パリの桜

虎と小鳥のフランス日記

真夏に小春日和について考える~「虎と小鳥のフランス日記」第46話

虎と小鳥のバックナンバーから、きょうは第46話「小春日和のパリ」を見ました。

季節感あふれる映像がきれいで、春が来てうれしいという喜びに満ちている回なので、私の好きなエピソードです。



パリの春

これは2012年の4月はじめの撮影。ビデオの中に、イースター用のかわいいウサギのチョコレートをデスプレイした、ショコラ専門店が出てきます。

イースターのチョコレート

でも「小春日和」は春ではありませんから、このタイトルはいかがなものか、というメールが先生にたくさん(?)届いたといういわくつきの回でもあります。

この件については、記事の後半で書くとして、きょうは、サンプルビデオがあるので、そちらの勉強から始めます。

まずごらん下さい。

第46話サンプルビデオ冒頭の1分ほど

★2015/01/24追記
「虎と小鳥のフランス日記」の配信が終了したため、サンプル動画も削除されました。あしからずご了承ください。

カフェのテラスで語るカミーユです。続きにはスクリプトと和訳を書いています。

Alors, une chose qui est super à Paris, c’est que, dès que y’a le soleil qui arrive, les terrasses sont remplies.

Donc euh, on… on peut manger en terrasse, on peut boire un verre en terrasse, et…et du coup y’a vachement d’animation euh…dehors.

さて、パリにいると、とても素晴らしいことがあるのよ。それは太陽が出るとすぐに、テラス席が埋まるということ。

それでテラス席で食事をしたり、お酒を飲んだりできるので、外はとっても活気にあふれているの。

いつも冒頭は「きょうは~に来ています」というのが多いのですが、この回は季節のお便りで、ちょっとおもしろく、かつ難しげな言い方をしていますね。

サンプル部分をちょっと解説

1.最初の文

ヴィルギュル(カンマ)でかこまれた部分(後述)は、説明として入れ込んである部分(挿入)なので、文の骨組みだけを書き出すとこうなります。

une chose qui est super à Paris, c’est que les terasses sont remplies.

une chose (あること) を前に出して、c’est(それは~)と説明する形です。(文頭遊離構文と呼ばれます)

この文はune chose の説明として、qui est super à Paris(パリですばらしいこと)、そしてc’est以下も関係代名詞queを使ってque les terasses sont remplies(テラスの席が埋まること)と説明しているのでちょっとむずかしげです。

もっとシンプルな例だと、

Penguinne, c’est mon prènom.
ペンギーヌ、それは私のファーストネームです。

こんな感じです。

この形については、こちらのキーフレーズ3の説明で、詳しく書いています⇒「虎と小鳥のフランス日記」第26話 バルザックの家 その2

2.dès que y’a le soleil qui arrive(太陽があるとすぐに):これは時間の情報を付け加えるために挿入されています。

dès que ~したらすぐに queのあとには文章がつきます

Dès qu’il aura fini, il viendra.
終わったら彼はすぐに来るだろう。

dès は「~からすぐに」という意味の前置詞です。 

単語メモ

rempli ~でいっぱいの (←remplirの過去分詞)
un verre bien rempli なみなみと注がれたグラス

y’a = il y a
カミーユはほぼいつもy’a を使ってますね。会話ではこういうほうがふつうなのかも(作文の地の文には書かないほうがいいです)

vachement たくさんの
il y a vachement de = il y a plein de ~がたくさんある
vahceは雌牛です。雌牛がうようよいるからできた言葉のなのかな~と勝手に想像しています。

辞書では(話)と書いてありますが、以前ラジオ講座でレナ・ジュンタ先生が「恋する乙女の秘密の日記」のダイヤローグでこの単語を使ってました。

animation 活気
Il y a beaucoup d’animation dans ce quartier.
この界隈はたいへんにぎやかだ。



きょうの豆知識 小春日和

小春日和は大辞泉によると、

初冬のいかにも小春らしい穏やかで暖かい日和[季 冬]

小春は

初冬の穏やかで暖かい春に似た日和が続くころ。また陰暦10月の異称。[季 冬]「ふりわけて片荷は酒の小春かな/龍之介」

つまり正式には初冬の春のような暖かい日ということですね。でも、私達は、年があけてからも「小春日和」使ってますよね?

それと同じで、パリの人たちも、4月のはじめ、まだまだ寒い日が多い中で、ふっと太陽さんさんのあたたかい日があると「小春日和みたい」と言うようです。

つまり4月のはじめでもまだ寒い日が多いのでしょうね。

余談ですが「ふりわけて片荷は酒の小春かな」という俳句ですが、この俳句は昔の生活感がなければ、小春がピンと来ないと思うのですが?

芥川龍之介は明治25年生まれです。

片荷は棒の両端に荷物をぶらさげるものです。その片方がお酒ということは、とっくりがぶらさがった棒をかついで、冬なのに春のように暖かいから、どこかそこらの野原で酒盛りでもしようかな、るんるん、という意味だと思います。

フランス語で小春日和は l’été de la Saint-Martin

Saint-Martinはトゥールのマルティヌスという4世紀のローマの聖人です。男性ですが、La (fête) St Martinとfête(祝日)という女性名詞が略されているので、女性の定冠詞がついています。

なぜマルティヌスの日が小春日和なのか? 実はそれを説明しているらしきページを見つけたものの、あまりにフランス語がいっぱいで、まだ読みきれておりません^^;

※été indien インディアンサマーという言葉もありますが、これは辞書によると(北アメリカの)小春日和 です。カナダのフランス語(つまり英語)由来の言葉かと思います。

季節感というのは、その人の住んでる場所によってかなり違うので、この言葉はこの季節とはっきりいうことはできませんね。






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