今週の「虎と小鳥のフランス日記」はパサージュ・デュ・グラン・セール その1の続きです。
前回で、最後に「おなかがすいた。よいレストランを見つけといた」と言ってたカミーユですが、そのレストランで食事をします。
このレストラン、ちょっと変わった名前なんです。
サンプル動画に出てきますからチェックしてくださいね。一つ目のキーフレーズも入っています。
★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。
たくさんしゃべっているので、今回もまずサンプル部分の発話のチェックをしますね。
きょうのメニュー
サンプル動画のスクリプトチェック
Comme aujourd’hui je ne suis pas très sage, j’ai décidé d’aller manger au «Pas sage».
Alors, on va prendre la formule déjeuner, euh…entrée plat dessert.
今日は私、あまり大人しくないから、レストラン「大人しくない(Pas sage)に食べに行くことに決めました。
えーと、私はお昼のコースで、アントレ、メイン、デザートにします。
このレストランの名前は店舗がある Passage と pas sage をかけた言葉遊びになっています。
sage は子どもが大人しい、聞き分けがいい、お利口さん、などといった意味です。
3つのキーフレーズ
お昼のコース料理
えーと、私はお昼のコースで、アントレ、メイン、デザートにします。
Alors, on va prendre la formule déjeuner, euh…entrée plat dessert.
大当たりです
こんな名前をつけるこのレストラン。店内の装飾も、他とは変わった趣向をこらしています。たとえばクリスマスツリーを天井からぶらさげたり。
去年、そうしたら、
それは大あたりしました。
… ça a fait fureur.
また来たい
今年も天井からぶらさげるそうという話をきいたカミーユの言葉
また来たいですね。
Ah ça va nous donner envie de revenir.
キーフレーズを少し解説
la formule déjeuner
お昼のコース
formule とは決まった形。定型。レストランのメニューについて使えば、コース料理となります。
夜のコース料理なら la formule dîner
朝の料理なら la formule petit-déjeuer
faire fureur
熱狂を呼び起こす、大人気である
fureur は「怒り、激怒」ですが、「熱狂、夢中、恍惚」という意味もあります。前にfaireをつけると、「大人気」になるのですね。
ちなみに、激怒する は
entrer [se mettre ] en fureur です。
Cette mode fait fureur maintenant.
このモードが今大流行だ。
Ce jean fait fureur aux Etats-Unis en ce moment.
このジーンズは目下、アメリカで人気をさらっている。
donner envie de + 不定法
~したい気にさせる
envie は「欲求」ですから、何かが自分に~する欲求を与える⇒~したくなる、という流れは想像つきやすいですね。
Ça donne envie de vomir.
それは吐き気を催させる。
フランスのコース料理
レストランの料理の構成について見て行きましょう。
まず、単品(à la carte)とコース料理(formule)に分かれます。
そのコース料理の組み合わせに、通常3つあります
カミーユがコース料理、と言ったあとに entrée plat dessert と付け加えているのはフルセットを頼んだからですね。
ちなみに、この日のお昼のコース料理のメニューは店の黒板に書かれています。2品だと、どちらも17ユーロです。
下に書いてる3品がアントレ、メイン、デザートの内容です。
アントレ
Veloté de pomme de terre chorizo
チョリゾ(スペイン産のスパイシーなドライソーセージ)の入ったじゃがいものポタージュ。 veloté は「ビロードのような」という意味ですが、スープなどが「とろりとした」という意味もあります。 potage voleté でとろりとしたポタージュ、ブルーテポタージュ
メインの料理
Risotto de coquillages 貝のリゾット
デザート
Tarte citron meringuée レモンタルトメレンゲのせ
アントワーヌはオーベルニュ地方のソーセージのホットドッグ(un hot dog à la saucisse d’Auvergne)を頼みました。
テーブルにはサラダとじゃがいもものっていたのでセットだと思います。ホットドッグにじゃがいも?と思うわけですが、じゃがいもは野菜、という位置づけでしょう。確かに野菜ですから。
なんか生っぽいソーセージ…
サンプルビデオにも出てきましたが、フランス語はHを読まないので「オットドッグ」という発音になります。
さて、「3品のコースの値段はいくらだろ?」、と思って調べたところ、20ユーロでした。
おまけ画像~Le Pas ageのユニークな内装
ここにツリーをツリーさげるのかな?
これは本格的にアブサンを作るときに、水を少しずつ落とせるように、水をためておくもの。この店ではなんと、金魚(ではないような気もするが)の鉢代わりに使っています。
店内はこんな感じ。アントワーヌはいったいどこから撮影したのだろうか?
いかがでしたか?
料理はなかなかおいしそうでしたよ。水もすごく大きなボトルに入っていましたし。バゲットはたいていのレストランでおまけですし、お得かもしれません。
Le Pas sage という名前は字面はおもしろいけど、発音は同じだし、パリにはそれこそpassageがたくさんあるし、まぎらわしくないんですかね?
それでは、次回の「虎と小鳥のフランス日記」の記事をお楽しみに。
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