カミーユという女性が、アルコール依存症から立ち直った体験を語っている5分の動画を紹介します。
タイトルは、Ma vie avec l’Alcool !(お酒と共にある私の人生)
なぜお酒を飲み始めたのか、どうやってやめたのか、淡々と語っている動画です。
お酒と一緒だった人生
5分30秒。フランス語の字幕あり。
前編は2分40秒まで。
Ma vie avec l’Alcool:トランスクリプション
Quand l’alcool est entré dans ma vie, à 16 ans, tout ce que j’aimais je pouvais plus le faire.
Tout mes espoirs d’avenir étaient plus possibles. J’étais en conflit permanent avec ma famille. Donc oui, ça a tout explosé.
Je m’appelle Camille, j’ai 37 ans. J’ai commencé l’été de mes 16 ans. J’ai fait une crise d’angoisse. À un moment comme ça, j’ai perdu mes moyens.
J’étais en vacances avec des amis, et en buvant une bière, j’ai vu que ça calmait en fait ces symptômes d’angoisse.
J’écrivais beaucoup beaucoup sur la honte à l’époque parce que c’était ça tout le temps en fait, tout le temps. Je me disais “mais je me noie dans ma boue là, je suis en train de me fabriquer ma prison” et je vois le truc se dérouler et je suis prise au piège en fait.
J’étais en train de renoncer à une vie de couple possible, j’étais en train de renoncer à avoir des enfants. Je peux pas avoir des enfants si j’ai besoin de boire tous les jours. Et puis à mon avenir parce que je voyais mes notes baisser, mon attention baisser, et ma performance baisser.
Moi j’avais arrêté de boire en 2014, et j’ai rencontré un ami avec qui je me suis mise en couple. Au départ, tout se passait extrêmement bien. Petit à petit, des choses se sont installées.
Il y a eu une première crise de colère, et après le processus s’était enclenché. Là j’ai vraiment eu peur, il m’a trainé par le coup, il m’a menacé de mort, il m’a vraiment tabassé quoi.
Ben là c’était le choc, total. Stupeur. Oui c’était l’impensable.
Plus ça allait, plus moi je me dégradais et là je m’étais vraiment remise à boire.
Mais moi ça m’affaiblissait en fait terriblement. Donc je suis partie aux urgences. Derrière, faire un sevrage à Felix Guyon au service addictologie.
J’étais vraiment complètement au plus bas et j’étais comme je sais pas, un champ de ruine, il y avait plus rien donc j’avais pas d’autres choix en fait que remonter la pente.
お酒と一緒の人生:和訳
お酒が私の人生に登場したのは16歳のときです。それまで好きだったことも、できたことも、すべてできなくなりました。
将来への希望は、すべて消えました。
家族との衝突が絶えませんでした。そうね。すべてが砕けてしまったんです。
私はカミーユ。37歳です。
16歳の夏に飲み始めました。
不安の発作があったんです。そうなると、どうしていいかわからなくなりました(← 方法を失ってしまった)。
友人とバカンス中に、ビールを1本飲みました。すると不安の症状がおさまったんです。
当時、私は、恥ずかしいと、それはたくさん書いていました。というのも、いつだってずっと恥ずかしかったから。
こんなふうに思いました。「ああ、自分の泥の中におぼれてしまう。自分で牢獄を作っているんだ」と。
だんだんお酒にはまっていきました(←それが、次第にくりひろげられるのを見ていました)。罠に囚われてしまったんです。
誰かと暮らすことをあきらめていきました。子供を持つこともあきらめつつありました。毎日、お酒を飲まないでいられないなら、子供をもつことなんてできませんから。
将来もあきらめていました。だって、成績はどんどん下がり、次第に集中できなくなって、パフォーマンスも悪くなっていきましたから。
2014年にお酒を飲むのをやめました。そして、ある男性と出会い、暮らしはじめました。
最初はすべてがとても順調でした。でも、少しずつ問題が、起きるようになって。
最初の癇癪(かんしゃく)があり、それから、事態がどんどん進みました。
私はとても怖かった。彼は、私をつかんで引きずり回し、殺すと脅し、ひどく殴りつけたんです。
すごいショックでした。ぼう然としました。
ええ、信じられないできごとでした。
そんなことが続くにつれ、私はだめになっていって、また飲み始めました。
でも、飲酒によって、私はとても弱ってしまいました。
そして、救急病院に行くことになりました。
その後、依存症のためのサービスであるフェリックス・ギヨンで、アルコールを断ちました。
本当に完全にどん底の状態でした。
そうね、よくわからないけど、廃墟の野原で、もう何も残っていないという感じ。だから、再びはい上がるしかなかったんです。
単語メモ
s’installer (ある状態)に甘んじる、(難しい状況にはまり込んで)動きがとれなくなる
tabasser 殴りつける、ひっぱたく(話)
une stupeur 仰天、ぼう然自失
un sevrage (治療で)薬物を断つこと、禁断
une pente 坂道、傾斜
☆この続きはこちら⇒アルコール依存症から立ち直ったカミーユ(後編)
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底の底まで落ちたから、あとは、上昇するしかなかった…… カミーユさんはとても淡々と語っているけれど、つらいことや怖かったことがたくさんあったでしょうね。
カミーユさんは、まだ若いので、早いうちにお酒をやめてよかったです。
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