アンリ・デス(Henri Dès)の歌をご紹介します。彼はフランスの子ども向けのテレビ番組などで活躍する子ども向けの歌のみを歌うシンガーソングライターです。
アンリ・デスの曲は読者のricaさんからのリクエストです。
ricaさんのお便り
penさん、いつもhp twitter でお世話になっています(*^^*) radio で偶々知った henri des さんの 歌詞を是非取り上げて頂きたいです☆ いつも 可愛らしく 他では知り得ない貴重なお話をありがとうございます、益々のご活躍を祈念しています。
ricaさん、メールありがとうございます。とってもうれしいです^^
アンリ・デスの曲はたくさんあるのですが、今回は私の好みで、Avec les copains(友だちと一緒に)を選びました。
Avec les copains 友だちと一緒に
それでは訳詞に挑戦!
☆On aime bien avec les copains
Aller faire un tour dans le bois tout près
On aime bien avec les copains
Aller faire un tour en forêt
On y passe l’après-midi
On fait les malins, on est comme des fous
On y passe l’après-midi
La forêt elle est rien qu’à nous
僕らは友だちと一緒に
すぐ近くの森を一巡りするのが大好き
午後をそこで遊ぶんだ
おもしろいことするんだ、はしゃぎ回るんだ
午後、森で遊ぶんだ
森には僕たちしかいない
On prend des fusils de chasse
Bout de bois sur un bout de tuyau
On dit qu’on part à la chasse
Dans le pays des ‘zozos’
パイプに木切れを差し込んだ
猟銃を持つ
狩りに行くみたいに
ズーズー国で
両手に泥をつけて
顔にこすりつける
すごく笑えるよ
そこら中狼男だらけ
☆~☆繰り返し
木の枝のはしっこにひもをつけて
釣りざおを作る
釣りに行くみたいだ
カマスがいっぱいいるよ
膝まで届く長靴をはいて
水の中をびしゃびしゃ
サメがそこら中にいるよ
☆~☆ 繰り返し
僕らはとてもいい隠れ家を知ってる
気をつけて、
アパッチ族のインディアンの
お通りだ
顔に黒い点をつけてあごひげを作り
男らしくするんだ
ワニを食べるよ
家にいるよりずっと楽しいよ
※歌詞はこちらです⇒Avec les copains chansons Henri Dès – paroles de chansons pour enfants
単語メモ
faire le malin うまくやる、才気をひけらかす
ここでは「おもしろいことする」と訳しました。
tuyau パイプ
figure 顔
tremper 浸す、つける
boue 泥、ぬかるみ
zozo 間抜け、とんま
loup garou 狼男
canne à pêche 釣り竿
ficelle ひも
barracuda かます
flaque みずたまり
flic flac びしゃびしゃ
flotte 水 (口語)
faire viril 男らしくする
poil au menton あごひげ
Henri Dès アンリ・デスのプロフィール
1940年、スイスのルナン生まれ。
10代の後半ぐらいにパリに来て、いろいろな仕事をしていましたが、1960年、20歳ぐらいからレストランやカフェで歌ったり、地方のラジオ局のDJを始めました。
1970年にユーロビジョン・ソング・コンテストでスイス代表として歌い4位になっています。
始めは大人向けの歌を歌っていましたが、1970年に長男が生まれたあと、友だちに「子どもと一緒に歌ってみては?」と言われたのがきっかけでm奥さんの名前をつけた自身のレコード会社を作りました。
1977年に初めての子どもむけのアルバムを録音、その後ずっと子どもむけの歌を歌い続けています。
今ではそのアルバムの数は36枚。コンサートのほか、本を書いたり、ストーリーテリングをしたり、ミュージカルをやったり、子どもむけに多彩な活動をしています。
フランスをはじめ、ヨーロッパのフランス語圏でたいへん人気のある人で、数々の賞を取り、オリンピア劇場でも2回コンサートを開催。
2012年には、”Petit Larousse Illustréという辞書に彼の名前がのりました。この版にのった人名は彼を含めて60人だそうです。
彼は自分のWebラジオを持っているので、そこで歌を聞くことができます。
アンリ・デスのサイトから行けます⇒Henri Dès
NHKの「みんなの歌」でも、彼のLe Beau Tambour に日本語の歌詞をつけた「テトペッテンソン」という歌が取り上げられたことがあります。
アンリ・デスという人は、単に歌を歌うだけじゃなく、いろいろなアイデアを次から次へと思いつく人みたいですね。コンサートの演出もなかなかこっているそうです。
長いこと歌い続けているのでファン層は広く、4歳ぐらいの子どもから、彼と同じぐらいのおじいさん、おばあさんまで。皆に愛されている歌手です。
子どもむけの歌にはふだんはあまり出会うことのない、生活単語が出てくるから勉強になりますね。聞いてて楽しいですし、また子どもの歌をとりあげたいと思います。
ricaさん、すてきなリクエストをありがとうございました。それでは次回の歌の回をお楽しみに。
この記事へのコメントはありません。