Bicのボールペンのパッケージを読んでみました。
9月まであと10日ほど。新学期に備えて、娘が買ってきた文房具の袋から引っ張りだしたものです。
こちらでは、こんなふうに、4本、6本、12本、あるいはもっとたくさんの本数がパッケージに入って売っている事が多いです。
本日読むのは表側ではなく裏側です。表には「ノック式ボールペン」の「ペン」という言葉が入っていませんので。
それでは、早速ラベルをチェックしましょう。
英語
Bic メーカー名。フランスのメーカーです。
Velocity Gel これは商品名
Velocityは速度、速さ。speedと違うのは、方向性を持った速度であるところ。Gelはゲルペンのこと。
Retractable Roller Pen ノック式のローラーペン(後述)
日本ではボールペンのおしりをポチポチ押して芯を出したり、ひっこめたりするのをノック式と言いますね。
「押しているのに、なぜノック(knock=打つ)なの?」
と思いませんか?
芯の出し入れができるようにペン本体にノック式カムが入っているので、こう呼ばれます。
英語では、retractable (retractできる=引っ込めることができる)ペン、と言います。
Contoured gripコンツアドグリップ
これは日本語でどう言うのかわかりませんが(ラバーグリップかな?)、指のあたるところが丸く、柔らかくなっていて疲れないタイプのペンです。
contoured はもともと「形にあった」という意味。
Smooth writing なめらかな書き心地
Black gel ink/Refillable
黒いゲルインク/取替え可能
フランス語
意味は同じなので書きません。
Stylo Roller rétractable
Prise caoutchoutée ゴムの握り
prise グリップ
caoutchouter ゴムでコーティング[防水加工]する。ゴム引きする
Écriture lisse
écriture 書くこと、筆記具
lisse なめらかな ←lisser
Encre gel noire/Rechargeable
encre インク イカの墨もこの単語で、イカの墨煮はcalmars à l’encre
gel ゲル
noire 黒
rechargeable 入れ替えることができる。
補足
ボールペンはフランス語で?
パッケージには書いてなかったのですが、ボールペンは一般に stylo (à) bille (スティロ(ア)ビユ)です。
bille はビリヤードなどの玉で、ここではボールペンのボール。
ゲルボールペンとは?
ローラーペンは、一般に水性ボールペンですが、これはゲルとあるので厳密には中性ボールペンですね。このへんの呼び方は、メーカーによって違うかもしれません。
ゲルインキはふだんはゲル状(ゲルはジェルとも言いますが、半分個体の状態)で、書く時、ボールの回転により力が加わり、粘土が低くなって液体に近い状態になります。
紙に書かれたあと、またゲル状に戻ろうとする性質があるので、油性ボールペンの線のようになるのですね。
ゲルインキといっても、中身の混合の度合いによって微妙に違いますね。ボールペンのインクは、溶剤、色素、定着剤などからできていますが、溶剤だけでも、染料か顔料の2種類あります。
文房具の名前を集めています⇒かわいいフランス語教えます~その41 文房具 その1
このペンは青いインクなのに、なぜ、英語も仏語も黒とあるのか謎です。
ちなみに、こちらではボールペンのインクの色はふつう青です。日本では黒ですよね。
この違いはどこから来たのでしょうか?日本はペンが使われる前は、墨と筆だったから、墨の色の黒がそのまま主流になったのかもしれませんね。
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