「虎と小鳥のフランス日記」のバックナンバー第30話の受講メモのその2です。
この回では、カミーユが古着屋でお買い得商品をゲットするコツを伝授。『山猫のようなほにゃららと、ほにゃららのような力こぶ』が必要だと言ってます。
それって何だと思いますか?
古着屋で買い物するコツ
古着屋の買い物ので必要なもの、それは:
Pour bien réussir dans un magasin de friperies, il faut avoir un œil de lynx et il faut avoir des biceps de camionneur.
古着屋でうまく買い物するためには山猫のような眼とトラック運転手のような力こぶが必要です
Parce que après, pour porter tout ça… je vous dis pas, quoi.
だってその後、これをすべて持ち運ぶためには・・・言うまでもないわね。
初回はこちら⇒「虎と小鳥のフランス日記」第30話 チープアンドシック その1
単語の説明
œil 目 複数だとyeuxですが、通常冠詞がついているのでリエゾンしてles yeux (レジイュー)とかdes yeux(デジイュー)と聞こえます。形容詞が前にきても複数のSがつくから ジイュー と聞こえます
lynx 山猫
Lynx – Wikipedia, the free encyclopediaの画像
photo taken by Bernard Landgraf
可愛いです。耳に特徴がありますね。
lynx の語源は「光、明るさ」という意味のラテン語から来た古い英語です。
山猫の目が luminescence(熱を持たない光)のように光っているからこう呼ばれるようになりました。
biceps (ビセプス)腕の筋肉、力こぶ 解剖学では二頭筋
bi-というのが「二つ」をしめす接頭語です。たとえば bicyclette(自転車)も輪っかが二つあるから、こういう名前がつきました。
camionneur トラックの運転手 ← camion トラック
quoi = n’est–ce pas の口語表現 ~よね? ~じゃない?
古着屋でよい品をゲットする目標設定とは?
山猫のような鋭い目が必要なのは獲物(戦利品)を古着の山から目ざとく見つける必要があるからです。
筋肉が必要なのは、たくさんの古着を買ったあと運ばなければならないから、ということです。
特にコートなんかをたくさん買うと重いですね。
さて、このあとカミーユは店内を物色して、よさそうなものをどんどん腕にかかえていきました。
そして試着の前に古着屋でよい買い物をするという目的を達成するための四つの目標を教えてくれました。それは・・・
objectif numéro un : trouver la cabine d’essayage
objectif numéro deux : se battre pour entrer dans la cabine d’essayage
objectif numéro trois : ne pas éternuer, parce que beaucoup de poussière.
objectif numéro quatre : trouver un truc qui vous va.
目標1:試着室を見つける。
目標2:他の人と争ってでもその試着室を確保する。
目標3:くしゃみをしない。ほこりがたくさんあるから。
目標4:自分に似合うものを見つける。
順番に見て行きましょう。
1.これはまあ当たり前です。アイテムによってはその場で試着してしまう人を見かけることがあります。
2.試着室はふつう順番に並んで待ちますが・・・。アウトレットのお店など、店員が試着室の前で、お客さんをこっちの試着室、あっちの試着室とわりふることがあります。
そして、持ち込めるアイテムの数にも制限があります。でも人手の足りない古着屋さんでは、早いもの勝ちということがあるのかもしれません。
3.これは半ば冗談でしょうか? そんなにほこりがあるんでしょうか?
4.これも当然ですね。ただ、店ではよいと思ったものが、帰宅して家で見ると、まるで魔法がとけたかのように、あんまり素敵に思えない場合も多いです。
多少冗談めいた目標でしたが、目的達成のために目標を持つのはいいことです。パリの古着屋に行くことがあったら、ぜひとも参考にしてください。
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