慣れないととっさに出てこないフランス語の数字を少しずつチェックしています。第52回はローマ数字です。
ローマ数字とは?
ローマ数字は、古代ローマで発達した数字で、時計の文字盤によくついている、マッチ棒で構成したような数字のことです。番号や年号の表示に使われます。
フランス語の先祖はラテン語で、ラテン語は古代ローマの言葉ですからフランスでは今でもローマ数字が比較的よく使われます。
ローマ数字は1、5、10、50、100、500、1000を特定のアルファベットで表し、それらを組み合わせて表示します。
読み方はアラビア数字と一緒なので、そのシンボルの意味する数字さえわかれば読めます。
たとえば1は « I »、2は « II »です。
どんなときにローマ数字を使うか?
ローマ数字を使う代表的な場合を書いておきます。
1.君主、王様、法王などえらい人の名前
Louis XIV ルイ14世 Louis quatorze
2.日付:公式文書や、記念の建造物などの建立年月日
établi MM 2000年に建設
3.時代 〇〇世紀
Le XIXe siècle 19世紀 Le dix-neuvième siècle
4.王朝、政治体制
La Ve république 第五共和政 La cinquième république
5.都市の行政区
Le XVIe arrondissement 16区 le seizième arrondissement
6.本:タイトルページの日付、序文のページ数、目次、挿絵番号、章、〇〇巻、付録など。
本文はアラビア数字なのに、ローマ数字を使ってある箇所があります。
たぶん細い規則があると思います。
introduction p. vi 序文の第6ページ introduction page six
volume I 第一巻 volume un
tome II 第二巻 tome deux
*tome はプチロワによると、著者、編集者による内容上の区分で、製本上の区分である巻とは必ずしも一致しないそうです。
7.劇の幕
Acte III 第三幕 acte trois
8.音楽や詩のスタンザ(節、連)
couplet II 第2クープレ couplet deux
9.行事
les jeux de la XXIXe Olympiade 第29回国際オリンピック競技大会 les jeux de la vingt-neuf Olympiade
10.時計の文字盤
ローマ数字の読み方
今回は1~10までの読み方をご紹介します。
まず基本のつのシンボルを覚えます。
I 1
V 5
X 10
●1~3までは I をその数だけ並べる。
●4は V の左側にIを置く。左側に置くと マイナス1という意味です。ただし、マイナス1だけでマイナス2などはできません。
4の基本はこれですが、時計の文字盤は IIII という表記もあります。文字盤では見た目の美しさを追求したのと、 IV と VIの混乱を避けるためです。
IIIIは場所をとるので、スペースの制約があるときはIVが使われました。
また、足し算などをするときは、IIIIのほうが都合がいいのでIIIIが使われていたようです。
6~8は V の右側にI、II, IIIを置きます。右側に置くとプラス〇という意味です。
9はXの左側にIを置く。左側に置くとマイナス1という意味です。
説明すると難しそうですが、慣れれば簡単です。
このようになります。
1 I
2 II (1+1)
3 III (1+1+1)
4 IV (5-1)IIIIと書くことも。
5 V
6 VI (5+1)
7 VII (5+1+1)
8 VIII (5+1+1)
9 IX (10-1)
10 X
関連動画:ローマ数字1~20の書き方と読み方
とてもテンションの高い先生が教えてくれます。
いかがでしたか?
後編では大きなローマ数字の読み方をご紹介しています⇒ローマ数字(後編)~フランス語の数字【第53回】
ローマ数字についてフランス語で説明している動画を紹介⇒ローマ数字の復習。1から100まで読めるようになろう。
☆数字の記事のまとめはこちら☆
数字の記事のまとめ その1 0から18まで
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私はもともと数字が苦手なので、こんな記事を書いております。
慣れるまで何度も練習するしかないですね。
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