翻訳講座の清水先生との面談内容をシェアしています。後篇のきょうは、先生に教えていただいた学習サイトや教材をご紹介します。
きょうは私の質問、先生の回答(太文字)という形で書いていきます。
1)文法はもう勉強しなくていいんでしょうか?
心配だったら、仏検2級の過去問をといてみて、あれができればもう文法は大丈夫です。準1級以上は語法の問題です。そういうのは辞書を見ればすむのです。
仏検のガイドブックを買って、チェックしてみます。
(★2013/07/27追記:この本は以前の公式問題集よりボリュームが減っているので、受験する人にはこれでは足りないかもしれません。以前の版か「完全予想」を用意のほうがいいかも。
もちろんその人の、レベル、問題集に求めるものによって一概には言えませんが。たとえば、完全予想はすごく分厚いので見ただけでやる気がなくなる、という人もいるでしょう。
三冊ともこちらで紹介しています⇒仏検対策講座・お勧めの参考書・これだけやれば受かる!? その1:二級)
2)条件法や接続法に今ひとつ自信がありませんが・・・
接続法はフランスでもすたれる傾向にあるとはいえ、よく使うものもありますので覚えるしかありません。
3)動詞の活用も覚えるしかないんですよね?
何度も書いて覚えてください。語幹と活用のパターンがあるので、それを意識すれば、多少楽になります。
ここで先生はêtreの条件法の活用をそらんじていました。
パターンというのはフランス語脳プロジェクトの文法編でも習った語幹と語尾のパターンのことです。
4)子ども新聞を読むのが楽になってきましたが・・・
そしたら大人の新聞を読んでください。
子ども新聞というのは先生が仏作文力養成講座でも勧めておられたこちら⇒1jour1actu.com – L’actualité à hauteur d’enfants !
ずいぶん前から、たまにブログにこの新聞の記事の和訳を書いているのですが、最近、ようやく「ちょっとは楽になったな」という気がしています。
5)大人の新聞は難しくて歯がたたない感じなんですが、ル・モンドとか・・
ル・モンドは、中道左派で、インテリ向けの新聞で難しいのです。ほかに、左派のリベラシオンと、右派のフィガロがあります。
このフィガロがやさしいのでこれを読んでみてください。
一応すべてのサイトのリンクをとっておきました。
Le Monde.fr – Actualités et Infos en France et dans le monde
Toute l’actualité en direct – photos et vidéos avec Libération – Libération
Le Figaro – Actualité en direct et informations en continu
日本ではフランス語の新聞といえば、ル・モンドですが、ほかの選択肢もあるのですね。フィガロは比較的やさしいそうですが、政治的主張が気にさわる場合は、それ以外の記事を選びます。
たとえば、たまたま今、パリ郊外の列車の脱線事故のニュースがトップになっていますが、そういった記事など。
ただ、この記事は電車のパーツがいっぱい出てくるそうです。
今、ふと思いましたが、余裕のある方は同じ事件を扱う記事を三つの新聞で読み比べてもいいかもしれないですね。
上記の新聞の話の流れで、これも作文講座ですすめられていた、おもに日本のニュースをフランス語で伝えるNHKワールドもおすすめとのこと。
このニュースにはスクリプトがあります。ディクテにも使えますが、このスクリプトがとても平易で、私たちが書くフランス語のよいお手本になるそうです。
今まであまり聞いてなかったのですが、たまたまiOSとAndroidのアプリがあったので、アプリを入れて、iPod touchで聞いてみました(トップの写真)。
久しぶりに聞いたら、なんかゆっくりに感じました。虎と小鳥効果かも?
6)お勧めの電子辞書:カシオエクスワードXD-N7200を使っているのですが・・
ここで私はこの辞書の操作に関するちょっとした質問をしました(フランス語に関係ないのに・・・)
カシオエクスワード XD-N7200についてはこちらで紹介してます⇒フランス語用電子辞書:カシオエクスワードXD-N7200の音声コンテンツ
先生は翻訳をやるときは、主にこの電子辞書に入っている小学館ロベール仏和大辞典を使用されます。また、最近はLe Grand Robertという辞書のCD-ROMをパソコンで便利に使っておられます。
学習に関する話は以上です。
以下は余談ですが、私がトリュフォー監督の敬愛しているバルザックを読めたらいいな、などと身のほど知らずのことを言いましたら
・・・バルザックは難しいです。
やっぱりね。
バルザックとビクトル・ユーゴーはフランスにおける森鴎外と夏目漱石(どっちがどっちか聞き忘れました)とのこと。
バルザックの小説には古いパリがいっぱい出てくるので、パリを知っていれば、ああ、ここに地下水道があったんだ、あそこにあんな道があったんだ、と楽しめるそうです。
私は、昔トリュフォー映画をパリのことを何も知らずに見ていました。それでじゅうぶんおもしろかったです。でも「虎と小鳥のフランス日記」を始めてから、彼の映画を見ると、見覚えのあるシーンが登場するので、新たな楽しみが増えました。そんなことを先生にお話したら
虎と小鳥のフランス日記、全部は見ていませんが、よくもここまでパリばかり撮影しているな、と思います。あれを全部見てパリに来ると、デジャヴュの連続ですよ。
なるほど。ちなみに、私、虎と小鳥のフランス日記全110話、すべて見ています。
このあと、さらにトリュフォー監督がエッフェル塔好きであることなど、私の趣味で、いろいろお話させていただきました。
映画の話もできたし、とても実のある面談になりましたよ。
あとは、おすすめにしたがってやるだけですね。
前回も書きましたが、面談を申し込める権利のある人は、ぜひ申し込んでみて下さいね。詳細はフランス語の勉強の仕方~清水先生に聞きました~前篇に書いています。
☆2015/09/19追記:最近NHKワールドのページの構成が代わり、今はトップで各記事の画像かタイトルをクリックすれば、スクリプトつきのページが出てきます。
以下の説明はもうあてはまりませのでリンクをはずします。
★2013/07/31追記
コメント欄でNHK Worldのスクリプトの場所を聞かれましたので、追記いたします。
スクリプトはNHK WORLD – Frenchの、左上、
Bulletin d’information のコラムにある、各ニュースをクリックすれば出てきます。
きょうは、イスラエルとパレスチナの停戦協定のニュースがトップですので、その見出しをクリックします。
そうすると、以下のページが出てきます。これがスクリプトです。
他のニュースは下の見出しをクリックすればスクリプトが出てきます。
でみさんのコメントより:
Webの同じ記事はだいたい意味があっているのですが、実際聞くものとは異なっています
最初の、挨拶、気温、アナウンサー名を言う導入部分と最後の挨拶はスクリプトには入っていませんが、読み上げてる内容はほぼ原稿どおりだと思いますが?
多少の読み間違いや、単語が抜けたりすることもあるかもしれませんが、私はほぼ同じだと思います。
うん、うん。仏検は、お住まいのところでは受験できないのですよね。
私のところも英検はあっても仏検はない場所です。
まだはじまったばかりなので。文法と発音編でひーひー言っていますが、その内受験したいですね。一年の内に。。。
KinoKinoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
あ、KinoKinoさんのところでは英検が受験できるのですね。
日本人が多いのかな。
はじめたころは、たくさん動画が届きますけど、
それ、三ヶ月ぐらいで終わりまして、
そのあとは週一回なので楽ですよ。
はい南カリフォルニアにはけっこういます。普段の生活ではこころがけないと日本語を使う機会はすくないですが。。。
KinoKinoさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
仏検、受験希望なんですね。
フランス語脳プロジェクトの仏検講座は強力なので時期が来たら、こちらも受けてみてください。
よい情報を共有していただきありがとうございます!
ところで、パソコンからNHKワールドを聞いたときに、スクリプトをどこで見たらいいのかわからなくて、困りました。
Webの同じ記事はだいたい意味があっているのですが、実際聞くものとは異なっています。
そこで、ちょっと検索してみて、Macではこちらのソフトでスクリプトを見ながら音声を聞くことができるとわかりました!(実際ダウンロードしてみました)。
http://nsek.net/SYW/software/japanese/flnews/index.html
もしウェブ上でスクリプトを見る方法をご存知でしたらご教示いただけると嬉しいです。
追記ありがとうございました!教えていただいた手順でニュースの見出しをクリックして、無事解決しました。
私はRadio et Podcastのメニューをクリックして、アーカイブのほうを聞いていたようです。
ありがとうございました!
でみさん、こんにちは。
二度もコメントをいただいたのに、お返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
無事、スクリプトが見られてよかったです。
実は、全く同じ質問をお問い合わせのほうでもいただいたので
わかりにくいかもしれないですね。
マックのソフトの情報もありがとうございます。
私はWindowsなので使いませんが、また後日、記事に追加させていただきますね。
それでは、これからもよろしくお願いいたします。