マラウイの一部のタバコ農家が、カナビスの栽培に移行しているというニュースを紹介します。
タイトルは、Malawi : les agriculteurs délaissent le tabac pour le cannabis マラウイ:農家は、タバコを捨てて大麻へ。
2分未満の短いニュースです。
タバコから大麻へ
1分46秒。
たばこの葉って、すごく大きいですね。
トランスクリプション
Dans cette salle de vente de tabac, l’humeur est maussade. Cette année encore, les affaires s’annoncent compliquées.
Le futur de la culture du tabac est sombre. Regardez ce qu’il se passe cette année. En temps normal, nous devrions avoir beaucoup de tabac dans les entrepôts et plus de camions aux quais de réception. Ici, c’est vide car le tabac arrive en quantité catastrophiquement faible.
Les campagnes anti-tabac semblent avoir porté leurs fruits, la demande mondiale a drastiquement diminué. L’or vert du Malawi ne rapporte plus autant. Certains agriculteurs ont donc décidé de s’adapter.
Dans cette plantation, on s’est mis à une autre plante verte : le cannabis. Sa culture à des fins médicinales et industrielles a été légalisée en février 2020. Il se cultive rapidement et il requiert peu de nutriments. Une opportunité que Falice Nkhoma n’a pas voulu manquer, après huit ans passés dans le tabac.
Pendant longtemps, je ne voyais pas l’avantage de cultiver du tabac parce que les prix étaient toujours trop bas chaque fois que j’amenais la récolte aux enchères. Parfois, le tabac était envoyé au reclassement et une partie était perdue. Nous sommes restés pauvres, donc j’ai décidé de rejoindre la coopérative de Tilitonse de cultivateurs de cannabis.
Pour l’heure, le gouvernement du Malawi ne souhaite pas investir dans le marché du cannabis. Au contraire, il continue à défendre les investissements dans le secteur du tabac.
Au niveau du pays, nous devons continuer à investir dans le tabac, car à l’heure actuelle, c’est la seule culture qui génère des revenus. Nous ne pouvons pas l’abandonner, peu importe comment.
L’an dernier, le tabac a rapporté 164,5 millions d’euros, c’est 27 % de moins par rapport à 2020.
☆トランスクリプションの引用元⇒7 jours sur la planète
タバコから大麻の栽培へ・和訳
このタバコの販売場では、暗い雰囲気がただよっています。今年もまた、商売はきびしそうです。
– タバコ栽培の未来は暗いですよ。今年、何が起こっているか見てください。通常なら倉庫にタバコがたくさんあり、受け入れのドックにはもっとたくさんトラックが止まっているはずなんです。
ここはからっぽです。壊滅的にタバコの入荷が少ないから。
禁煙キャンペーンの効果があったようです。世界的にタバコの需要は激減しています。
マラウイの「緑色の金(タバコのこと)」はもはや、それほどお金をもたらしてくれません。
そこで、一部の農家はやり方を変えることにしました。この農園では、もう1つの緑色の植物である大麻の栽培をしています。
2020年の2月に、医療用と工業用の大麻の栽培が合法化されました。
大麻は育つのが早く、肥料(養分)もそんなに必要ありません。
8年タバコを栽培した後、大麻の栽培に転じたファリス・ンコマさんは、このチャンスを逃したくなかったのです。
- 長いあいだ、タバコを栽培するメリットが感じられませんでした。だって、収穫したものを競売に出すたびに、値段が下がるんです。
ときには、タバコは等級のし直しをされ、一部が破棄されます。
私たちはずっと貧乏なままだったので、大麻の栽培者のためのティリトンスの協同組合に入ることに決めました。
今のところ、マラウイ政府は大麻市場に投資することを望んでいません。逆に、政府は、タバコ部門への投資を続けようとしています。
– 国レベルではタバコへの投資を継続しなければなりません。現在のところ、それが収入を得られる唯一の作物だからです。何があっても、見限ることはできません。
昨年タバコの売上は1億6450万ユーロで、2020年に比べて27%減少しました。
単語メモ
Malawi マラウイ共和国、アフリカ南東部にある国。1964年、中央アフリカ連邦の買いたいにより独立。首都はリロングウェ。農業国で、葉タバコ、お茶、砂糖などを生産。
porter ses fruits 有効である、成果をもたらす
l’or vert 緑色の金。タバコなど、マラウイが外貨を獲得できる農作物
à des fins + 形容詞 ~の目的で
マラウイのタバコ栽培・関連動画
Malawi : des enfants dans les champs de tabac(マラウイ・タバコ農場の子どもたち)
2分56秒
タバコは、育てるのが難しく、農薬をたくさん使います。
マラウイだけでなく、アメリカやインドネシアのタバコ農場では、子どもたちが収穫を手伝い、葉っぱに入っているニコチンや、栽培に使う農薬の毒が皮膚から入って、体調が悪くなり、とても危険だ、という声を聞きます。
確かに、上の動画で、タバコの葉っぱを取っている子どもたち、手袋をしていないし、赤ん坊も葉っぱをさわってるけど大丈夫なんでしょうか。
日本でもタバコは栽培されているので、どんなふうに収穫しているのか、JTの動画を見てみました。
30秒。
JTの動画なので、タバコの栽培をポジティブに見せています。
収穫している人も葉っぱを干すためにソートしている(?)人も、長袖に軍手姿ですね。当然ですよね。
マラウイの子どもたちもせめて、手袋ぐらいしてほしい。暑くてできないのでしょうか。
日本でタバコを栽培すると、すべてJTが買い上げるから産業としては安定しているそうですが、日本でも、これからはタバコを吸う人はどんどん減っていきますよね。
タバコの葉は殺虫剤の原料にもなりますが、そういう殺虫剤も危険だし、環境によくないです。
日本でも産業用の大麻を栽培している農家はありますが、とても規制がきびしいようです。
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タバコは、乾燥していない青々とした葉っぱの段階で、すでにニコチンがたっぷりはいっているんですね。そんなものを吸う気にはとてもなれませんが、これは私が喫煙者じゃないから感じることなのでしょう。
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