フランスを代表するロック歌手、ジョニー・アリディ(Johnny Hallyday)が2017年12月5日に亡くなりました。このニュースを伝える子供新聞記事を紹介します。
日本では「アリディ」と書かれることが多いので、この記事のタイトルも「アリディ」としました。しかしここからは「アリデイ」とします。
フランスの人は、「アリデイ(アリデー)」と発音しているからです。ちなみに、フランソワーズ・アルディはアルディですが、彼女の名前のつづりは、Hardyです。尚、フランス語では「H」はいつ、いかなるときも発音しません。
ジョニー・アリデイって誰?
Qui était Johnny Hallyday ?
歌手、ジョニー・アリデイが12月5日、火曜の夜、亡くなりました。このロックスターは74歳でした。1jour1actuが、彼の素晴らしいキャリアを振り返ります。
« Allumez le feu »、 « Que je t’aime »、 « Toute la musique que j’aime »、 « Quelque chose de Tennessee »、こうした曲で、ジョニー・アリデイは全世代に影響を与えました。
74歳の生涯、そのうち60年近くのキャリアを通じて、50枚のアルバムを制作し、1億1千万枚のレコードを売りあげました。
彼は、映画にもいくつか出演しました。有名な監督の映画です。さらに、テレビや新聞の1面にもよく登場しました。
若者のアイドル
アリデイは1943年生まれ。本名はジャン=フィリップ・スメット(Jean-Philippe Smet)です。
芸名は、従姉妹の夫の名前である、リー・アリデイから取られました。リーはアリデイにジョニーというニックネームをつけたのです。
レコードカバーに間違って印刷されたことがきっかけで、≪ Halliday ≫が≪ Hallyday ≫になりました。
アリデイのアイドルは、エルヴィス・プレスリー。彼はプレスリーを通じてて、ロックン・ロールを知りました。16歳のときに、初めてのレコードを発売しています。
すぐに成功し、オリンピア劇場という、著名なコンサートホールで歌ったのは、若干18歳のときです。
この時代、彼のあだ名は、≪ d’idole des jeunes ≫(若者のアイドル)でした。
年季の入った不良
長いキャリアの間には、山あり谷ありでしたが、彼はいつも復活しました。
時には、ほかの音楽スタイルに傾き、ロックから離れることもありました。
歌手のシルヴィー・バルタンと結婚していたことがあり、息子、ダヴィド・アリデイをもうけました。彼も歌手です。
また、女優のナタリー・バイとの間に娘、ローラ・スメットがいます。彼女は女優です。
妻のレティシアと、ベトナム生まれの2人の娘、ジェイドとジョイを育てていました。2人はいま、13歳と9歳です。
つい最近、アリデイは、≪ Vieilles Canailles ≫(直訳:年老いた不良)というコンサートで、全世代の聴衆を集めました。
長年の友人で、やはりフランス音楽界のスター、エディ・ミッチェルとジャック・デュトロンに囲まれ、往年のヒット曲を歌いました。
アリデイは、ここ数ヶ月病気を患っていました。このコンサートは、彼を愛してやまないファンに別れを告げる機会となりました。
元記事 → Qui était Johnny Hallyday ?
単語メモ
pochette ケース
rebondir 再び活発になる
tout récemment つい最近、ついこの間
canaille 不良、ごろつき
réunir (人を)集める、招集する
関連ニュース
子供新聞記事にはありませんでしたが、死因は肺がんです。
ジョニー・アリデイは日本ではほとんど知られていませんが、本国、フランスでは絶大な人気があります。国民的歌手プラスアルファーの「ロックの神」でスーパースターです。
それは、盛大な葬式の様子を見ればよくわかります。歴代の大統領も追悼の言葉を述べていました。
彼は、1960年代にロックンロールを歌って、またたく間にフランスのトップアイドルになりました。
フランスのエルヴィス・プレスリーと言われたりもします。
1965年にやはりアイドルだったシルヴィー・バルタンと結婚します(当時アリデイは21歳、バルタンは20歳)が、1980年に離婚しています。
その後、アリデイは4度結婚し、同棲も何度かしています。
プレイボーイだったわりには、実の子供は、記事にでてきた、ダヴィドとローラの2人だけです。
1996年にレティシア(Laeticia Boudou)という当時21歳のファッションモデルと結婚しました。ウイキペディアによれば、レティシアは何度か流産をしたのち、ベトナムから養子をとることにしたとのこと。
アリデイのお墓は、カリブ海にあるサン・バルテルミー島にあります。パリで盛大な葬儀をしたあと、飛行機でこの地にお棺が運ばれました。本人の希望だそうです。
ここは、カリブ海にある小さな島(フランスの海外準県)で、大金持ちがリゾートに来る美しい場所です。アリデイはここに別荘を持っているのです。
ジョニー・アリデイについてもっと知りたい方はこちらをどうぞ⇒ジョニー・アリディって知ってます? 後半の「ジョニー・アリディとは?」をお読みください。
曲も、1曲訳しています⇒とどかぬ愛~ジョニー・アリディ(歌と訳詞)
最近は、家族ぐるみでアリデイと親しくしていたというシルヴィー・バルタンの曲もあります⇒アイドルを探せ:シルヴィ・バルタン(歌と訳詞)
今年もたくさんの人が亡くなりました。順番に、必然的に起こることとはいえ寂しいですね。
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