フランスのお菓子を1つずつ紹介しています。今回はダックワーズ(dacquoise)です。何も知らないとあひるに関係する何かかと思われそうですが、メレンゲのお菓子で、マカロンの親戚のようなものです。
日本では小判型のものが多いですが、これは日本独自のアレンジです。
タックワーズ(dacquoise)とは?
dacquoise は 「Dax(ダクス)の」という意味。Daxはフランスの南西部にある街の名前で、温泉保養地です。この街由来のお菓子なのでしょうか?調べてみましたが、特にそうでもないようです。
dacquoise の発音はダコワーズですが、日本で小判型のダックワーズを考案した人が、響きがいいように「ダックワーズ」としてその商品を売り出したので、日本ではダックワーズとして知られています。
ラズベリームースを組み合わせて作るなどいろいろなバリエーションがあります。
dacquoise を英語読みすると、ダックワースです。私はダコワーズのほうが覚えやすいと思いますが。
ダックワーズはヘーゼルナッツ(またはアーモンド)風味のメレンゲ(白身を泡立てたもの)と砂糖でできたお菓子です。もともとフランスの宮廷の人たちのために考案されました。
ダックワーズの生地は、初めはふつうのケーキの底の生地として使われていました。一般的にダックワーズ生地にクリームをぬって何枚も重ねてケーキのようにしたお菓子を「ダックワーズ」と呼びます。
かりかりとしたメレンゲとクリームのハーモニーを味わうおいしいお菓子です。
18世紀の後半にイギリスに伝わってから、英語圏でも親しまれています
アーモンド風味のダックワーズのレシピと作り方
メレンゲはスタンディングミキサーを使って作るし、積み重ねないタイプのダックワーズなので簡単です。
Ingrédients pour la dacquoise : 材料
150g de blancs d’œufs 卵の白身150グラム
150g de sucre semoule 砂糖 150グラム
150g de sucre glace 粉砂糖 150グラム
120g de poudre d’amande アーモンド粉 120グラム
30g de farine 小麦粉 30グラム
※sucre semoule とは直訳、セモリナの砂糖ですが、とても粒の細かい砂糖です。ふつうのグラニュー糖を使えば問題ありません。
作り方
下準備:
●オーブンを180℃に余熱。
●セルクル型の中に紙を巻いておく。
1.ミキサーに白身を入れてメレンゲを作り始める、途中で砂糖を入れてさらに撹拌し固いメレンゲを作る。
2.粉砂糖にアーモンド粉を入れて混ぜる。
3.2を1に少しずつ入れて混ぜる。
4.3に小麦粉を少しずつ入れて、混ぜる。メレンゲの膨らみをこわさないように、しかし、しっかりと混ぜる⇒生地のできあがり。
5.生地を絞り出し袋に入れて、型の中に渦巻きを描くようにして絞り出す。円形のはしっこに1つずつ丸く絞りだす。その上に粉砂糖を振る。
6.180℃で15分前後焼く。
型を使わず、天板にパーチメントシートを敷いて、直接渦巻き型絞り出してもいいです。
チョコレートクリームをはさんだダックワーズのレシピと作り方
チョコレートクリームをサンドイッチするタイプのダックワーズ。ヘーゼルナッツをフードプロセッサーでくだいてナッツパウダーを作ります。
このようにクリームをはさんで積み重ねる(レイヤーにする)タイプのダックワーズはふつう冷やして食べます。
ダックワーズは1枚だけシンプルに焼いてもおいしいです。ぜひお試しください。
それでは次回の「フランスのお菓子」の記事をお楽しみに。
こちらのお菓子もメレンゲを使います⇒フォーチュン・クッキーとは~作り方つき
☆トップの写真をお借りしました。
photo credit: Pierre Hermé – Victoria via photopin (license)
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