2013年春季のラジオ講座「まいにちフランス語」の受講メモです。
7月3日の放送では、pouvoirとsavoirという動詞を学びました。ふたつともこのあとに、別の動詞の不定法が続いて「~できる」という意味になります。
では、早速復習をしましょう。
L:39 pouvoirとsavoir
1.現在形の活用
pouvoir
je peux
tu peux
il peut
nous pouvons
vous pouvez
ils peuvent
語幹(活用語尾じゃない部分)はpeu, pouv, peuvの3つ。頻度として少ないnous,vousが主語のときだけ、pouvと不定法のつづりを保持した語幹(覚えにくいときは、主語のnous,vousと同じouが入ってると覚えるといいかも?)
活用語尾は
単数側はx-x-t, これはよく出てくるs-s-tのバリエーションです。ほかにx-x-tになるのにvouloirがあります。
複数側はons-ez-entといつも形。
1人称単数はpeuxのほかに古い形のpuisというのがあり、疑問文(倒置した形)で出てきます。
Puis-je vous aider ?
お手伝いしましょうか?
※発音確認用 40秒
savoir
ju sais
tu sais
il sait
nous savons
vous savez
il savent
語幹(活用語尾じゃない部分)はsai savの2つ。単数側でなぜか突然 saiとなってます。よく使うから変化しちゃったんだと思います。複数側は不定法と同じsavです。
活用語尾は 単数側s-s-t, 複数側 ons-ez-entといつもの形です。
そんなに、覚えにくくはないです。
※発音確認用 40秒
この単語はJe ne sais pas.「私は知りません」で有名です。日常会話では、neが落ちて「しゅぱ」と聞こえることが多いです。質問に答えるときに、ほとんど間投詞的に「え~と」とか「そうね~」という意味でしゅぱ、しゅぱ出てくるので、すぐに覚えてしまうでしょう。
ju saisは「うん、うん、知ってる」とか「わかってるけど」という意味でよく出てきます。
2.pouvoirとsavoirの意味の違い
pouvoir + 動詞の不定法 ~できる
savoir + 動詞の不定法 ~できる
なのですが、「できる」の意味が違うので使い分けます。
●pouvoir :何か条件がそろっていたり、そういう状況だからできる(許可の意味が発生)
Je peux nager. 泳げます(きょうは体調いいから、ひまだから、天気がいいから、プールの料金払えるからetc)
Je ne peux pas nager. 泳げません(寒いから、水着を忘れたから、時間ないから、プールないから、太りすぎて水着着れないからetc.)
Est-ce que je peux ouvrir la fenêtre ?
窓を開けてもいいですか?
がんばればできる!というときの「できる」はpouvoirです。
●savoir 能力があるからできる、経験によってやり方を習得したからできる。何かを知識としてよく知っている。
Je peux nager. 泳げる
Je ne sais pas nager. かなづちです。
読み書きができる⇒savoir lire et écrire
savoirは「~をするすべを心得ている」という意味でもあります。
違いのわかる男の「わかる」はsavoir です。
参考⇒歌と訳詞:Savoir Aimer~フローラン・パニー
※まいにちフランス語の記事の目次はこちらです⇒久松健一先生のラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事目次
ラジオ講座で言っていたpouvoir、savoirの違いは、あくまで「~できる」という意味で使われるときの違いにフォーカスしています。
場合によっては、この分け方では、さくっと区別できないときがあります。
でもたくさん例文にあたっていくと、ここはsavoirだと変な感じがする、という語感みたいなのが養われるはずなので、やはりいろんなフランス語を聞いたり読んだりするのが大事ですね。
それでは、次回のラジオ講座の記事をお楽しみに。
この記事へのコメントはありません。