時計とお札

フランスのことわざ

時は金なり~ベンジャミン・フランクリンの13の徳:フランス語のことわざ20

時間に関することわざを紹介します。

Le temps c’est de l’argent. 「時は金(かね)なり」



ベンジャミン・フランクリン

とても有名なことわざなのでご存知の方も多いのでは?

実はこのことわざは ”Time is money” という英語のことわざが、フランスに入ったものです。

アメリカの建国の父と呼ばれる、ベンジャミン・フランクリンの言葉で、彼の「若き職業人への忠告」(Advice to a Young Tradesman)という本にのっています。

フランクリンは18世紀のアメリカの文筆家、出版業者、発明家、科学者、外交官、政治家というマルチな方。

貧しい家の出身で(なんと17人兄弟の15番目!)10歳で学校へ行くのをやめてついた最初の仕事は印刷工。

お兄さんの出していた新聞の記者や編集者として才能を示し、そのうち自分の新聞を発行して成功します。

ベンジャミン・フランクリン

その後は、雷にむけての凧揚げの実験により(凧揚げしたのは本人ではないそうです)避雷針を発明したり、外交官になってイギリスに移住したり、政治家になり、アメリカの建国のために尽力をつくします。

科学や電気にとても詳しく、いろんな発明をしていますが、独学だったのだそうです。10歳で学校へ行くのをやめても、仕事でとても忙しくても、その気になれば勉強できるってことですね。

今は、アメリカの100ドル札にのっています(トップの写真参照)。

とにかくとても勤勉で、創意工夫にあふれ、探究心があり、機知に富んだ人でした。名言も多く、その伝記は現代でもビジネス書や自己啓発書として人気を集めています。

フランクリンの13の徳とは?

『フランクリンの十三徳』( Benjamin Franklin’s 13 virtues)というものがあります。

それぞれの言葉のあとに、彼の指示が書いてあるのですが、そこは抜きで、徳だけご紹介しますね。

1. Temperance 節制
2. Silence 沈黙
3. Order 規律
4. Resolution 決断
5. Frugality 節約
6. Industry 勤勉
7. Sincerity 誠実
8. Justice 正義
9. Moderation 中庸
10.Cleanliness 清潔
11.Tranquility 平静
12.Chastity 純潔
13.Humility 謙虚

「時は金なり」は6の«Industry 勤勉»に通じるものです。この言葉に続く彼の説明は、

“Lose no time; be always employed in something useful; cut off all unnecessary actions.”

時間を浪費してはだめ。いつも何か有意義なことをしなさい。無用な行いはすべて断つこと。

と、なっています。

詳しくはこちらの本でどうぞ。

よくわかる!フランス語の文法解

★単語の意味

le 定冠詞

temps 時間

c’est = ce est ~は・・・である

de l’=  部分冠詞 (後述)

argent お金

★補足

【名詞+c’est ~という構文】
このことわざは、まず文頭に説明したいものを持ってきて、それをceで受けて、説明するという形の文です(文頭遊離構文という難しげな呼び名があります。)

【母音で始まる名詞につく部分冠詞】
argent は男性名詞ですが、母音から始まっているので、duという男性名詞につく部分冠詞がde l’という形に変わっています。

【お金には部分冠詞がつく】
お金は数えられないので、部分冠詞がついています。

え、お金って数えられるんじゃ? だって銀行員、お札数えてるし、と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも、お金って水といっしょで形を持ってないのです。金銭価値と考えるとわかりやすいかもしれません。

数えられない水もコップやバケツに入れれば、一杯、二杯と数えることができます。

お金もどこからどこまでと区別できないので、通貨という単位をつけて数えています。おもしろいですね。



1週間ずつターゲットを決める

ベンジャミン・フランクリンは13の徳を一週間にひとつずつ、マスターしていこうと努力していたそうです。

今週は特に勤勉を心がけよう、来週は皆に誠実にしなくては、という感じですね。

悪しき習慣を断ち切って、新しい習慣を手に入れるコツの一つに、一度にひとずつ習慣を身につけていくこと、というのがありますね。

彼は、この点でも理にかなったやり方を実践していました。

『7つの習慣』のスティーブン・R・コヴィー博士もベンジャミン・フランクリンを尊敬しているそうです。私も見習いたいと思っています。簡単ではありませんが。






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