フランス語を始めて三ヶ月ぐらいだったころの日記のご紹介です。
冠詞にも前置詞にも見えるdeの話の続きで、トリュフォー監督の映画のタイトルで語彙を増やそうシリーズ。
この監督のことを知らなくてもきょう登場する映画のタイトルを知っている人は多いのではないでしょうか?
彼の長編一作「大人は判ってくれない」です。
フランス語独学3ヶ月ごろの日記
2009年7月15日の日記:
四作目は1959年の Les quatre cents coups
les 複数の名詞につく定冠詞。
quatre cents で400
coups は coup の複数形
coup を私の学習辞書(*)でひいたところ、1番の定義が blow, knock 2番の定義が time その後3番から7番までいろいろな熟語、成句。
さらに、そのあと11個、le coup なんたら、という熟語がついている。守備範囲の広い単語であるようだ。
クーデター(coup d’état)という言葉が英語にも日本語にもなっている。
faire les cent coups というのは熟語で、「楽しむ、乱痴気騒ぎをする、乱れた生活をする」という意味であるらしい。これは、いくつかの日本語のサイトにそう書いてあったし、下記のサイトでも確認した。
Learn French at About – Free French Lessons
coupという単語にたくさん意味があることと、この熟語にふれている。
Faire les quatre cents coups – French Expression
「この映画の英語の題は「The 400 Blow」と直訳のひどいタイトルだ、むしろ、”Raising Hell”や “The Wild One”といったタイトルのほうがあっている」とある。
邦訳は「大人は判ってくれない」であるが、映画の内容をうまくあらわしているし、インパクトもあり、よいタイトルだと思う。
この映画はTruffautの初めての長編であり、また彼の名を一躍有名にした映画でもある。
作品解説のクレジットも、今まで数行ですんでいたスタッフの名が、13行にわたる。
上から、Scénario original、Adaptation et dialogues、Musique、Directeur de la photographieの四つ。 発音ができるかどうかは別にして、ほぼ英語と同じなので意味はわかる。
五つ目のCadreurを辞書でひいたら、カメラマンであるらしい。
それでは、上のDirecteur de la photographieは何なのか、ちょっと調べてみたところ、それは映像監督で、映像全体に責任をとる人で、この人は実際にカメラをもって撮影をするわけではないらしい。
・・・昔の日記、ここまで・・・
【補足】
(*)学習辞書:当時は⇒初めて買った辞書:Oxford Learner’s French Dictionaryを使っていました。
(**)G:Goole翻訳
大人は判ってくれない
「大人は判ってくれない」はこんな映画です。タイトルの発音も確認できます。
予告篇 3分47秒
TRAILER LES 400 COUPS TRUFFAUT LEAUD DOINEL…
トリュフォーの長編第一作で、彼の自伝的作品。大変な成功をおさめました。
一言で言うと、みずみずしい映画ですね。主人公アントワーヌは不良少年ということになってますが、根はそんなに悪い子ではなく、親に気を使っていて、健気です。
ジャン・ピエール・レオーという俳優がアントワーヌを演じていますが、すごく賢そうに見えるし。
考えてみると、その前の三作はどれも20分いくかいかないか(編集で10分ちょっとになっています)。それが、いきなり99分の、しかもおもしろい映画を作っちゃうんだからすごいですね。
だてに映画をたくさん見てなかったってことでしょうか。彼が27歳のときの作品です。
ラストシーン撮影中
入門日記第13回はこちらから⇒フランス語を始めて二ヶ月半たったころ
7月からやっているNHK語学番組 | まいにちフランス語 |応用編はトリュフォーのインタビューなどを題材にしています。
今放送している週のエンディングの音楽が「大人はわかってくれない」のテーマ曲ですね。
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