コカ・コーラのサンタ

フランスの暦、年中行事

サンタクロースの由来。現在のサンタのイメージはコカコーラの宣伝から

世界中の子どもたちに人気のあるサンタクロース。今回は、この謎の人物の由来をお伝えします。

サンタクロースはヨーロッパに伝わる伝説上の人物がミックスしてできあがりました。クリスマスはキリストの生誕を祝う日ですが、現在のサンタクロースは宗教には全く関係ありません。



サンタクロースは司教、聖ニコラに由来している

サンタクロースの起源は3世紀まで遡ります。今のトルコにあたる場所に聖ニコラ(セントニコラウス、ミラのニコラオス)というお金持ちで愛にあふれた司祭がいました。

ニコラは生涯に渡って、国中を旅して、貧しい人や病気の人、子どもたちをサポートしていました。サンタクロースの起源はこの人である、というのが有力な説です。

聖ニコラが亡くなったあとも、寛大だったニコラの伝説は続き、彼が亡くなったとされる12月6日にお祝いされるようになりました。

彼はパタラというローマ帝国時代の小アジアの都市に生まれ、その近所のミュラという場所の主教を長年勤めていたので、北極とは全く関係ありません。今のサンタクロースは、聖ニコラとさまざまな伝説上の人物や言い伝えがミックスされて誕生しました。

宗教改革以後は、クリスマスには、赤ん坊のキリストが、よい子どもたちには贈り物を与えるとか、キリストのお付きの者が、よい子どもたちにはギフトを持ってくるが、悪い子どもたちには罰を与えるといった伝説がたくさん生まれました。

アメリカにヨーロッパ人が入植してから、クリスマスは宗教上の行事というより、家族で祝う日へ。

アメリカ合衆国のニューアムステルダム(ニューヨーク)にやってきたオランダ移民の発音がなまって、サンタクロースになりました。

トナカイのひっぱっているソリに乗ったり、パイプをふかしていたり、煙突から降りてくるといったサンタの習性は、その後書かれた物語や詩がもとになっています。

1920年代の終わりごろには、こうしたサンタクロースのイメージが定着して、いろいろなイラストに登場していましたが、これを決定的にしたのはコカコーラです。

1931年にハッドン・サンドブラム(Haddon Sundblom)という画家が、コカコーラの宣伝のために描いたサンタクロースがとても話題を呼びました。

その後、コカ・コーラやアメリカの文化がどんどんインターナショナルになるにつれて、このサンタも、世界中の国で正統的なサンタクロースになって行ったのです。

考えてみるとサンタがコカ・コーラを飲むなんておかしいんですけど、このサンタの絵は、とても評判になりました。

コカ・コーラのサンタを紹介する動画です(英語)2分56秒

さて、サンタクロースはヨーロッパの伝説上の人物のミックスなので、地域によってアメリカンなサンタクロース以外の人が子どもたちに贈り物を持ってくることになっています。

その点についてごく簡単に説明している、1jour1actuの記事を紹介します。

Qui apporte les cadeaux, à Noël ? クリスマスにプレゼントを持ってくる人は誰?

Toute l’équipe d’1jour1actu te souhaite un joyeux Noël ! Pour les enfants, en France, c’est le père Noël qui apporte les cadeaux. Mais dans les autres pays ? Petit tour d’Europe d’une tradition de Noël, que tout le monde adore.

1jour1actu編集部全員から、みなさんが良いクリスマスを迎えることをお祈りしています。フランスの子どもたちにとって、プレゼントを持ってきてくれるのはサンタクロースです。他の国ではどうでしょうか?みんなが大好きなクリスマスについて、ヨーロッパの伝統を少しご紹介します。

Qui est le père Noël ? サンタクロースって誰?

Pour la majorité des enfants qui fêtent Noël aujourd’hui, c’est surtout le vieil homme barbu au costume rouge et blanc qui leur apporte des cadeaux, entre les 24 et 25 décembre. Mais sais-tu que le père Noël est un mélange de plusieurs personnages légendaires ?

今日、クリスマスをお祝いするこどもたちの大半に、12月24日から25日にかけての夜に、赤と白の服を来たひげをはやした老人が、プレゼントを持ってきます。けれども、サンタクロースはいろいろな伝説上の人物がまざったものであるということを知っていましたか?

« Saint Nicolas » 聖ニコラ

聖ニコラが、サンタクロースの原型です。ヨーロッパ北部、特にドイツの伝説によると、聖ニコラという司祭がプレゼントを持って子どもたちに渡していました。彼はひげをはやし、赤と白の服を着ていたのです。

« bonhomme Noël » クリスマスの老人

何世紀も前に« bonhomme Noël » 「クリスマスの老人」フランスでは「1月のおじさん« père Janvier »という人がいました。ある地域では、このおじさん」が、12月31日に家々を訪れて、プレゼントを置いていきました。このおじさんは赤と白の服を来て、言うことを聞かない子どもたちを罰するための鞭(むち)を手に持っていました。

« Old Father Christmas » オールドファーザー・クリスマス

「オールドファーザー・クリスマス(クリスマスのおじいさん)」は、英国の人物です。フード付きの長いコートを着た老人で、ヒイラギか、キヅタの冠をかぶっています。

D’autres « pères Noël », ailleurs 他の国のサンタクロース

ヨーロッパの別の国々では、サンタクロースだけでなく、伝説上のほかの人物が、プレゼントを持ってきます。

ニコラ聖人(セントニコラウス)

ドイツでは、12月の5日から6日にかけての夜、ニコラ聖人がキャンディーとちょっとした贈り物を子どもたちに持ってきて、暖炉のそばの靴の中や、大きな靴下に入れていきます。

この伝説はスイス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダー、ポーランド、オーストリアでも同じです。

ベファーナ« la Befana »

イタリアではベファーナという魔女が、1月6日に、プレゼントを子どもたちに持ってきます。イタリアの子どもたちの大半はキャンディーをもらいますが、もし、ベファーナに悪い子だと思われたら、炭しかもらえません。ベファーナは時には、サンタクロースよりずっと気前がいいです。

ロワマージュ « Rois mages »

スペインでは1月6日に、エピファニーにいう、幼子イエスのもとに訪れた3賢人を記念するキリスト教の行事があります。(★これはフランスにもあります)

この日、スペインでは、ロワマージュ(賢人)が子どもたちに贈り物を持ってきます。もう何世紀も、この日にロワマージュはパレードをしています。

元記事 → Qui apporte les cadeaux, à Noël ? – 1jour1actu.com – L'actualité à hauteur d'enfants !

単語メモ

barbu ひげをはやした

évêque 司祭

lierre キヅタ

mage キリスト降誕の際、ベツレヘムに礼拝に来た東方の三博士 = le Rois mages

☆聖ニコラについてはこちらで詳しく書いています⇒12月6日は聖ニコラ(聖ニコラウス)の日。この人はいったい誰なんでしょう?



サンタクロースの由来を説明する動画2種類

★フランス語 3分40秒

★聖ニコラについて詳しく教えてくれる動画(英語)5分44秒

日本では16世紀に、カトリック教会の宣教師が降誕祭をやっていたそうですが、その後キリスト教は禁止されたので、その当時はクリスマスはなし。

明治33年(1900年)ぐらいからクリスマス商戦が始まったそうです。けっこう昔からあったのですね。

昭和の始めには、クリスマスは日本の年中行事になっていたそうです。

★クリスマスの記事をもっと読みたい方はこちらへどうぞ⇒クリスマス関連記事の目次 2013年版






サンタクロースプチ・パパ・ノエルはフランスのクリスマスソングの定番:歌と訳詞前のページ

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