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中学校の先生は激務。『パリ20区、僕たちのクラス』の予告編(3)

パリ20区、僕たちのクラス』の予告編スクリプトフランス語を学習しています。原題はEntre les murs です。

今回は3回め。



『パリ20区、僕たちのクラス』予告編のスクリプト

予告編はこちら。

今回は1分から1分31秒ぐらいまで。

Oui, mais franchement François, te prends pas la tête. De toutes façons, t’as vu comment ils nous parlent eux ?

Peu importe les circonstances, le fait est qu’il a pété les plombs et c’est grave, voilà.

Hé monsieur, doucement, hé, ça arrive à tout le monde de péter les plombs.

Mais, tout à fait, simplement, on peut se calmer après tu vois ?

J’ai plutôt envie de valoriser les choses pas mal qu’il fait parce qu’il a des centres d’intérêt, il lui arrive de dire ou de faire des choses qui sont pas mal du tout en fait.

Et voilà, sous prétexte que de temps en temps, ben oui, il fait quelque chose de positif, heureusement, on le laisse tranquille, s’enfoncer là dans sa mouise tout seul et puis euh…, et on fait rien, voilà… c’est… c’est quoi ?… C’est acheter la paix sociale ton truc là, c’est tout. »

そうだけど、率直に言って、君は指導できていないよ。ともかく、生徒が自分たちのこと、どんなふうに言ってるのか聞いたのか?

何があったにせよ、彼がかんしゃくを起こしたのは事実で、それは重大なことだ。

先生、落ち着いて。切れることは誰にだってあるじゃないですか。

だが、そのあとすぐに落ち着くことはできるんじゃないか?

僕はむしろ、彼がやるおもしろいことを評価したいんだ。彼はいろいろなことに興味を持っているし、話すことややることも、悪くないし。

たまにいいことをするからと言って、このまま、彼がやりたい放題にしておいたら、どうなるって言うんだ?これは社会的な平和を保つためでもあるんだ。

※スクリプトはこちらを参照しました⇒ENTRE LES MURS : La bande-annonce
このスクリプトの見方を質問でいただきましたが、HTMLではなくPDFなので、Google Chrome や マイクロソフトのEdgeで見てください。

※映画の概要は初回の記事をごらんください⇒『パリ20区、僕たちのクラス』で接続法半過去を学ぶ:予告編のフランス語(1)

単語メモ

péter 爆発する
plomb 鉛
péter les plombs かんしゃくを起こす、爆発する

s’enfoncer  瞑想などにふける、没頭する

mouise  無一文、極貧

acheter la paix sociale 社会的な平和をサポートする

sous prétexte que + ind. ~を口実に

dans sa mouise は「貧乏な状態の中で」という意味ですが、ここではちょっと意訳しています。

『パリ20区、僕たちのクラス』今日のお話

授業中に、癇癪を起こして暴力的になったスレイマン(Souleymane)という生徒の処遇に関して話し合う先生たち。

フランソワ(主人公の先生)は、「スレイマンはおもしろいことを言う奴だから、良い面を引き出したい」と言いますが、他の先生は、「罰を与えないと社会秩序が保てない、退学にすべきだ」、と主張します。

実際スレイマンは表現力があり、コンテンツを作る力があるし、お母さん思いの子です。いいところもいっぱいあるのですが、いかんせん、暴力的すぎて、問題行動も同じぐらい多いです。

この続きはこちら⇒壁に気づくことに意義がある。『パリ20区、僕たちのクラス』の予告編(4)



パリ20区、『僕たちのクラス』原作

この映画には同名の原作があり、François Bégaudeau(フランソワ・ベゴドー)という人が書いています。実はこの人が、この映画でフランソワ先生を演じています。

ベゴドーは、1971年生まれ。大学を卒業後、実際にパリの高校や中学でフランス語を教えていた元先生です。2003年に最初の小説を発表。Entre Les murs は3作目で、フランスで「Prix France Culture/Télérama」という賞を取りました。

原作は翻訳も出ています。

これは映画のシナリオ。

原作の翻訳

つまりこの映画はベゴドーが自身の体験をもとにした小説の映画化で(監督はローラン・カンテ)、主演を自分でやっているということです。なんかすごくないですか?

私の中学生時代は大昔のことですが、教わった先生たちの中に、のちに小説家になって、しかもその小説を映画化したものに主演し、カンヌ映画祭で賞を取ってしまいそうな可能性を感じる人は1人もいません。

だいだいこんな中学で教えていたら、ものすごく消耗すると思うのですよね。フランスの子どもたちの自己主張は半端ではないですから。

やわな先生だったり、まじめすぎる先生だと心不眠症や心身症になってしまいかねません。

しかし、フランソワ・ベゴドーは日々の苦労をすべて糧として、小説にしてしまったのです。若くて体力があったからこそできたのかもしれませんが。

この映画のテーマは学校や教育、多民族国家、子どもたちのことなどいろいろあるでしょうが、私は、「日々の苦労は糧になる」というメッセージを受け取りました。






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