久松先生のラジオ講座。最終回です。
きょうは第5文型と第6文型。
両方とも第3文型と似ています。
第3文型は
主語+動詞+直接目的語
この目的語のあとにごにょごにょつくのが
本日確認する、5と6の文型です。
第3文型の理解がぼーっとしている場合は
きのうの記事を先に確認しておいてください。
⇒「まいにちフランス語」49:L71フランス語6文型その2
それでは、復習、行ってみよう!
第5文型 主語+動詞+直接目的語+間接目的語
代表的なのは
主語が直接目的語(もの)を間接目的語(人)に「動詞」する
という形です。
たとえば
Pen a donné un livre à Popo.
penはポポに本をあげた。
主語 pen
動詞 a donné < donner あげる
直接目的語 un livre
間接目的語 Popo
★ポイント:間接目的語の前に前置詞 à がついています。
前置詞がdeになる動詞もあります。
Il a chargé son fils d’une commission.
彼は息子に用事を言いつけた。
charger 誰々 de なになに
誰々になになにの任務を追わせる
ほかの例
Guru a prêté de l’argent à Pen.
グルはお金をpenに貸した。
第6文型 主語+動詞+直接目的語+属詞
この文型は第2文型と同じように目的語が属詞とイコールと考えるとわかりやすいです。
属詞の説明は第2文型のところにあり⇒「まいにちフランス語」48:L70フランス語6文型その1
Je trouve ce film intéressant.
私はその映画はおもしろいと思う。
主語 je
動詞 trouve < trouver
直接目的語 ce film
属詞 intéressant
この構文をとる動詞はtrouverが代表的で、とりあえずこれだけ覚えておけばいいかと思います。
きょうの名言 幸福の一番の秘訣とは
講座に出てきた名言から一つ紹介します。
Le plus grand secret du bonheur, c’est d’être bien avec soi.
幸福の一番の秘訣とは、自分自身であることだ。
文法のポイントは
最初に名詞、そのあとc’est ~でそれを説明。
形容詞の最上級 le plus grand 最大の
être avec soi 自分自身といる、は自分自身であるということ。
つまり、自分らしくある、ということです。
幸福の秘訣は、人の人生ではなく、自分の人生を生きること、ということですね。
「そんなのあたりまえじゃん?」
と今の人なら思うかもしれないです。
でもこの言葉、けっこう昔に発せられているのです。
この名言はベルナール・フォントネル(Bernard Fontenelle 1657-1757)という17世紀後半から18世紀前半の思想家、著述家の言葉です。
生まれた年と亡くなった年はミスタイプではありません。
あと一ヶ月で100歳になる頃、亡くなったそうです。
ヴォルテールより37歳年長です。
フォントネルは文学者であると同時に科学啓蒙家。代表作は、『世界の複数性についての対話』という本。これは、コペルニクスとデカルトの宇宙論を対話型で書いて、おもしろい読み物とのこと。
彼は科学者ではないのですが、科学を擁護する立場をとっています。だから宗教には批判的で、「人間は自己の姿に似せて神を創った」という言葉も残しています。
☆ラジオ講座関連記事目次はこちらから
■ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その1(概要)
■1課~47課まで⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その2
■48課以降⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次~その3
今週チェックした6つの文型、「いったいなんのために勉強しているのか?」と思う方もいるかもしれませんね。
「フランス語の単語はだいだいこんな感じの順番で出てくる。」と覚えておくと先に行ったときにいろいろ便利なのです。
たとえば、5や6の文型をとる動詞はシンプルな文であれば、意味がわかれば文全体の意味の推測がつきます。
でも複雑な文になると、動詞の意味がわかっても、構造が見抜けないとさっぱりわからなくなります。すべての単語の意味を辞書で調べても、その文の言ってることがわからないということがあるのです。
そのような時、構文の知識は助けになります。が、それはその時になってから考えればいいことでしょう。
さて、久松先生の『Pas à pas~ころばぬ先のフランス語入門』本日で最終回です。
完走された方、おめでとうございます!
私もこのラジオ講座をベースにちょうど50記事、書きました。
長いこと、おつきあいいただきましてどうもありがとうございました。
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