星のpen王女さま

フランス映画

「リトルプリンス 星の王子さまと私」予告編のフランス語・前編

フランス映画の予告編を使ってフランス語を学習するコーナー。今回は2年前の2015年に制作された、かの有名な星の王子さまの劇場のアニメの予告編を紹介します。

タイトルは Le Petit Prince(星の王子さま)です。邦題は「リトルプリンス 星の王子さまと私」



「星の王子さま」とは?

フランス語を学習している人で、Le Petit Princeや「星の王子さま」を聞いたことがない人は少ないと思います。「星の王子さま」はアントワーヌ・サン=テグジュペリが書いた小説です。初版は1943年にアメリカで発売されました。

サン=テグジュペリはフランスの作家ですが、当時アメリカのニューヨークに亡命していたのです。

「星の王子さま」は今も世界中にたくさんの読者がいて、「聖書の次によく読まれている本だ」と言われることもあります。児童文学ですが、大人が読んでもいろいろ考えさせられる物語です。

フランス語学習者の副読本として推奨されることも多く、初めて読んだフランス語の本は Le Petit Prince である、という人もたくさんいるでしょう。

この小説は実写のミュージカル映画や、テレビアニメになったことはありましたが、アニメーション映画化は2015年の Le petit prince が初めでです。小説のストーリーにオリジナルのストーリーをからませた内容になっています。

アニメだし、子ども向けなので、フランス語は比較的聞き取りすいしそんなに難しい単語も出てきません。

では予告編を見てみましょう。

「リトルプリンス 星の王子さまと私」予告編

今回は1分15秒あたりまです。

Tu vas entrer à l’Académie Werth, car j’ai conçu un projet, ton projet de vie. La minute de l’heure, l’heure du jour, le jour de la semaine, la semaine du mois, le mois de l’année et l’année de ta vie.

Waw!

Rien ne sera laissé au hasard.

あなたはヴェルトアカデミーにはいるのよ。そのために、あなたの人生の計画を立てたの。1分、1時間、1日、1週間、1ヶ月、1年ごとに。ライフプランよ。
わ~!
何一つ偶然に任せるわけにはいかないわ。

Là, je suis ici, là-haut !

ここだ。私はここにいる。上だよ。

Tu deviendras une adulte formidable.
Merci, maman.

あなたは素晴らしい大人になるのよ。
ありがとう、ママ。

Je voulais juste vous rendre votre dessin.
Il ne te plaît pas ?
Non, non… Il me plaît beaucoup.

ただあなたの絵を返しに来ただけなの。
気に入らないのかい?
ううん、すごく好きよ。

Il était une fois un petit prince qui habitait une planète à peine plus grande que lui.

昔むかし、小さな王子さまが自分の背丈とほぼ同じ大きさの惑星に住んでいました。

Moi qui croyais ne jamais trouver personne qui veuille entendre mon histoire.

私の物語を聞きたがる人なんて決して見つけられないと思っていたんだ。

S’il vous plaît, dessine-moi un mouton.

お願い。羊の絵を描いて。

Il faisait quoi cet enfant dans le désert. On n’a jamais évoqué l’existence d’une vie sur aucune planète.

その子、砂漠でいったい何してたっての? 惑星にはどんな生命体も見つかっていないのよ。

C’est un astéroïde, l’astéroïde B612.

小惑星だ。小惑星B612さ。

Le petit prince, il aimait beaucoup les couchers de soleil.

小さな王子さまは、夕陽が大好きだったんだ。

☆スクリプトはこちらを参照しました⇒Trailer: Le Petit Prince

単語メモ

concu < concevoir ~を考え出す、考案する

Il était une fois 昔むかし 童話の出だしの言い方。

à peine せいぜい、多くても

veuille vouloir の接続法

que je veuille
que tu veuilles
qu’il veuille
que nous voulions
que vous vouliez
qu’ils veuillent

évoquer ~にふれる、言及する

Académie Werth ヴェルトアカデミー
Werthはサン=テグジュペリが「星の王子さま」で献辞を書いた Léon Werth (レオン・ヴェルト)の名前からとっていると思われます。

レオン・ヴェルトはサン=テグジュペリの親友です。当時、サン=テグジュペリはアメリカにいましたが、ユダヤ人だったヴェルトはフランスで隠れるようにして暮らしていました。

この献辞がとても名文というか詩的というかよいので、本屋さんで立ち読みしてください(フランス語を勉強しているならフランス語版の購入をおすすめします)。献辞の最後は、「小さな男の子だったレオン・ヴェルトへ」となっています。

文法メモ

ほんの1分ほどのセリフに文法ポイントがたくさん入っており、勉強になります。

【いろいろな時制】

◆近接未来
Tu vas entrer à l’Académie Werth 
aller + 動詞の不定法 

◆単純未来
Rien ne sera laissé au hasard.
受動態。フランス語らしい表現です。丸暗記しておくと重宝するかも。
Tu deviendras une adulte formidable.

◆条件法
Je voulais juste vous rendre votre dessin.
ていねいな言い方。

◆複合過去
j’ai conçu un projet
On n’a jamais évoqué

◆半過去
Il était une fois
Moi qui croyais
Il faisait quoi 
il aimait beaucoup

【法】

◆接続法
personne qui veuille entendre mon histoire.
自分の話を信じてくれる人がいるかどうかわからないので接続法です

◆命令法
dessine-moi un mouton
星の王子さまの超有名なセリフ



今回のお話

夏休みに名門校合格をめざして猛勉強している女の子の机の上に紙ひこうきが落ちてきました。隣に住んでいるちょっと変わったおじいいさん飛行士が飛ばしたものです。

その紙切れにはおじいさんの書いた物語がイラストつきで書かれていました。

女の子はこの紙切れをおじいさんに返しにいき、おじいさんと友だちに。物語の主人公、星の王子さまの話を聞きます。

***

「星の王子さま」は子どもむけのお話ですが、サン=テグジュペリは子どもの心をなくしてしまった大人も読者に想定しているようです。

この映画に出てくる女の子は子どもですが、お母さんに人生のレールを敷かれてしまい、勉強ばかりしているため、子どもの心をなくしつつあります。

そんな女の子の目から見た星の王子さまの物語が展開されていきます。

映画に関しては、フランスで公開されたときに記事を書いています。

星の王子さま関連リンクもどうぞ。

後編はこちら⇒アニメ「星の王子さまと私」予告編のフランス語・後編 | フランス語の扉

私の心の中では、砂漠で王子さまと出会う飛行士はもっと若い人なので、このおじいいさん飛行士に違和感があったのですが、見ているうちに慣れてきました。

ひじょうにフランス語の勉強になりそうなので、フランス語の字幕版(なんてのはたぶんないと思いますが)があったら、見てください。それでは、続きは後編にて。






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