アップル社の共同設立者で、2011年に亡くなったスティーブ・ジョブズのドキュメンタリー映画がアメリカで公開されたことを伝えるニュースを紹介します。
スティーブ・ジョブズの伝記映画はすでに2本作られていますが、これはドキュメンタリーで、彼のよくない面にもスポットを当てている点でほかの映画とは異なっています。
彼は素晴らしい製品を生み出したけれど、人間的には問題も多かったという内容です。
この映画、すでに今年の3月に「SXSW 2015」というイベントで公開されましたが、あまり評判がよくありませんでした。特にアップル社には不評でした。
Steve Jobs : The Man in the Machine
まずはこの映画の予告編(英語)をごらんください。雰囲気がわかります。
ではニュースをご紹介します。
長いので記事を分けます。今回は45秒あたりまで。
“Steve Jobs : The Man in the Machine”, un portrait sans faille du fondateur d’Apple「スティーブ・ジョブズ: ザ・マン・イン・ザ・マシーン」: アップル社の創設者の真実のポートレート
“Steve Jobs: The Man in the Machine” est le nouveau documentaire signé Alex Gibney sur le fondateur d’Apple et sur l’héritage colossal qu’il a laissé au monde des nouvelles technologies.
「スティーブ・ジョブズ: ザ・マン・イン・ザ・マシーン」はアレックス・ギブニー (Alex Gibney) が作った、アップル社の創設者であり、世界に新技術をもたらした、伝説的な人物をテーマにした新しいドキュメンタリーです。
Le film livre un regard objectif et sans faille sur le créateur de la marque.
この映画はアップルブランドの創設者(ジョブズのこと)を客観的に、包み隠さず描いています。
Alex Gibney, qui a aussi réalisé des documentaires sur la Scientologie et Wikileaks, a expliqué avoir choisi Steve Jobs comme sujet de travail à cause des contradictions inhérentes à son statut d’homme mythique.
サイエントロジーや、ウイキリークスについての映画も作ったアレックス・ギブニーは、スティーブ・ジョブズをテーマに選んだのは、ジョブズの神秘的な存在の中に、矛盾があるからと語りました。
「彼ついて架空のことが伝わっていると思うので、重要な人物なのです。彼のパーソナリティーを誤解せずに理解するのが大切です。
彼は素晴らしいことを成し遂げましたが、同時に、よくないこともしました。というのも、彼の成功を見て、人々が、「ああ、彼のやり方を真似するべきなんだ」と言うようになってしまったからです。
真似をすべきではないと思うのです。ある部分は真似することができても、すべて真似すべきではありません」。
単語メモ
signer 署名する
ここではアレックス・ギブニーが作った作品だ、ということ。
faille (論理などの)断層、欠落、飛躍
une logique sans faille 隙のない論理
ここでは「裏も表もすべて見せている」ということだと思います。そこで「真実の」と訳してみました。
héritage 遺産
héritage culturel 文化遺産
colossal 巨大な
livrer 届ける;漏らす
ferons faire 未来形
同じニュースの英語版
後編はこちら⇒スティーブ・ジョブズの神話を砕く。ドキュメンタリー映画「Steve Jobs: The Man in the Machine」アメリカで公開(後編)
スティーブ・ジョブズはよくも悪くもひじょうに型破りな人でした。この映画の監督は「彼のすべてを模倣すべきではない」と語っていますが、ふつうの人が真似したくても、真似できないと思います。
ジョブズはアップル社が快進撃を続けていたとき、亡くなってしまったので、神格化が行われた面はありますね。
10月にはアップル社お墨付きの公式のスティーブ・ジョブズのドキュメンタリー映画がアメリカで公開される予定です。
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