レオナルド・ダ・ヴィンチの像

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レオナルド・ダ・ヴィンチ、天才のひらめき

誰もが知る天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)を取り上げたFrance 2のテレビ番組から3分の動画を紹介します。

タイトルは、Éclair de génie : Léonard de Vinci, peintre, inventeur et ingénieur (天才のひらめき:レオナルド・ダ・ヴィンチ、画家、発明家、そして技術者)です。

レオナルド・ダ・ヴィンチの没後500年を記念して制作された番組です。

レオナルド・ダ・ヴィンチ

スクリプト

1516. Quand Léonard de Vinci débarque en France avec la Joconde, c’est le choc ! Tout le monde reconnaît son génie. À cette époque, la peinture ne montre que des visages tristes. Et cette Mona Lisa, avec son sourire et ses yeux qui nous suivent, elle a l’air si vivante qu’elle fascine, comme son créateur.

1462. Retour dans l’enfance de Léonard. À Vinci, près de Florence, il y a encore sa maison natale. Une famille modeste, peu de traces, mais sur la personnalité de l’enfant, tout le monde est d’accord.

Il y a mille raisons de penser qu’il était un enfant précoce, très intelligent. Il a dû commencer ses premières observations, ses premières études de la nature entre 10 et 15 ans.

En Italie, Léonard de Vinci va très vite se faire un nom. Chaque tableau qu’il peint est un événement. En France, le roi François Ier, tout juste 21 ans, va tout faire pour attirer ce génie à la cour.

Pour le roi François 1er, c’est une prise de guerre formidable parce qu’il amène à la cour un très bel esprit, un esprit qui est doté d’une puissance créatrice extraordinaire.

Au Clos Lucé où il s’installe, Léonard de Vinci va donner libre cours à son génie créatif. Avec 500 ans d’avance, il invente des machines délirantes pour l’époque : des engins volants, des hélicoptères ou des chars d’assaut. Le génie de Léonard est pluridisciplinaire et toutes ses découvertes sont protégées dans ses carnets grâce à une autre de ses inventions.

Ce que l’on voit effectivement, c’est cette écriture très régulière de Léonard, de droite à gauche. Léonard est gaucher. C’est une écriture inversée, certainement pour protéger ses secrets.

Mais depuis toujours, l’obsession de Léonard, c’est la peinture. Il veut finir son ultime chef d’œuvre, cette sainte Anne qu’il a commencée vingt ans plus tôt.

Il faut vraiment voir ce tableau comme, en quelque sorte, le testament que Léonard lègue à l’humanité dans lequel il rassemble toutes ses études scientifiques et toute sa vision poétique du monde.

Pourtant, la sainte Anne va rester à jamais inachevée. En 1519, Léonard de Vinci meurt à 67 ans. Il reste à jamais l’homme qui a essayé de comprendre le monde dans toutes ses dimensions.

トランスクリプションはTV5MONDEにありますが、一定期間をすぎると別のものに変わるので、トップにリンクしておきます⇒TV5MONDE – Langue française

和訳

1516年、レオナルド・ダ・ヴィンチがフランスに、『モナ・リザ』(Joconde)とともにやってきたことは、衝撃でした。

誰もが、彼の天才に気づいたのです。

当時、悲しげな顔の絵しかありませんでした。このモナ・リザのほほえみと、見る人を追いかけるその視線は、この絵を描いた人と同様に、とても生き生きとして魅力的でした。

1462年、レオナルドの幼年時代に戻ります。フローレンスのそばのヴィンチには、まだ彼の生家があります。つましい家で、幼年時代のことはあまりわかっていませんが、幼いときの彼のパーソナリティについては、誰もが同意します。

「彼は、早熟な子供で、とても頭がよかったと充分考えられます。10歳から15歳のあいだに、はじめて、観察をし、自然を学び始めたに違いありません」。

イタリアでは、レオナルド・ダ・ヴィンチは早くから有名でした。彼が描いた絵はすべて話題になりました。

フランスでは、当時21歳だった王のフランソワ1世が、この天才を宮廷に呼ぶためにあらゆる手立てを尽くしました。

「フランソワ1世にとって、彼はすばらしい戦利品だったのです。というのも王は、美しい精神、並外れた才能をもつクリエーターが備えている精神を宮廷に迎えたのですから」

ダヴィンチはクロ・リュセ城に住み、自身の創造性を思う存分発揮しました。

500年前、彼は、この時代からするときちがいじみた機械を発明していました。空を飛ぶ機械、ヘリコプター、戦車です。

レオナルドの才能は複数の分野に及び、彼の発見はすべて、もうひとつ別の発明によって、彼の手帳の中に守られていました。

「ここに見てとれるのは、レオナルドのとてもきちょうめんな筆跡です。右側から左に向かって描いています。レオナルドは左利きでした。

これは鏡文字で、明らかに、秘密を守るためにそうしたのです」。

しかし、レオナルドがいつも情熱を傾けていたのは絵画です。彼は、自身の究極の傑作を完成したいと思っていました。20年前に書き始めた『聖アンナ』です。

「この絵は、いわば、彼が人類に残した遺作だと考えるべきです。そこには、彼が生涯にわたって学んだ科学や、世界に対する詩情が結集しています」。

しかし、『聖アンナ』は永遠に未完成となりました。1519年、レオナルド・ダ・ヴィンチは67歳で亡くなりました。

彼はあらゆる角度からこの世界を解明しようとした人間として生き続けています。

単語メモ

enfant précoce  早熟な子供

se faire un nom  名声を獲得する

donner (libre) cours à qc  (感情など)を思う存分表現する

délirant  常軌を逸した

char d’assaut   戦車、タンク

pluridisciplinaire  複数の研究分野に及ぶ

en quelque sorte   言ってみれば、いわば

léguer   (次代・後世に)伝える、残す

testament  遺言、遺作

レオナルド・ダ・ヴィンチについて

レオナルド・ダ・ヴィンチはあまりに有名なので、特にプロフィールを書くまでありませんが、簡単に書くと、イタリアのルネサンス時代に活躍した画家であり、彫刻家、建築家、科学者です。

すばらしい絵を描き、ルネサンス美術を完成させたと同時に、多方面にいろいろな才能を見せた人です。芸術と科学を合わせることを目指していたと思われます。

彼の創造力の源は自然で、自然をじっくり観察して、発見したことをイラストつきで、手帳にびっしり書き残しました。

彼はいろいろな機械を設計し、発明したのですが、当時では実現できないものが多く、そうした発明は手帳に残っています。

レオナルドはアイデアを盗まれないために、鏡文字で手帳に書きました。もし、発表していたら、科学の発展の道筋が変わっていたかもしれませんが、あまりに先駆的なアイデアだったので、きちがい扱いされて迫害されたかもしれません(あくまでpenの考えです)。

こちらは英語によるミニバイオです。3分14秒。

ダヴィンチは1452年、ヴィンチ村に誕生。

1466年、14歳のとき、フィレンツェのベロッキオに弟子入りし、たぐいまれな才能を発揮しました。その後、ミラノの宮廷で、画家、彫刻家、建築家、技術者として活躍。

1499年、フランス軍がミラノを占領したので、その後は、イタリアのあちこちに滞在して仕事をし、1506年にまたミラノに戻り、前と同じように多方面の仕事をしました。

1512年は教皇レオ10世に招かれてローマに滞在します。1516年、動画で説明があるように、フランソワ1世に招かれて、フランスに行き、クロ・リュセ城で、晩年の3年間を過ごしました。

1519年、5月2日に死去。

彼の絵画作品は、数は多くないものの、どの作品もとても有名で、べつに美術に興味がなくても、『モナ・リザ』や『最後の晩餐』は、皆、美術の教科書や、メディアで、何度も見かけているはずです。

ルネサンスの万能の人、それがレオナルド・ダ・ヴィンチ。

万能だったので、いろいろな分野の学者がいまもこぞって彼のことを研究しています。

★関連記事もどうぞ

2分で学ぶ、レオナルド・ダ・ヴィンチのプロフィール。

モナ・リザのプロフィール、またはその謎。

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きのう、左利きの日の記事をアップしましたが⇒8月13日は左利きの日。なぜ左利きの人がいるのか?

レオナルド・ダ・ヴィンチも左利きだったのですね。

やはり、左利きの人は、才能豊かな人が多いのでしょうか? それとも、才能豊かだから、左利きになるのでしょうか?






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