ハートの形をした木

フレンチポップスの訳詞

深い愛(Un amour profond):アクセル・レッド(歌と訳詞)

フレンチ・ポップスを聞きながらフランス語になじむシリーズ。

今回は、ベルギーのシンガーソングライター、アクセル・レッド(Axelle Red)の Un amour profondという曲を紹介します。

日本ではCDは出ていないようで、あまり知られていませんね。



アン・アムール・プロフォン

2013年に発売された Rouge Ardent (ルージュ・アルドン 燃えるような赤)というアルバムに収録されている曲です。

ビデオにときどき歌詞の一部が表示されます。それを見るとわかるように、難しい単語は出てきません。

3分45秒。

モータウン風でいい曲ですね。

それでは訳詞に挑戦!

Un amour profond 歌詞

c’était un soir été
tu frappais a ma fenêtre
si je voulais bien t’aimer
de tout mon être

faire un bout de chemin
le monde a coté
par les routes de jasmin nous laisser
nous enivrer

puis un jour l’hiver
plus rien ne semble clair
l’avons nous perdu en chemin
on the way

un amour profond
bleu opale comme l’ocean
l’avons nous perdu en chemin
on the way
on the way

c’était un soir d’été
une nuit peut-être
quant tu as voulu m’emmener
me connaitre

jusqu’au bout du destin
le monde à côté
nous aimer meme si tout autour de nous aura lâché

puis un jour l’hiver
plus rien ne semble clair
l’avons nous perdu en chemin
on the way

…si je voulais
suivre, m’enivrer tout ça
dieu sait

dans le fond des bois
puis un jour l’hiver
plus rien ne semble clair
l’avons nous perdu en chemin
on the way

un amour profond
bleu opale comme l’ocean
l’avons nous perdu en chemin
on the way

if this love was deep
the deepest deep bleu sea
how could we lose it on the way
on the way
on the way

歌詞はこちらを参考にしました⇒Amour profond paroles par Axelle Red – lyrics et parole de chanson

元の歌詞はアクサンがないので、私が適当に判断してつけています。

訳詞

–深い愛–

それは夏の夕方のこと
あなたが、私の部屋の窓をたたいた
あなたのことを愛したいと思ったから
全身全霊で

ちょっとそこまでいっしょにいこうと
むこうの世界まで
ジャスミンの道を
酔いながら

それから、冬の日
すべてはおぼろげ
私たち、道に迷ってしまったの?
道に

深い愛
海のようなブルーオパール
私たち、道に迷ってしまったの?
道に
道に

それは夏の夕方のこと
夜だったかもしれない
あなたが、私を連れていきたいと思ったときよ
私を知りたいと

運命の果てまで
むこうの世界まで
私たちは愛し合う、たとえまわりのものをすべて失っても

それから、冬の日
すべてはおぼろげ
私たち、道に迷ってしまったの?
道に

私、ついて行きたいと思ったのかな
こんなふうにすべてに酔って
神のみぞ知る、だわ

深い森の中で
それから冬の日
何もかもがはっきりしない
私たち、道に迷ってしまったの?
道に

深い愛
海のようなオパールブルー
私たち、道に迷ってしまったの?
道に

もしこの愛が深いなら
青い海のように、深い、深い愛なら
どうして道に迷うことができるの?
道に
道に

単語メモ

faire un bout de chemin   部分的に行く

plus rien ne semble clair  もうはっきり見えるものは何もない⇒すべてはおぼろげ

enivrer  酔わせる

lâcher   ゆるめる、解く;放す、放つ;捨てる、離れる、引き離す

penの独断的な歌の解釈

si je voulais bien t’aimer de tout mon être もし私が私の存在すべてをもってあなたを愛したいと思ったのなら

si je voulais suivre, m’enivrer tout ça もし私がついて行きたいと思ったのなら、こんなふうに自分を酔わせたいと思ったのなら

ともに条件法の条件を提示する部分だと考えることもできます。しかし、これを条件節だとすると、これに対する帰結節(その結果、どうなのか説明する部分)が、この歌詞にはありません。

そのあとの、ジャスミンの道を一緒に酔っぱらいながら行く、というのは、voulais したいことなのですから、条件節なら、ここもまだ条件を提示している部分です。

そのあと、突然、「冬のある日、なにもかもがぼんやりして、道に迷ったみたいよ」と続きます。

道に迷った、ということは彼についていったわけですから、彼を愛したいと思ってついていったのは現実のできごとであり、si je voulais bien ~は現実ではない仮定を提示する条件節ではない、と判断しました。

単純に過去のことを言っているのだと。

siは、「もし~なら」という意味が有名ですが、「もし」とつけると、条件法の条件節でないとしても、仮定の話になるので、つじつまが合いません。

実は、siは、ほかにもいろいろな意味があり、「~だから」という意味もあるので、今回は、この意味を採用しました。

夏の夕方、あなたについて行きたかったから、ついて行ったのよ。夏場は酔っ払ったような心持ちだったけど、冬になったらちょっとさめて、なんか道に迷ったっぽい? でも、私たちの愛って海より深いわよね? だから迷うなんてことないわけよ。このまま相思相愛でいましょうよ。

こんな歌だと解釈しました。



アクセル・レッドについて

アクセル・レッド(1967生)は、最初にも書いたように、ベルギーのシンガーソングライターです。ベルギー、フランス、スイスなどのフランス語圏では有名な歌手です。

いろいろな曲をうたっていますが、ソウルを得意としています。

デビューは1993年。Sans plus attendreというデビュー・アルバムがいきなりヒットして、フランスではプラチナ・アルバムになっています。

1996年には、メンフィスでレコーディングした  À Tâtons というアルバムを出し、これも、デビュー作以上に売れました。

アクセルが一番売れていたのは90年代だと思います。

その後も、コンスタントにアルバムを出していますが、売上の数字で見ると、90年代には遠く及びません。それでも、ベルギーでは人気歌手で、レコードを出せば、チャートインします。

Un amour profond が収録されている、Rouge Ardent もベルギーではプラチナ・アルバムになっています。

このとき、46歳です。

大学で法律を専攻したアクセルは、社会派な面を持ち、ユニセフの親善大使として子どもたちの権利を守る活動をしたり、社会問題をテーマにした歌を作って歌ったりもしています。

2003年、Renaud(ルノー)とデュエットしたManhattan-Kaboul (マンハッタン・カブール)という曲は大ヒットしたので、もしかしたら日本でも知られているかもしれません。

この曲です。

3分43秒。

これは、911をテーマにした反戦歌です。

ニューヨークのビルで働いていたプエルトリコ人の男性、ほとんどニューヨーカーといえるほど社会になじんでいた。そして、地球の反対側のアフガニスタンでみじめな暮らしをしていた少女、マンハッタンなんて聞いたこともない少女。

この2人は全然関係ない赤の他人、だけど、2人とも同じように暴力によって、命を奪われてしまったんだよ、という歌です。

リフレインの部分は

Deux étrangers au bout du monde, si différents
Deux inconnus, deux anonymes, mais pourtant
Pulvérisés sur l’autel
De la violence éternelle

地球の反対側にいる2人の他人、全然違う2人
知らないもの同志、無名の2人、それなのに
祭壇の上でバラバラにされてしまった
終わりのない暴力という祭壇の上で

autel は祭壇ですが、いけにえ台という意味もあります。

アクセル・レッドの、かわいいけど、ちょっとハスキーな歌声がいいですね。

全然関係ないのですが、アクセル・レッドは、アクセル・ローズ(Axl Rose、Guns N’ Rosesのボーカル)と名前が似ているので、私はよく間違えます。

2人は全然違うのですが。この記事でも、途中まで、アクセル・ローズと書いていました。






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