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フランス語を読む練習

どうしてフランス語はほかの言葉より難しいの?

子どもたちのさまざまな質問に1分40秒のアニメーションで答えている 1 jour, 1 question。

フランス語の教材にもってこいですね。

きょうは、この動画の中から、Pourquoi la langue française est-elle plus difficile que les autres ?  (なぜフランス語はほかの言葉より難しいの?)という質問に答えているビデオを紹介します。

トランスクリプトと和訳をのせるのでディクテなどに使ってください。



どうしてフランス語は難しい?

質問したのは9歳の男の子(?)ですね。

きっと学校のフランス語のクラスで苦労しているのでしょう。他人事とは思えません。

トランスクリプト

À quoi ça sert ? Ça veut dire quoi ça ?

Pourquoi c’est comme ça ?

C’est où ?

C’est qui lui ?

Un jour, une question !

Pourquoi la langue française est-elle plus difficile que les autres ?

Si le français est si difficile, c’est parce qu’il comporte beaucoup de fantaisies.

Avec sa grammaire rigoureuse et son orthographe parfois originale, son apprentissage se révèle compliqué pour les enfants et les étrangers.

Il ne manque pas de bizarreries avec la distinction entre féminin et masculin ou une prononciation qui ne correspond pas toujours à l’écriture.

Cette complexité est liée à des origines multiples.

Globalement issu du latin, le français possède aussi des mots hérités des Gaulois et des Francs, un peuple germanique.

La langue évolue tout le temps en s’enrichissant de mots étrangers. En connais-tu ? Kiffer viens de l’arabe par exemple.

D’autres termes naissent de l’évolution de la société ou des nouveautés technologiques.

Ce mélange fait du français une langue riche, très précise pour exprimer sa pensée.

Dérailleurs de nombreux écrivains dans le monde l’adoptent. Mais au fait, le français est-il vraiment plus difficile que les autres langues ?

En anglais un même mot peut prendre un sens différent selon le contexte.

Si tu veux écrire en chinois, il faut connaître des milliers d’idéogrammes.

Et pour un Européen, il est presque impossible de produire les clics du Xhosa, une langue africaine.

En apprenant d’autres langues, tu t’apercevras que le français n’est peut-être pas si difficile que ça.

和訳

これは何の役に立つの? これはどういう意味?

どうしてそうなるの?

ここはどこ?

彼は誰?

1日、1つの質問。

どうしてフランス語はほかの言葉より難しいの?

もしフランス語がとてもむずかしいとしたら、たぶんさまざまな独創性のせいでしょう。

文法規則はきびしいし、つづりも時々、とてもユニークだし、フランス語は子どもたちや外国人が学ぶには複雑です。

女性と男性の区別があったり、スペルとは一致しない発音があったりと、変わったところがあります。

こうした複雑さは、フランス語がいろいろな言語からできていることと関係があります。

全体としてはラテン語起源のフランス語ですが、ガリアやゲルマニア人であるフランク人の言葉も受け継いでいます。

フランス語は外国語を取り入れながら、発達しました。知っていますか? たとえば、kiffer という言葉はアラビア語から来ています。

ほかにも社会の発展や新しいテクノロジーの影響で生まれた言葉があります。

このように、いろいろな言葉と混ざり合い、フランス語は豊かになって、うまく考えを表せるようになったのです。

実際、世界中のたくさんの作家が、フランス語を使っています。とは言え、フランス語は本当にほかの言語より難しいのでしょうか?

英語は、同じ言葉だけど文脈によって意味の変わるものがたくさんあります。

中国語を書きたいと思ったら、何千もの漢字を知らなければなりません。ヨーロッパ人にとっては、アフリカの言葉であるコサ語の吸着音を出すのは、ほとんど不可能です。

別の言語を学んでみれば、フランス語はたぶんそんなに難しくないと気づくでしょう。

単語メモ

fantaisie (創造的な)空想力;気まぐれ、酔狂;奇抜さ、独創性、奇抜(独創的)なもの

orthographe 正書法;つづり、スペル

se révéler 自分を現す(示す)、明らかにされる

bizarrerie  風変わり、奇妙、特異(性)

lié 親密な関係にある、つながった

globalement  全体的に、全体として、全面的に

Gaulois ガリア人(ゴール人)

Franc  フランク人

kiffer  愛している

idéogramme 表意文字 ⇔ phonogramme

Xhosa コサ語

コサ語は独特の吸着音(舌打ちをする音)があります。

こんな感じです。40秒。

clic 吸着音、舌打音、舌や舌背による二重破裂音。

難しそうです。

t’apercevras < s’apercevoir 気づく



3月20日は国際フランコフォニーの日

3月20日は国際フランコフォニーの日(Journée internationale de la Francophonie)なので、フランス語に関するアニメを紹介しました。

この日は世界で、フランス語を話す人達が、フランス語文化圏の多様性や魅力などをアピールし、お互いに称え合う日です。

この日にふさわしい記事としてはこんなのもあります⇒どうしてフランス語はフランス以外の場所でも使われているのか? こちらの記事でも 1jour1questionの動画を訳しています。

上の記事で書いているように、フランス語を話すのはフランスに住むフランス人だけではない、ということです。

*****

よく、どの外国語が一番むずかしいか、議論になることがあります。

英語はとっつきはいいけど難しい、フランス語は、覚えることさえ覚えてしまえば後はラク、と言われますね。

ですが、そんなこと考えても仕方がないと思います。

1 jour, 1 questionでも言っていたように、外国語の習得は、どんな言葉もそんなに簡単にはいかないです。あまり「難しい、難しい」と思わないほうがいいかもしれません。

3日で覚えられるなら、その分楽しさも半減します。

じわじわとわかっていくところが楽しいんですよね。

1 jour, 1 question の動画、いろいろ面白いのがあるので、また紹介しますね。






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