きょうは第51課です。もう50課も勉強したんですね~。
テーマは中性代名詞のenとy
代名詞というのは、名詞を繰り返して言うのが面倒なので一定の形で受けることばです。名詞の代わりということですね。
先週、勉強したように代名詞はふつう受けている名詞の性別によって、形が決まっているのですが(le, la とか)、enとy
はいつも形が同じです。
つまり、受けてるものの性別の影響を受けないので、「中性」と呼ばれてます。ほかに「特殊な代名詞」と書いてある本もあります。
いつも形が同じだから簡単かというと、多種多様なものを受けるので、それほど簡単でもありません。
「そのうち、なじむだろう」
というスタンスで行きましょう。
中性代名詞のen
en(オンとアンの中間のような発音)は基本的に、
< de+何か > を受けます。
この何かが名詞のときもあれば動詞の不定法のときもあります。
きょうは講座で出てきた2つの使い方(de+場所 と de+不特定の数量の名詞)だけ書いておきます。
1. de+場所 を受ける
Je viens de Nagoya. 名古屋から来ました(名古屋出身です)
名古屋から(de Nagoya) を代名詞を使って表したい
⇒J’en viens.
2. 不特定の数量の名詞を受ける
不特定の数量って、何よってことですが、話している人が,
それだ、これだ、と特定してない名詞ということです。
・数を受ける des+名詞
Vous avez des enfants ? お子さんいます?
– Oui, j’en ai. はい、います。
このenはdes enfantsのことなので、もし、enを使わないなら、
J’ai des enfants. だけど、それだとくどいから、代名詞を使っています。
この場合「複数の子ども」とざっくりくくっていて、べつに一人ひとりを問題にしていないので、不特定なのです。
だから、不定冠詞複数形のdesがついています。
・分量を受ける du/de la+名詞
Je mange beaucoup du poisson ? 魚をたくさん食べますか?
– Oui, j’en mange beaucoup. はい、たくさん食べます。
enは(beaucoup) de poissonのこと。
■ enの位置 ⇒ 動詞の直前
ほかにもいろんな代名詞がありますが、enは動詞に一番近い位置に来ます。
具体的には、あとで書く基本ダイヤローグを見てください。
■ 否定文のとき
en+動詞を否定のne・・・pasではさみます。
たとえば、上の子どもの例文で、子どもがいない場合は
– Non je n’en ai pas.
ここまで確認したところで、基本ダイヤローグをチェックしましょう。
Il trouve que sa femme dépense trop d’argent.
Et elle, elle trouve qu’il ne lui en donne pas assez…
彼は妻がお金を使いすぎると思っている。
そして、妻のほうは、彼が自分にそれを(=お金を)じゅうぶんくれないと思っている。
ポイントはenを使っている2つ目の文ですね。否定になってるし、ほかの代名詞(lui)も入っているので、場所も確認できます。
よく見るとこの文章はqueを使っていて、間接話法で難しげです。
trouver que ~ で ~だと思う。
ここでは、enを使っている文のみに着目。
il ne lui en donne pas assez
il ご主人
lui 奥さんに
en お金を
assez de argent 十分なお金をの「お金を」部分がenになり、assezは文末に残っています。
ちなみに、最初の文の trop d’argent は trop de argentのエリジオン。
ふつうお金は部分冠詞をつけて de l’argent ですが、この場合は、
assez de +名詞 「十分に」という形なので、冠詞はついていません。
上の魚の例文の beaucoup de poisson と同じですね。
部分冠詞をつけたお金の例文:
Vous avez de l’argent ? お金ありますか?
– Oui, j’en ai. はい、持ってます。
en = de l’argent
こういうところが微妙に難しいですね。
中性代名詞の y
yは < à/dans/en + 場所 > を受けます。
以前にもちらっと出て来ましたね。
Tu vas à Kyoto cet été ? この夏、京都へ行きますか?
Oui, j’y vais. はい、(そこへ)行きます。
j’y は je y のエリジオン
y は à Kyoto を受けています。
yを使わないなら、
Je vais à Kyoto. です。
ちなみに、
Il y a ~がある
Allez-y ! どうぞ、やって下さい
Ça y est. やった
の y は y の慣用表現です。
■ enの位置
動詞の直前ですが、上の en があるときは、enの前。
y,en 両方でてくるときは、
Il y en a. のような並びです。
■ 否定文のとき
y+動詞を否定のne・・・pasではさみます。
たとえば、上の京都の例文の答えなら、
Non, je n’y vais pas. いえ、行きません。
最後に、y が使われていた応用のダイヤローグをチェックしましょう。
Tu va dîner en ville avec qui ?
Euh… J’y vais avec mon journal.
誰と外食するの?
あ~、新聞と行くよ。
y = en ville
dîner en ville 街で夕食をとる、外食する
ラジオ講座関連記事目次はこちらから
■ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その1(概要)
■1課~47課まで⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2
■48課以降⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その3
いかがでしたか?
きょうチェックした使い方は基本的なもので、ほかにもいろいろあります。
特にenが難しいですね。しかも両方とも短い単語なので、きわめて簡単に聞き落としてしまいます^^;(私の場合)
慣れるためにはディクテや、音読などをして、たくさん見て、たくさん聞いて、たくさん口にだす・・・・ここは数稽古ですね。
それでは、次回のラジオ講座の記事をお楽しみに。
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