ジャム

パッケージのフランス語

フランス語でジャムは何という?【第25回】

うちの冷蔵庫にあったジャムの瓶を読んでみます。

ジャムのフランス語は「コンフィチュール」と日本語になっており、そういう名前で売っているところもありますから、ご存知の方も多いことでしょう。

今回はスペルもしっかり覚えてしまいましょう。



英語

ワイルドベリージャム

SMUCKER’S スマッカーズ これは商標

PURE まじりけのない(着色料や保存料が入っていないということだと思います。) 

SINCE 1897 1897年創業

Wildberry Jam ワイルドベリージャム

これだけです。簡単なので裏に書いてある原材料もチェックしました。

INGREDIENTS:FRUITS (BLUEBERRIES, BOYSENBERRIES, RED RASPBERRIES, CRANBERRIES) SUGAR, GLUCOSE, PECTIN, CITRIC ACID.

原材料:果物(ブルーベリー、ボイセンベリー、レッドラズベリー、クランベリー)砂糖、グルコース、ペクチン、クエン酸

いろんなベリー類をあわせたジャムということです。グルコースはブドウ糖で、仕上げをなめらかにします。

ペクチンはジャムを固めて安定させるものです。市販のジャムはわりとかためでぷりぷりというか、ねっとりしてますが、自分で作ると(私はペクチンを入れない)さらさらと流れる感じになりますね。果物にもよりますが。

クエン酸は酸味を加えるというより、天然のペクチンの抽出を助けるためだと思います。

フランス語(意味は英語と同じなので省略)

PURE これは英語と同じですが、pur の女性形。ジャムのフランス語は女性形なので。発音はピュール
Ma cravate est en pure soie.
私のネクタイは純絹だ。

DEPUIS 1897

Confiture aux fruits des champs 直訳すると「野の花のジャム」で微妙に中身と違うのですが、商品名だからべつにこれでいいのでしょう。

本当はauxを使わず、desとしたほうが正しいと思います。à は風味づけするものであり、deは材料そのものだからです。ただ、このへんあまり厳密に使い分けてないときもありますね。

詳しくは⇒いちごジャムといちごアイスクリーム(仏語初心者限定記事・・・だけど誰でも見られる)

ちなみにマーマレードはちゃんとdeを使っています。

マーマレード

原材料は
Ingrédients : FRUITS (BLEUETS – MÛRES DE BOYSEN – FRAMBOISES ROUGES– CANNEBERGES), SUCRE, GLUCOSE, PECTINE, ACIDE CITRIQUE

bluet ブルーベリー

ブルーベリー

mûres de boysen ボイセンベリー

ボイセンベリー

framboise rouge 赤いラズベリー(木いちご)、 ※英語はラズベリー、仏語はフランボワーズ 最近、紫色のラズベリーもあります。

ラズベリー

canneberge ツルコケモモ ※ツルコケモモの果実がクランベリーです。

クランベリー

4つの中で一番なじみがないのがボイセンベリーかもしれません。ボイセンベリーはラズベリーと、ブラックベリーとローガンベリーをかけあわせたものです。見た目はブラックベリーに似ていますね。

このベリーがどうやって生まれたのか、はっきりしたことはわかっていないのですが、 ルドルフ・ボイセン(Rudolph Boysen)とう人の農場にできていたので、こういう名前になっています。

ボイセンさんは、別のベリーを栽培していましたが、とくにこのベリーを作ろうと思って作ったのではなく、できているのが発見されたのだとか。

ひとつ8グラムもある大きなベリーです。



SMUCKER’S スマッカーズ

スマッカーズはアメリカの老舗のジャムのメーカー(今はもっといろいろ売ってますが)です。

1987年、ジェローム・モンロー・スマッカーという人がアップルバターを馬がひっぱるワゴンで売ったのが始まり。家族経営の企業です。本社はオハイオ州のオービル。

こちらは1979年のレトロなCM

“With a name like Smucker’s, it has to be good!”
(スマッカーのような名前がついてる物は、おいしいに決まってます)というのが有名なキャッチフレーズです。

私は今、甘いものを摂らないようにしているので、ジャムも食べていませんが、以前はいちごジャムが一番好きでした。最近はベリーのジャムも人気ですね。

それと、りんごジャムも好きなのですが、こちらにはりんごジャムというものはなく、リンゴが材料だと瓶にはプリザーブ(preserves)と書いてあります。

jamもpreservesも同じものですが、ジャムのほうがスムースな質感で、プリザーブというと、果物を大きくカットしたものが入っていたり、まるごと似てあることもあるのが違うぐらいです。

また、伝統的にりんごはジャムでなく、プリザーブと呼ぶというようなこともあるかもしれません。

きょうの記事はかなり英語よりでしたね。たまにはいいでしょうか。それでは、次回のパッケージのフランス語の記事をお楽しみに。






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