ブッシュ・ド・ノエル

フランスのお菓子

ブッシュ・ド・ノエル~フランスのお菓子~その2(後編)~作り方つき

フランスのクリスマスのディナーの最後に食べる伝統的なケーキ、ブッシュ(ビュッシュ)ドノエルの由来を読んでいます。

前半では、クリスマスに薪を焚き、その灰で厄除けをしていたが、ストーブの登場で薪をあまり使わなくなったので、ケーキになった、というところまで読みました。

前半はこちら⇒ブッシュ・ド・ノエル~フランスのお菓子~その2(前編)

きょうは最後のパラグラフ。
最初にケーキを作ったのはいつ、誰なのか、という箇所です。

訳す前に、ブッシュ・ド・ノエルの由来を説明している、前回とは違う動画をご紹介します。

この動画では、アルザス発祥と言っていますね。一番大きな木の薪をくべて、春の豊作を祈ったそうです。



TRADITION – Connaissez-vous l’histoire de la bûche de Noël ? 伝統:ブッシュ・ド・ノエルの歴史を知っていますか?

クリスマスに欠かすことのできないデザート Le dessert indétrônable de Noël

Difficile de savoir qui en est son véritable créateur.

Pour certains ce serait un apprenti pâtissier parisien œuvrant dans une chocolaterie du quartier de Saint Germain des Prés qui en aurait eu l’idée vers 1834.

Pour d’autres, ce serait une invention lyonnaise datant des années 1860.

Enfin, le pâtissier glacier du prince Charles III de Monaco, Pierre Lacam, aurait pu être le premier en 1898.

ブッシュ・ド・ノエルを作った人を特定するのは難しいです。

サンジェルマン・デ・プレのチョコレート屋で働いていたパリのお菓子職人の見習いが、1834年ごろに考えついたという説があります。

また、1860年代にリヨンの人が思いついたという説もあります。

さらに、1898年にモナコの皇太子、シャルル3世に仕えていたアイスクリームとお菓子食人のピエール・ラッカムが作ったのが最初だ、とも言われています。

今は、お菓子職人のおかげで、「薪のケーキ」はフランス人の好きなノエルのデザートとなり、味も地方色もバラエティに富んでいます。

コルシカでも伝統的なデザートで、栗の実を使ったブッシュ・ド・ノエルが毎年登場します。

同じく、フランスの伝統である、新年のお菓子で、1月中登場するガレット・デ・ロワの前に食べるのがブッシュ・ド・ノエルなのです。

☆2017年10月1日:元記事は削除されたのでリンクをはずしました。もともとは、こちらのサイトにあった記事です⇒Le Petit Journal

単語メモ

châtaigne 栗の実

galette des rois ガレット・デ・ロワ エピファニーの時に食べるお菓子。
詳しくは⇒エピファニーにちなんだ詩 Tirons les rois(王さまを決めよう)

今のようなケーキになったのは19世紀。わりと昔ですね。

日本でいうと江戸時代から明治なので、本当に伝統的なお菓子と言えます。



ブッシュ・ド・ノエルの作り方~動画

最後にブッシュ・ド・ノエルのレシピ動画をご紹介します。

この動画はしゃべりはなく、作業工程を見せています。
ビジュアルがきれいで見てるだけでも楽しいですよ。

ブッシュ・ド・ノエルの作り方

【材料】
●Ingredients por le busicuit 
スポンジの材料

125g de sucre 砂糖 125グラム
4 œufs 卵 4つ
100g de farine 小麦粉 100グラム
60g du beurre バター 60グラム 室温にもどしておく
1 c à café de levure ベーキングパウダー 小さじ1
une pincée de sel 塩ひとつまみ

●Ingrédients pour la crème au beurre
バタークリーム(チョコレートクリーム)の材料

200g de sucre glace 粉砂糖 200グラム
100g du chocolat pâtissier 製菓用チョコレート 100グラム
150g du beurre mou やわらかくしたバター 150グラム 冷蔵庫から出してしばらくおけばやわらかくなります。

【下準備】
●型(または天板)に、パーチメントペーパーをひき、さらにバターをぬる・・・レシピではそうなってますが、パーチメントペーパーだけでも問題ないと主ます。

●オーブンを180度に予熱

【作り方】
スポンジを作る
卵の黄身と白身をわける

1.まず黄身の生地を作る
黄身と砂糖をまぜてハンドミキサーで混ぜる(手動でもOK)、白くもっこりしてきたら、やわらかいバター、小麦粉、ベーキングパウダー、ぬるま湯(レシピ記載外)大さじ1を加えてよく混ぜる⇒黄身の生地のできあがり

2.メレンゲを作る
別のボールに白身を入れて混ぜ、メレンゲを作る(ここはハンドミキサーを使った方が早いけど、手動でもできる)。

3.黄身生地とメレンゲをあわせる
黄身の生地に、メレンゲを3回に分けてまぜる。

4.焼く
パーチメントペーパー(papier sulfurisé 硫酸紙)の上に、生地をシート状にのばし、180度で12分焼く(焼き時間は目安)

5.丸める
焼けたスポンジをペーパーごと丸めて(rouler)、そのままにしておく(形付けるため)。

チョコレートクリームを作る
チョコレートを湯煎(à bain-marie)で溶かす。
バターをハンドミキサーで混ぜ、粉砂糖を少しずつ加えて混ぜ、さらに溶かしたチョコレートを入れてよく混ぜてチョコレートペーストを作る。

形成する
1.丸めたスポンジを広げ、表面にチョコレートクリームを塗る(napper)⇒また丸める。今度は紙を巻き込まないように(ビデオ参照)。

2.端っこを斜めに切る(couper une extrémité en biseau)⇒チョコレートクリームをまわりにぬる.

3.全体にぬれたら、切った端っこものせ、まわりにクリームを塗布⇒フォークで木の模様をつける⇒ココアをふりかける(saupoudre)⇒できあがり。

このままでもいいし、いろいろ乗っけてデコレーションしてもいいです。伝統的な飾りは、ビデオにも出てきますが、メレンゲで作るきのこ。

お菓子の「きのこの山」をのせてもいい感じ。お菓子屋さんではマジパン(アーモンドペースト)でサンタやひいらぎを作って乗せたりします。

地が茶色だから、動画のようにいちごをのせると映えるでしょう。しかし、冬にいちごを買うと高いから、私はやりません。

切り株も1つだけでなく、2つでもいいし、デコレーションは自由。

こちらにもレシピ動画をのせていますから参考にしてください。

クリスマスの単語 その5 ビュッシュ・ド・ノエル

もっとクリスマスの記事を読む方はこちらからどうぞ⇒クリスマス関連記事の目次 2013年版

イラストはイラストレーター わたなべふみさんからお借りしました。

ブッシュ・ド・ノエル、作ってみるとただのロールケーキなので、さほど難しくありません。しかも、あとでクリームをぬるから、多少生地が割れてもごまかせます。

伝統的なブッシュ・ド・ノエルはこのようにチョコレートクリームを使います。薪の色に近いですから。

庶民の家の薪が進化したケーキだけに、ほかのフランス菓子にくらべてシンプルだと思います。






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