オリーブオイル

虎と小鳥のフランス日記

フランスプロヴァンス産のオリーブオイル~「虎と小鳥のフランス日記」第11回

毎週1つずつゆるゆると虎と小鳥のフランス日記のバック・ナンバーを見ています。

きょうは、伝統的な圧搾で製造したフランスのプロヴァンス地方のオリーブオイルの専門店が舞台。

ここで、カミーユがオリーブオイルを買うのですが、店員さんのしゃべるフランス語が聞き取れない^^;

低い声で、ぼそぼそ、しかも早くしゃべっておられる。そして、語彙もけっこう難しいんですね。

去年も聞き取れなかったけれど、今年もやっぱりだめ。ま、また来年挑戦するか、そんな回です。

きょうのメニュー

  • 3つのキーフレーズ
  • キーフレーズをちょっと解説
  • タップナード
  • 3つのキーフレーズ

    ~しかない

    店員さんによりますと、フランスで一般に売られているオリーブオイルは、イタリア産、スペイン産、ギリシャ産、北アフリカ産などで、青オリーブをベースに作られています。つまり、熟成度の低いオリーブオイルだそうです。

    しかし、この店はフランス産のオリーブを使い、かなりしっかり熟成します。それも2段階あり、熟成したオリーブ(le fruité mûr)と黒オリーブ(le fruité noir)を作ります。

    ここまで怒涛のようにしゃべる店員さんの話を割って、カミーユが質問。

    では、フランス産のオリーブのみを使っているのですね?

    オリーブオイル専門店
    (カミーユはカメラの外)

    Et donc c’est…c’est que des olives françaises ?

    答えは「フランス産のみです。」

    ~がある

    店にはオリーブオイルを使った食品もあります。

    これにもオリーブオイルが入っていますか?

    オリーブオイル専門店
    (ここでもカミーユはカメラの外)

    Il y a de l’huile d’olive, aussi ?

    ~をいただきます

    たくさん説明をしてもらったあと、買うオリーブオイルを決めました。

    ええっとあのオリーブオイルをいただきます。

    オリーブオイル専門店

    Euh…donc, je vais prendre une bouteille d’huile d’olive de…

    キーフレーズをちょっと解説

    2つ目と3つ目はわりにお馴染みの表現だと思います。

    ちょっと知らないと、とまどうかも、と思うのはひとつめの、

    c’est que des olives françaises
    フランスのオリーブだけです。

    という文章です。

    これは ne … que 「que以下のものしかない」ののneの省略です。
    neを入れると、ce n’est que des olives française.
    フランス産のオリーブ以外はない、ということですね。

    ここは、知らないと聞き取りを間違えそうです。
    というのも、ce qui とか、c’est que +文章(=c’est parce que それは~だからだ)といった紛らわしいのがいっぱいありますから。

    tapenade タップナード

    タプナード

    タップナードとは

    一見あんこのようなこれはオリーブをペーストにしたもので。タップナードと呼ばれます。

    しっかり熟した黒オリーブを使っているから黒いです。

    タップナードフランスのプロヴァンス地方の郷土料理で、黒オリーブ、ケーパー、アンチョビ、オリーブオイルをペーストにします。

    ケーパーはプラヴァンスの言葉でtapenaであり、tapenadeの語源でもあります。

    タップナードの作り方

    ペーストなので、材料をみんな入れて、フードプロセッサーにかければOKです。

    作り方 その1

    この人はバルサミコ・ビネガーを入れていますね。

    作り方 その2
    この人は最初に包丁をいれて、材料をみじんにしてからフードプロセッサーにかけています。

    材料は

  • olives noires 黒オリーブ
  • câpres ケーパー
  • ail にんにく
  • huile d’olive オリーブオイル
  • anchois allongés à l’huile
  •  アンチョビのオリーブオイル漬

    以上は、伝統的なタップナードの材料で、家庭や店によって中身はさまざまです。トーストやサンドイッチ、パスタ、その他にぬって食べるととてもおいしいとか。

    材料が手に入ったらぜひ作ってみてくださいね。






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