毎週1つずつゆるゆると虎と小鳥のフランス日記のバック・ナンバーを見ています。
きょうは、伝統的な圧搾で製造したフランスのプロヴァンス地方のオリーブオイルの専門店が舞台。
ここで、カミーユがオリーブオイルを買うのですが、店員さんのしゃべるフランス語が聞き取れない^^;
低い声で、ぼそぼそ、しかも早くしゃべっておられる。そして、語彙もけっこう難しいんですね。
去年も聞き取れなかったけれど、今年もやっぱりだめ。ま、また来年挑戦するか、そんな回です。
きょうのメニュー
3つのキーフレーズ
~しかない
店員さんによりますと、フランスで一般に売られているオリーブオイルは、イタリア産、スペイン産、ギリシャ産、北アフリカ産などで、青オリーブをベースに作られています。つまり、熟成度の低いオリーブオイルだそうです。
しかし、この店はフランス産のオリーブを使い、かなりしっかり熟成します。それも2段階あり、熟成したオリーブ(le fruité mûr)と黒オリーブ(le fruité noir)を作ります。
ここまで怒涛のようにしゃべる店員さんの話を割って、カミーユが質問。
では、フランス産のオリーブのみを使っているのですね?
(カミーユはカメラの外)
Et donc c’est…c’est que des olives françaises ?
答えは「フランス産のみです。」
~がある
店にはオリーブオイルを使った食品もあります。
これにもオリーブオイルが入っていますか?
(ここでもカミーユはカメラの外)
Il y a de l’huile d’olive, aussi ?
~をいただきます
たくさん説明をしてもらったあと、買うオリーブオイルを決めました。
ええっとあのオリーブオイルをいただきます。
Euh…donc, je vais prendre une bouteille d’huile d’olive de…
キーフレーズをちょっと解説
2つ目と3つ目はわりにお馴染みの表現だと思います。
ちょっと知らないと、とまどうかも、と思うのはひとつめの、
c’est que des olives françaises
フランスのオリーブだけです。
という文章です。
これは ne … que 「que以下のものしかない」ののneの省略です。
neを入れると、ce n’est que des olives française.
フランス産のオリーブ以外はない、ということですね。
ここは、知らないと聞き取りを間違えそうです。
というのも、ce qui とか、c’est que +文章(=c’est parce que それは~だからだ)といった紛らわしいのがいっぱいありますから。
tapenade タップナード
タップナードとは
一見あんこのようなこれはオリーブをペーストにしたもので。タップナードと呼ばれます。
しっかり熟した黒オリーブを使っているから黒いです。
タップナードフランスのプロヴァンス地方の郷土料理で、黒オリーブ、ケーパー、アンチョビ、オリーブオイルをペーストにします。
ケーパーはプラヴァンスの言葉でtapenaであり、tapenadeの語源でもあります。
タップナードの作り方
ペーストなので、材料をみんな入れて、フードプロセッサーにかければOKです。
作り方 その1
この人はバルサミコ・ビネガーを入れていますね。
作り方 その2
この人は最初に包丁をいれて、材料をみじんにしてからフードプロセッサーにかけています。
材料は
アンチョビのオリーブオイル漬
以上は、伝統的なタップナードの材料で、家庭や店によって中身はさまざまです。トーストやサンドイッチ、パスタ、その他にぬって食べるととてもおいしいとか。
材料が手に入ったらぜひ作ってみてくださいね。
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