2020年の夏、パリの観光名所の1つ、グラン・パレでネフ(La Nef)というホールが公開された際に制作された動画を紹介します。
グラン・パレは、パリ8区にある芸術、文化、イベントのための多目的施設です。1900年のパリ万国博覧会のメイン会場として建設されました。
この動画では、ネフだけでなく、グラン・パレの歴史を知ることができます。
動画の長さは1分39秒で、フランス語の字幕が付いています。
トランスクリプション
Bienvenue au Grand Palais.
Je m’appelle Emilie.
Je suis conférencière pour la Réunion des musées nationaux.
Les travaux vont débuter dans les années 1897.
Vous avez 9000 tonnes d’acier qui sont utilisées.
La tour Eiffel, c’est 7000.
Quand le Grand Palais va ouvrir, tout le monde trouve ça extraordinaire.
En 1966, c’est André Malraux, le ministre de la Culture, qui va décider de redonner ce rôle de phare artistique au Grand Palais.
Vous avez vu qu’il y a une oeuvre ici qui est pendue au dessus de la coupole.
L’artiste Franck Scurti va pendant des mois ici commencer à créer.
C’est l’atelier de Franck Scurti.
L’œuvre qu’il est en train de faire, c’est “Du ciel à la terre”.
Il se baladait, il a vu ces affiches et ça lui a fait penser au ciel bleu de Giotto.
Le but c’était vraiment de ne pas faire quelque chose de spectaculaire.
mais de vraiment rentrer dans toute l’élaboration d’une œuvre artistique.
Est-ce que vous avez des questions ?
グラン・パレ:和訳
グラン・パレへようこそ。
私はエミリーです。
私は国立美術館連合のガイドです。
工事は1897年に始まりました。
9000トンの鋼鉄が使用されています。
エッフェル塔は7000トンです。
グラン・パレがオープンしたとき、みんなそれを素晴らしいと思いました。
1966年、文化大臣のアンドレ・マルローがグラン・パレに芸術の灯台としての役割を再び与えることを決めました。
ご覧のように、ここにはドームの上に吊るされた作品があります。
アーティストのフランク・スキュルティがここで数ヶ月かけて創作を始めます。
これはフランク・スキュルティのアトリエです。
彼が制作中の作品は「天から地へ」です。
彼は散歩中にこれらのポスターを見て、ジョットの青い空を思い出しました。
目的は、派手なものを作ることではなく、むしろ、芸術作品のできあがるまでのプロセス全体に本当に入り込むことでした。
何か質問はありますか?
単語メモ
conférencier, conférencière 講演者、講師
coupole 丸天井、ドーム
le ciel bleu de Giotto ジョットの青い空
Giottoはイタリアの画家。「青い空」は、イタリア・パドヴァにあるスクロヴェーニ礼拝堂の天井画だと思われます。
rentrer ここでは entrer の意味で 入る
elaboration 念入りに作り上げること
グラン・パレ関連動画:スケートリンク
グラン・パレの冬季限定のイベントであるスケートリンクをルポしたニュースクリップです。
2024年12月24日に投稿されたニュースなので、比較的最近のものです。
3分19秒。
このスケート場は、グラン・パレの美しいガラス天井の下でスケートが楽しめることが特徴で、特に夜間は照明の演出や音楽の演奏もあり、幻想的な雰囲気を楽しめます。
ただし、夜間の入場は行列を覚悟しなければなりません。
入場料は一人36ユーロです。
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建物全体が鉄鋼に見えるエッフェル塔よりも、グラン・パレのほうが多くの鉄鋼が使われていたなんてちょっと意外ですね。高さ40メートル以上のガラスの大天井を支えるために、大量の鉄鋼を使ったのでしょう。
1900年のパリ万国博覧会に合わせて建設された建築物の多くが、現在も観光名所として残っているのは驚くべきことです。
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