毎年買っているLiving Languageのフランス語(と英語)の日めくりを、今年も買いました。
2019年版の特徴をお伝えします。
フランス語の日めくりの特徴
このカレンダーは、毎日フランス語の例文とその英語の訳文がのっている学習者向けカレンダーです。
正式な名前は、Living Language FRENCH 2019 Daily Phrase & Culture Calendar です。
左上にその日の単語がピックアップされており、その下に英語の訳が書いてあります。単語の後ろに読み方が書いてありますが、発音記号ではありません。
英語ネイティブにとって、発音のキーになるものです。
日めくりのまんなかにその日の例文と英訳が書いてあり、下方、中央に日付が数字で記され、むかって左に曜日(フランス語と英語)、右側に月(フランス語と英語)が記されています。
祝日や著名な記念日のときは、一番下の中央に英語で記載されています。
フランス語を全く勉強しない日があっても、このカレンダーがあれば、少しはフランス語にふれられる仕組みです。ただし、土曜と日曜は2日で1枚です。
大きさは、過去記事に書いているので参考にしてください。日めくりそのものは13センチ四方です⇒フランス語学習用カレンダーを買いました~2014 Daily Phrase & Culture Calendar
2019年版の特徴
文化的なテーマはフランスの歴史
この日めくりは、毎年、テーマがあり、2018年は、女性の人権やフェミニズムがテーマでした。
今年は、フランスの歴史がテーマです。
2週間に1度ぐらい、すごく小さい字で文化を説明する日めくりがありますが、2019年版では、2002年の1月1日にユーロが導入されたことや、第2時世界大戦が1939年から1945年にあったことなどが取り上げられています。
文化の説明の日の文字はとても細かいので、老眼がすすんでいる私はまず読みません。
例文にもときどき、歴史上の人物の言葉が出てきます。
上に写真をのせた、« S’ils n’ont pas de pain, qu’ils mangent de la brioche ! ». はマリー・アントワネットの言葉とされている、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」の原文です。
ただし、いまの研究では、この言葉はアントワネットの言葉ではないと言われています。
日めくりにも、「革命時に、マリー・アントワネットが言ったとされているが証明されていない。ルソーの『告白』にも、のっている」と書かれています。
原文ではお菓子ではなく、ブリオッシュとなっています。ブリオッシュもパンの仲間ですが、バターをたっぷり使ったリッチなパンです。庶民にとっては、ふつうのパンよりさらに手にいれにくい食べ物です。
マリー・アントワネットとは?⇒マリー・アントワネットと18世紀のチョコレート
仏文の難易度は2018年並みか少しやさしいかも
歴史上の人物の言葉は古いフランス語も多いので、たまに難しいのがありますが、ふつうの例文はそんなに難しくありません。
参考までに、ランダムに5つ書いておきます。
Évitez de le contrarier. Ça n’arrangera rien.
彼の機嫌を損ねないように。何の助けにもならないよ。
Prévoyez en gros deux heures pour télécharger ce fichier vidéo.
このビデオのダウンロードには、2時間ほどかかるよ。
Réservez dès maintenant pour les locations de cottages en bord de mer.
海辺のコテージを借りる予約をすぐにしてください。
Ne sous-estime pas la popularité de ce candidat présidentiel.
その大統領候補の人気を甘くみてはいけません。
Remplissez ce formulaire et faites-le moi parvenir dans les plus brefs délais.
このフォームに記入して、できるだけ早く私のところに出してください。
フランスの歴史関連の例文はこんな感じです。
Le Premier mai est la Fête du travail depuis 1948, un jour férié chôme, mais payé.
5月1日は1948年より労働祭(メーデー)で、仕事は休みですが、給料は支払われます。労働祭について⇒5月1日、メーデー(労動祭)の由来は何?
毎年そうですが、ふつうの例文ではカジュアル表現がよく出てきます。著名人の名言になると、いきなり固いフランス語になったりします。そのギャップが、この日めくりのおもしろいところかもしれません。
私の使い方
私はデスクの上にハードディスクを置いているので、その上にこの日めくりを置いています。
特に例文を覚えようとか、そういう気はなく、朝になったら、前の日のをびりっと破って、その日のフランス語を読むだけです。
使えそうな例文だな、と思ったら、ツイターに流しています。
毎日、少しずつでも、フランス語と英語にふれたいと思う方にはおすすめの日めくりです。
アマゾンで購入できます。
同様の仕様で、ドイツ語、スペイン語、イタリア語の日めくりがあります。
箱や表紙の写真は、ここ数年ずっと同じです。ほかの言語も似たような口元の写真で、言語が、GERMANやSPANISHと違っているだけです。間違えて買わないようにしてください。
Livinng Languageのランゲージ・ラボ
この日めくり、以前は日常表現のCDがついていました。2016年版からCDがなくなりました⇒2016年版、フランス語が勉強できるカレンダーのレビュー。Daily Phrase & Culture Calendar
最近は、箱の下に、Includes Access to the Living Language Online Language Lab と書いてあります。
しかし、このサイトは、べつに日めくりを買わなくても、誰でもアクセスできます⇒Living Language
YouTubeや無料でフランス語を学習できるサイトがたくさんあるいま、「驚くほど有用な学習サイト」とも思いません。が、16ヶ国語以上のリソースがあります。
フレーズ集なども無料でダウンロードできます。英語やフランス語など、ちまたに教材があふれている言語以外の言語を学んでいる人には、有益かもしれません。
ためしに中国語とロシア語の音声を聞いてみましたが、合成音声ではなく、人が話していました。
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今回は私が使っている日めくりを紹介しました。
以前は、覚えたい例文の日の紙は手元に残していましたが、いつまでたっても覚えられないため、いまは、いさぎよく、どんどん捨てています。
はじめまして。ブログとツイッター、いつもこっそり拝読しております。趣味でフランス語を勉強している者です。
まさかこんなものが売られているとは…!フランス語の勉強を日常に組み込む術を常に探している私にとってドンピシャなアイテムでした。
さっそくamazonで購入しました。感謝の気持ちをお伝えしたく、勇気を出してコメントさせていただいた次第です。笑
いつも役に立つ素敵な情報をありがとうございます。これからも更新を楽しみにしております。
miyukiさん、はじめまして。penです。
コメントありがとうございます。
趣味で、フランス語を学ばれているのですね。私もそうです。
このカレンダー、裏はメモ紙に使えます。
1年、楽しく使ってくださいね。
ツイターもフォローしていただいているのですね。
毎回、そっけないTweetしかしていませんが、
今年も、つぶやき続けます。
どうぞよろしくお願いいたします。
pen