家にある小麦粉の袋の英語とフランス語を読んでみました。
オールパーパスフラワーという、その名のとおり何にでも使えるごく一般的な小麦粉です。
この呼び方は北米独特だと思います。日本の小麦粉でいうと中力粉ぐらいのグルテンの量でしょうか。
では、袋の文字を読んでいきます。片方に英語、そのうらにフランス語で書かれています。
英語表記
SINCE 1909 創業1909年
Robin Hood メーカーの名前です。
ENRICHED & PRE-SHIFTED 栄養を強化し、事前にふるいをかけてある
ALL PURPOSE 万能タイプ
flour 小麦粉
ORIGINAL オリジナル
フランス語表記
意味は同じなので書きません。
DEPUIS 1909
depuis ~以来
de+puis という成り立ちの前置詞です。
は過去、現在について用いられ、未来については、à partir de, dès などを使います。
Robin Hood
ENRICHIE ET PRÉ-TAMISÉE
enrichie 豊かになった、質の高くなった
enrichir 豊かにする、充実させる、金持ちにする からできた形容詞
pain enrichi 栄養強化パン
pré- 前の、以前の、先の
tamisée < tamiser ふるいにかける
farine 小麦粉 ファリーヌは、最近は日本の商品名などにも使われているでしょうか。
TOUT USAGE
tout すべての
usage 用途 発音はユザージュ
ORIGINAL オリジナル
補足
PRE-SHIFTEDは先にふるいをかけてあるということです。
通常、お菓子を作るまえに、小麦粉をふるいにかけますが「これをする必要がない」というわけです。
すべての小麦粉は作る段階でシフターでふるいをかけているはずですが、これをさらにしつこくやった小麦粉ってことなのかなと思っています(想像です)。それでも私は習慣でなんとなくふるってしまいます。
ちなみに、粉をふるうと空気がはいってふっくら仕上がると言いますね。私はふつう、粉をボールに入れるとき、ふるいながら投入するので一回しかふるいません。
栄養強化は鉄や、ミネラルが加えてあるようです。
ロビン・フッド・フラワーについて
ロビン・フッド・フラワーは4年前に操業100年をむかえたサスカトゥーンにある会社です。
ホームページはこちら⇒Robin Hood Flour | Recipes, Tips, & Products | Robin Hood®
ホームページに歴史が記載されていましたが、どうしてRobin Hoodという名前にしたのかは書いてありませんでした。
ロビン・フッドは中世のイギリスの伝説的な英雄で、皆に愛されています。
みんなロビン・フッドが大好きだから、彼のように「誰にでも好かれる小麦粉になるように」という願いがこもっているのかもしれません。
「桃太郎印」の小麦粉というニュアンスでしょうか。
「ロビン・フッド」という名前のついた会社、商品、サービスはいっぱいあります。
映画もたくさん作られていますね。そういえば、日本にも「いとしのロビン・フッドさま」という歌がありました。
こちらは最近のロビン・フッド・フラワーのかわいいCMです(英語)。
31秒
こういうのクレイアニメっていうんですかね?すごくよくできていると思います。
このお姉さんと弟のシリーズでいくつかあります。いつもお姉さんが雄弁で弟がほとんどしゃべらないんです。うちもそうでしたので、それもこのCMが好きな理由の一つです。
最近は、趣味でお菓子やパンを作る人でも小麦粉にもこだわる方が多いですね。ごくふつうの主婦でも、どこそこの小麦粉をお取り寄せ、などとブログに書かれています。
社会が豊かになって、メーカーが商品の差別化をしているからでしょう。私が子どものころは、メリケン粉と読んでいました(いつの時代や?)。
フランスでは小麦粉はT45、T55 ~T150などという種類があるようです。以前、クレープの記事を書いたとき、コメントで在仏の方が教えてくれました。
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