フランス語の数字は複雑で難しそう。そんな苦手意識を持っている人が多いと思います。
そこで数字を1つずつチェックしています。13回めは11です。
数字 «11»
11 はonze オーンズ です。
オーンのところは鼻母音といって鼻に抜ける音です。
発音はこちらで確認してください。
発音の注意点としては、
1.先行の語は一般にエリジオンしません。
le onze mars 3月11日 ( l’onze とはならないわけです)
2.先行の語とリエゾンしません。
les onze hommes 11人の男 レ オーンゾム (レゾーン とはなりません)
onzeはいつもonzeなのですね。
エリジオン:母音(や無音のH)で始まる語の前で、語末の母音字(おもにe) が省略されること。 代わりに«’»が書かれます。
エリジオンの起きる単語はle, la など決まっています。
例 l’école (その)学校
リエゾン:通常は発音されない語末の子音が、つぎの母音(や無音のH)で始まる語とひとつづきで発音されること。
例 mes amis メザミ 私の友だち
語源と派生語
語源はラテン語の ūndecim ← unus (un) + decem (dix)
派生語
onzième 11番目、11分の1
onzain 11行詩
歌 «11 septembre»
onze がタイトルに入っている歌をご紹介します。
11 septembre
9月11日
この曲は、エレーヌ・セガラが2011年に発売したParmi La Foule というアルバムに入っています。
こちらの動画では、本人がCDの曲について説明してます。
2曲について語っていますが、«11 septembre»は前半で流れています。話しの一番始めと、途中で2回曲名を言っています。また、1分5秒ぐらいで聞こえる歌のサビの部分で発音が確認できます。
エレーヌ・セガラは1971年生まれのフランスのシンガーソングライター。歌手を目指して、14歳のときに家を出て、ピアノバーその他で南仏のリゾート地でアルバイト。
18歳で息子を産み、25歳のときに2人でパリに出てきました。その後、著名なプロデューサーなどと出会いがあり、いろいろな仕事をしていました。
1997年にミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』のエスメラルダ役を得て、ブレイクします。
ですが、その後、声帯にポリープができ、声を失い、契約も失ったそうです。しかし、レーザー治療をして、2000年にカムバック。
その後は順調に活躍しています。たぶんこれまでずいぶん苦労をしていると思います。インタビューを聞いてると、自然体な感じで、好感度が高いですね。
Parmi la foule は 群衆の中で、という意味
日本では輸入盤で入手可能です。
アマゾンへ⇒Parmi La Foule
onze を使った表現、文章
les Onze ユダを除いたキリストの11人の弟子;古代アテネの司法官
※onze heures 11時
onze heures の前ではエリジオンが起きることもあります。
train d’onze heures
train de onze heures
両方可
J’ai onze ans. 私は11歳です。発音⇒ ▲マークを押すと音が聞こえます。
この続きはこちら⇒フランス語の数字【第14回】~12(ドゥーズ)
★このシリーズを最初から読む方はこちらからどうぞ⇒フランス語の数字【第1回】~0(ゼロ)
1から10までは熱心に覚えても、11から20で失速する場合があります。
11から20はこのあとに出てくる数字を考えると、とても大事です。引き続きがんばりましょう。
この記事へのコメントはありません。