1943年4月6日にアメリカで「星の王子さま」が出版されて70年たちました。70周年を記念して、「星の王子さま」の公式サイトがリリースした動画を紹介します。
星の王子さまとは?
「星の王子さま」はフランスのアントワーヌ・サン=テグジュペリの最も有名な小説です。
日本語:星の王子さま
フランス語:Le Petit Prince
英語:The Little Prince
作者がアメリカに亡命していたので先に英語版が出版されました。
童話という体裁をとっており、フランス語も比較的平易なので、フランス語の学習用テキストとしてもよく使われます。
「フランス語脳プロジェクト」の文法編、読解編もこの本をテキストにしています。
世界で聖書の次に読まれている本だと言われていますね。
フランス語の本の中ではもちろん最も読まれていて、また最も翻訳されている本であり、20世紀のフランスの本の中で一番素晴らしいと人々の支持を受けています。
そんな「星の王子さま」が世界でどれだけ親しまれているかがわかる動画です。
「星の王子さま」の公式サイトが作ったものです。
星の王子さま、70周年
音楽とテロップだけで発話はありませんので、フランス語がわからなくても、なんだかすごい本なんだ、ということはわかるようになっています。
5分26秒
テロップの最初のほうに出てくる、出版数あたりを少し和訳をつけてみます。
500 millions de lecteurs dans le monde
150 millions d’exemplaires vendus depuis 1943
Plus de 260 langues et dialectes
Record mondial de traductionsDes collectionneurs dans le monde entier
600 000 livres Pop-Up vendus
500 000 bandes dessinées
世界で5億人に読まれている。
1943年以来、1億5千万冊売れた。
260以上の言語と方言に翻訳されている
これは翻訳の世界記録
世界中にコレクターがいる
ポップアップ絵本は60万冊
コミックは50万冊
単語メモ
lecteur, lectrice 読者
exemplaire 冊、コピー
dialecte 方言
bandes dessinée バンデシネ、コミック
5億人・・・どうやって数えたのか知りませんが、とにかくすごく読まれていることは確かです。
方言ですが、大阪弁とか東北弁に訳されているのも、もしかしたらあるかもしれませんが、地方言語と訳したほうがいいかもしれません。
ゲール語、ウェールズ語、ブルトン語とか、オック語、フリジア語あたりだと思います。
さて、こんなに有名な「星の王子さま」。実は私、「フランス語脳プロジェクト」に入るまで一冊通して読んだことがありませんでした。
存在は知っていましたが、表紙の絵が全然かわいく見えなくて、手が伸びなかったのです。
この本に書いてある「大切なものは目に見えない」という名言は知っていたのですが・・
「フランス語脳プロジェクト」に入ってから読んだのですが、もっと早く読めばよかったと思いました。
もし、このプロジェクトに入ってなかったら、たぶん一生読んでいなかったと思います。
この点だけでも、プロジェクトを始めてよかったと思っています。
「星の王子さま」のあらすじ
で、どんな話なのかというと・・・
自分の星を出て、星をめぐりながら、地球にやってきた王子さまがいて、砂漠の上で飛行機のエンジンがこわれて不時着した飛行士と出会うのです。
飛行士は一週間分の水しか持っていません。
エンジンを修理しようとしてあせっているのに、王子さまが唐突に飛行士にいろんな質問してくるのです。それも飛行士にとっては、どうでもいいようなことや、なんて答えていいのかよくわからない問いかけなんですね。
しかも王子さまのほうは、何か聞かれても答えません。でも、一緒にいるうちに、飛行士には王子さまのこれまでことがだんだんわかってきて、仲良くなっていきます。
この本のテーマの捉え方は人によってさまざまですが、少なくとも友情についてはみな考えるはずです。
狐が王子さまと友だちになる重要な箇所があります。
また、王子さまは自分の星に大好きだった「バラ」を置いてくるので、愛についても考えるでしょう。
フランス語脳プロジェクトでは、さらに「自分の才能」について考える読み方も示唆されます。
読むたびに、サン=テグジュペリって何でこんなに大事なこといろいろ知ってたんだろ、と思います。
たとえば
「みんなが探しているものはたった1本のバラやほんの少しの水の中に見つかるのに・・・・~目には見えないんだ。心で探さないとだめなのさ」
という箇所。たった1本のバラの中に見つかるはずなのに、人は庭に五千本もバラを植えても探し求めているものを見つけることができないのです。
とても短い小説なので、機会があったら手にとってみて下さい。
どこの図書館にもあります。
翻訳もいろいろ出てますが、私が買ったのは池澤夏樹のです。
400円で文庫本の中で一番安かったから選んだのですが、読みやすいです。
この本の特徴の一つはこんなふうに横書きになっていることです。
「星の王子さま」に関してもっと読みたい方はこちらをどうぞ⇒『星の王子さま』~お役立ちリンク集
アニメーション映画にもなりました⇒「リトルプリンス 星の王子さまと私」予告編のフランス語・前編
「星の王子さま」はいろいろな言語で出版されているので、多言語を学んでいる方は読み比べるのも楽しそうです。
penさん、こんにちは。
星の王子様、私もあの名言は知っているものの、
ちゃんと読んだことがありませんでした。
さっそく図書館で予約してみました^^
絵本版は購入して、
子どもと一緒に読んでみたいなぁと思います。
Nicoさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
おお予約されましたか。それはよい決断だったと思います。
お子さまには絵本を読んであげるのですね。
Nicoさんは、やさしいママですね^^
星の王子さま、初めっからフランス語で読みました。
フランス語歴1年の時に、対訳なしで3回読んで、それからやっと日本語(濯さんの訳)で。我ながらがんばった。
王子さまのお人形を持っています。
値段をひとけた見間違って、泣く泣く大枚はたいた、秘密の貴重品です。
英語でもスペイン語でも読んだから、次は大阪弁に訳してみようかな?
タイトルは「星の王子はん」・・・
アンさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
フランス語1年やったあとなら読めますね。
フランス語脳プロジェクトだと文法編を三ヶ月やったあとで読みますです。
私は一番最初は英語で読みましたが、英語に関しては高校の教科書ぐらいの難易度だと思いました。
文章は難しくないんです。でも、内容が寓話みたいで、箴言のような感じで深いですね。
大阪弁なら、西原理恵子の描いてる東京ぼん太みたいな王子さまの絵があいそうですね。
penさん、こんにちは。
「星の王子様」私の思春期のバイブルでした^^
最初読んだときは、せつなくて
心がはりさけそうになったような・・・
池澤夏樹さんの、横書きの文庫版は
知りませんでした。
箱に入ったわりとがっしりした本を
持っていたような・・・実家に置きっぱなしで
どこかに行ってしまったので、文庫版
手に入れてみようかと思います。
懐かしい琴線にふれる思い出が
蘇りました^^ありがとうございます♪
月子さん、こんにちは。
思春期のバイブルでしたか。
そうなんです。悲しい結末なんですよね。
ずっと岩波書店のみがを翻訳権を持ってて、内藤濯という人の翻訳しか出ていませんでしたが、
日本での翻訳の著作権が2005年のはじめに切れたので、このあとたくさん新訳が出ました。
池澤さんの文庫本が一番安いと思いますがほかにもたくさんの訳が出ています。
読み比べるのも楽しいと思います。
高校の教科書に、「星の王子さま」の話がありました。
長いお話なので一部だけ掲載されていました。
授業で読んで感想文を書かされた記憶があります。
題名に似合わず、難しいお話ですよね。感想文を書くのが大変だったのを覚えています。 懐かしいな。
えりこさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
へ~教科書にのっていたのですね。
そうですね。難しいお話ともいえますね。
いかようにも解釈できるので、年とってから読んでみると
また違ったふうに感じると思います。