent à la pauvreté et au manque de structures sanitaires.

On pense bien sûr au Pakistan, qui a connu en 2022 un thermomètre à 50° et des inondations qui ont submergé un tiers du pays !

Pourtant, la plupart de ces pays touchés par les catastrophes produisent peu de gaz à effet de serre : c’est ce qu’on voit bien sur cette carte des émissions de CO2.

En résumé : ce sont principalement les pays du sud qui subissent et principalement les pays du Nord, les pays riches, qui polluent – Chine, États-Unis, Union Européenne, Russie et Japon.

Prenons l’exemple de la pollution au plastique : les pays du nord à hauts revenus produisent près de la moitié des déchets plastiques dans le monde.

Les pays émergents les plus avancés, la Chine en tête, sont responsables d’un bon tiers de ces déchets.

Alors que les pays à bas revenus comptent seulement pour 18% de cette production.

Résultat : certains pays riches exportent une partie de leurs déchets.

Après l’Asie, c’est l’Afrique, de plus en plus, sur laquelle se décharge le nord.

L’un des objectifs de cette Cop 27 : obtenir des pays du Nord qu’ils financent 100 milliards de dollars par an pour aider le sud.

Objectif rempli à ce jour à seulement 80%. L’engagement a pourtant été pris il y a 13 ans, il pourrait être tenu en 2023.

En la matière, certains pays sont plus exemplaires que d’autres : Italie, Pays Bas, Suède, Japon… D’autres moins, notamment les Etats-Unis et l’Australie.

和訳

Dessous des cartes (番組名)の要点にようこそ。

この男性は、アントニオ・グテレスという名で、2017年から、国連事務総長を務めています。彼は、エジプトのシャルム・エル・シェイクにやってきました。COP27に参加し、課題を解決するために。

その課題とは、世界の大国の目を覚まさせる方法を見つけることです。気候の緊急事態を示すために、彼は言いました。

「人類には2つの選択があります。協力するか、滅びるか。気候の問題について団結する条約か、一緒に自殺する条約か?」

協力すること…なぜなら地球により損害を与えているのは、地球の北側で、より劇的な結果をこうむっているのは南側です。

いつもどおり、地図を見ると、よく理解できます。見てください。プラスチックを例にあげます。

オレンジ色は、気候変動のリスクの前でもっとも危うい国々です。ほぼアフリカ、ラテンアメリカ、南アジア、南東アジアです。

これらの国々では、気候による天災が猛威を振るっています。というのも、貧困と医療施設の欠如が、合わさるからです。

当然、パキスタンが思い浮かびますね。2022年に50度まで気温があがり、洪水により、国の3分の1が水没しました。

しかし、天災の被害を受けているこうした国々の多くは、ほとんど温室効果ガスを排出していません。それは、こちらのCO2の排出を示す地図を見ればよくわかります。

要するに、苦しんでいるのはほとんど南の国々で、北側の国々、つまり金持ちの国が、汚染しています。中国、アメリカ合衆国、欧州諸国、ロシア、日本です。

プラスチック汚染を例に取りましょう。北側にある所得の高い国々は、世界のプラスチックごみの半分近くを作り出しています。

中国をはじめとした、もっとも急速な発展をしている国々(新興国)は、プラスチックごみの3分の1を出しています。

一方、所得の少ない国々は、18%しか出していません。

その結果、一部の豊かな国は、自分たちが出しているゴミを、輸出しています。

アジアに続き、アフリカで、ますます北の国のゴミが捨てられています。

今回のCOP27の目的の1つは、南の国々を助けるために、北の国々が年に1000億ドルの資金を調達することです。

13年前に決められたことなのに、このゴールは、まだ80%しか達成されていません。2023年までに達成される見込みです。

この問題について、いくつかの国々はほかの国々より、模範となっています。イタリア、オランダ、スエーデン、日本など。

ほかの国はそうではありません。特にアメリカ合衆国とオーストラリアは。

これで、きょうのDDCの要点を終わります。また明日。さようなら。

単語メモ

en la matière  その分野においては

exemplaire 模範的な



COP27・関連動画

国連事務総長のスピーチを紹介するニュースクリップ。

■Climat : le “défi central de notre siècle” avertit le chef de l’ONU à l’ouverture de la COP27(気候:「今世紀の中心的課題」COP27の幕開けに国連事務総長が警告した)

1分50秒。

中国はCOP27に参加していません。

■C’est quoi, une COP ? COPとは何?

COPの説明

1分22秒。

COPは、Conference of the Parties(締約国会議)のことで、環境問題にかぎらず、約を結んだ国々による会議が参加して協議します。もっとも有名なのが、環境問題についての会議です。

■関連記事もどうぞ⇒地球温暖化対策の正念場、COP21は11月30日からパリで開催

*****

もつ待ったなしの状況なのですが、今回の会議で、何か、決定的なことが決まるんでしょうか?

演説もいいけど、具体的な行動をしてほしいですよね。






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