フランスの子ども新聞、1jour1actu より「ビットコインとは何?」という記事を紹介します。
ビットコインは、近年、何かと話題になっているデジタル通貨です。
子ども新聞なのでものすごく簡単な説明です。そのあと、フランス語と英語の動画を見ながら、ビットコインの基本を学びましょう。
ビットコインとは何ですか?
あなたおもきっとビットコインのことを聞いたことがあると思います。
これは仮想通貨です。つまりインターネット上にしか存在しません。
このお金が作られた2009年から、ビットコインはどんどん使われるようになりました。
1jour1actuは、このお金がどんな仕組みで使われ、どうしてこんなに話題になっているのか説明します。
ビットコインはほかのお金とは違います。これはバーチャルなお金です。
だから、財布に入れて持ち歩くことは絶対できません。ビットコインの紙幣やコインはないからです。
このお金は銀行や国に管理されません。これがユーロやドルと違うところです。
インターネット上にしかなく、ウエブ上で売り買いします。
1ビットコインはおよそ12200ユーロに相当
実は、仮想通貨にはいろいろなものがあります。ですが、いまはビットコインがもっともよく使用されています。
というのも、数ヶ月前に、このお金はとても知られるようになったのです。その後、たくさんの人がこのお金を買いたいと思うようになりました。
だから、このところ、ビットコインの価値はどんどん上がっているのです。
通貨の需要があがればあがるほど、その値段があがります。5年前は1ビットコインは10ユーロでしたが、今では、およそ12200ユーロ(2018/01/08のレートで、およそ165万円)です。
元記事 → C’est quoi, le bitcoin ?
ビットコインのことがわかる動画
このあと、記事には、1jour1question の動画が続いていますが、埋め込むことができないので、別の動画を紹介します。
1分43秒でビットコインをわかりやすく解説。フランス語の字幕つきです。
内容を簡単にまとめると、
ビットコインとは、première monnaie électronique décentralisée(はじめての誰も管理していないデジタル通貨)。
この通貨の最大の特徴はネット上にあり、ネットを通して取引すること。
メリットは、手数料をとられず、世界中、どこにいても、インターネットでつながってさえいれば、自由に取引できることです。銀行も政府も誰も管理していないからです。
ビットコインは miner de bitcoin というアプリケーションを使って、いつも一定量出回るように、生成されています。
ビットコインを手に入れると、電子署名が付与され、ネットワークに持ち主として登録されます(名前ではなくコードです)。
保持したビットコインはウォレットというお財布代わりの口座に保管します。
ビットコインを作るソフトウエアはオープンソースなので、世界中にいる誰でもアクセスし、コードを見ることができます(ソフトを使って別の仮想通貨が作られることもあります)。
ビットコインはふつうの通貨のように、買い物に使用でき、従来の通貨に交換することもできます。
こちらは同じ動画の英語版です。日本語字幕つきです。
次はイギリスのThe Gurdianの動画を紹介します。わりとわかりやすいです。3分24秒。
こちらは英語の動画ですが、フランス語の説明文がついています。2分27秒。
最初に出てくるのは、ビットコインで億万長者になった高校生、エリック・フィンマンです。
彼は13歳のとき、お兄さんに対抗して、ビットコインを買いました。
当時、1ビットコインは12ドル。彼は、貯蓄のすべてをはたき、千ドル(10万ぐらい)投じて、100ビットコインを購入。
それが数年後に10万ドル(1千万円)になったのです。
彼がえらいのは、そのお金で贅沢三昧しなかったところです。まあ、子どもは、贅沢するという発想はないのかもしれません。
彼は、botangleというオンラインで個別指導を提供する会社を作り、勉強したいのに、個別指導してくれる先生がいない生徒を助ける事業を始めました。
その後、シリコンバレーにインターンとして移り住み、さらに研鑽をつみ、ビジネスを展開しています。
大金持ちなのに、服装は質素で好感が持てます。
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今回はビットコインの基礎を紹介しました。
ビットコインは、誰も管理していないお金です。マイニング(ビットコインを作ること)は、世界中にちらばっている、複数のプログラマーがボランティアでやっているそうです。全員匿名です。
この通貨を開発したとされる、Satoshi Nakamotoという人も、その正体はわかっていないのです。
作られるコインの上限が決まっているので、たとえてみれば金や銀などの鉱物資源と同じようなもの、と考えられます。
ただ、地球上ではく、インターネット上にあるのです。
発行責任者はいないけれど、ビットコインを持っている人全員が管理している(運用している)形になっているので、不正があるとすぐわかるそうです。
金と同じように、「ビットコインには価値がある」と信じることができる人がたくさんいれば、充分通貨として成り立ちますね。というか、すでに通貨として使われているわけですが。
銀行やクレジットカードの手数料ってばかに高いですから、そこにお金を払わずにすむなら、こんないいことはありません。
私など、円をカナダドルにするのに、どれだけ手数料を払っているか、考えただけでめまいがします。
ですが、税務署はどうやって仮想通貨による不正所得を把握するのでしょうか。
これからの政府関係者は、ITに弱いとまずいですね。
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