クリスマスのテーブル

フランス語を読む練習

世界の人、全員がクリスマスをお祝いするの?

クリスマスは、皆がお祝いするイベントなのでしょうか?

この疑問に、平易なフランス語で回答している 1 jour, 1 question の動画を紹介します。

タイトルは、Est-ce que tout le monde fête Noël ?(世界のみんなが、クリスマスをお祝いするの?)です。



クリスマスって、みんなが祝うの?

1分42秒

トランスクリプション

Non, pas tout le monde. Cela dépend de la religion et de la culture de chacun.

Mais c’est quand même l’une des fêtes les plus populaires sur la planète.

Alors, pourquoi on ne fait pas tous Noël ? D’abord parce qu’à l’origine, c’est une fête religieuse : les chrétiens commémorent la naissance du Christ.

Donc des personnes, qui ne sont ni chrétiennes ni croyantes, peuvent ne pas se sentir concernées.

Et la plupart célèbrent Noël simplement parce que c’est une fête familiale et l’occasion d’être tous réunis.

Ensuite d’autres personnes refusent de participer à Noël car elles trouvent que c’est devenu trop commercial.

C’est vrai qu’à Noël, les magasins sont pleins, et les gens dépensent beaucoup d’argent pour passer un bon moment avec leurs proches.

Pourtant, ce côté joyeux et commercial attire des pays comme la Chine, qui fête Noël depuis quelques années, même si ce n’est pas dans sa culture.

Et, dans la plupart des pays, on retrouve les mêmes traditions : les familles font un sapin, partagent un repas, attendent le père Noël et ses cadeaux.

Mais chaque pays y apporte aussi ses spécialités !

Les guirlandes de pop-corn aux États-Unis, les chèvres sculptées en paille, en Suède, la bûche en France…

Au total, deux milliards d’humains, soit presque une personne sur trois dans le monde, fêtent Noël ! Et cette année encore, c’est sûr, ce sera magique !

和訳

いいえ、全員ではありません。各自の宗教と文化によります。

それでも、クリスマスは、地球上でもっとも人気のあるお祝いの1つです。

では、なぜ、皆がクリスマスをお祝いしないのでしょうか?

まず、もともと、クリスマスは宗教的なお祝いだからです。キリスト教徒が、キリストの生誕を記念する行事です。

だから、キリスト教徒でもなければ信者でもない人は、関係あるとは感じません。

クリスマスを祝う大部分の人は、単に、それが家族の行事で、皆が集まる機会だからです。

次に、ほかにも、クリスマスに参加するのを拒否する人がいます。クリスマスはあまりに商業的だと感じているからです。

確かにクリスマスになると、店は満員で、人々は、たくさんのお金を使って、近親者たちと楽しい時間を過ごそうとします。

それでも、この楽しくて、商業的な部分に魅了される国もあります。たとえば、中国では、数年前から、クリスマスを祝っています。自分たちの文化にはないものですが。

だから、大半の国で、同じ慣習があります。家族は、ツリーを飾り、一緒に食事をし、サンタクロースと彼が持ってくるプレゼントを待ちます。

でも、それぞれの国に、独自の名物がありますよ。

アメリカ合衆国のポップコーンのガーランド、スウェーデンの藁(わら)のヤギ、フランスのビュッシュ・ド・ノエルなど。

全部で、20億人の人、つまり、世界で3人に1人が、クリスマスをお祝いします。

今年もそうです。確かにそれは魔法のようです。



プチ文法: tout

tout は、品詞がいろいろあり、慣用句もたくさんあって、ノンネイティブには、混乱しやすい単語です。しかも、短い言葉だから聞き取りにくいというおまけつき。

ごく簡単に説明しておきます。

1.名詞 tout

意味:全体、すべて 

男性名詞です。

複数形もあるにはありますが、あまり使われません。

例:Le tout pour vingt euros. 全部まとめて20ユーロです。

2.代名詞 tout, tous, toutes

意味:すべて、全部、みんな、すべての人/物

tout 3人称単数

tous, toutes 3人称複数

pourquoi on ne fait pas tous Noël ? の tous は 代名詞(たぶん)で、on を受けています。

この on は、nous のことなので、tous という複数形が使われています。

ほかの例:Elles sont toutes chinoises. 全員中国人だ。

3.形容詞 tout, toute, tous, toutes

左から、男性単数、女性単数、男性複数、女性複数

意味:あらゆる、すべての、~全体、いかなる~も。

今回の動画のタイトルの Est-ce que tout le monde fête Noël ? の tout は形容詞です。

まあ、tout le monde は、このまま覚えている人が多いでしょう。

形容詞なので、名詞に性数一致します。

ほかの例

tous les jours  毎日

toute la journée  1日中

toutes ces fleurs  この花たち全部

4.副詞 tout

意味:すべて、すっかり、とても

Il est encore tout petit. まだとても小さい

副詞のtout は、基本、いつも tout ですが、子音と有音のhで始まる女性形容詞の前に来ると、そのあとの形容詞(というかそれがかかっている名詞)に性数一致して、toute(s)になります。

Pen et Pam étaient toutes honteuses. ペンとパムは完全に恥じていた。

YouTubeにtoutの仲間の説明をしている動画はたくさんあります。

1つだけのせておきますね。

11分

この先生は、toutを、

限定形容詞
形容詞
代名詞
副詞
名詞

の5つにわけています。

適切に使うことさえできれば、べつに品詞はわからなくてもいいと思います。フランス語の先生になるなら別ですけど。

関連記事⇒サンタクロースの由来。現在のサンタのイメージはコカコーラの宣伝から

最近の日本のクリスマスは、子供がいる家はサンタが来てプレゼントを置いていき、ごちそうを食べる日ですが、大人の場合、なぜか、若い恋人たちの日になっていますね。

なぜ、そんなふうになったのか?

いったいいつからそうなったのか?

トレンディドラマ(死語かもしれない)の影響でしょうか。






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