今週の「虎と小鳥のフランス日記」第106話「パリ18区で夜のひととき」にはフランス語脳プロジェクトの主催者、織田先生の家のすぐそばにある、レバノン料理屋さん、キファック(Kifak)が登場しました。
この店の料理は手作りでとてもおいしいので旅行者はあまり知らないが、「おすすめのレストラン」だそうです。
動画を撮影しているアントワーヌも大変気に入っており、ここは二人の月に一度の打ち合わせの場所。
アントワーヌはいつもle meilleur restaurant ! と言って、ここを立ち去るそうですよ。
日本ではレバノン料理レストランは一般的ではないですが、フランスにはたくさんあります。それはレバノンが約30年、フランスの統治下にあったからです。
レバノンとは?
まず、レバノンについて調べてみました。
・場所は西アジア、地中海東岸(シリア、イスラエルと接している)
・古代フェニキアの栄えた地で、現在も、商業活動(中継貿易、金融、金の取引など)がさかん。
・首都はベイルート
・1920年~1946年までフランスの統治下にあった。
・住民はアラブ系が大半で、イスラム教徒(シーア派)、キリスト教徒(マロン派)に分かれている⇒紛争。
・1975~1989年 イスラム教徒とキリスト教徒の内戦。国土が荒廃。現在も断続的に内戦が継続。
・言語はアラビア語
・中東諸国のなかでは教育水準が高く、海外で活躍している技術者やビジネスマンが多い。
・主産業は農業、地中海沿岸で柑橘類、ピカー高地で穀類、果物、野菜などを栽培
この記事の一番最後に、この国を写した動画を紹介していますが、とても美しいところです。
事実、内戦が起こる前は避暑地、避寒地として有名でした。宗教の違いによる争いはどうやったらおさまるのでしょうか?
店の名はキファック
では、今回登場したレバノン料理を簡単にご紹介します。
フランスにたくさんあるレバノン料理レストランはいわゆるケバブ(肉の串焼き)屋さんで、ファーストフードのような位置づけですが、この店は本格的なレストランです。
18区はモンマルトル、サクレクール寺院のあるところで、古き良きパリの下町ですが、中近東出身者が多く、中近東料理に使えそうな食材が売られるマルシェもあります。
そんな土地柄なので、このあたり、ケバブ屋さんも多いのですが、他の店とは味が違う!・・と解説で先生は力説。
これがその店、キファックの看板です。
クリックでTripAdviserのKifakのレビューページに飛びます。
Kifak, Paris – Avis sur les restaurants – TripAdvisor
住所:87 Rue Ordener, 75018 Paris, France (Montmartre)
最寄り駅:Marcadet – Poissonniers(メトロ4,12番線)Jules Joffrin(メトロ12番線)
きょうのアルバム:店内と料理
お気にいりのレストランの料理のせいか、アントワーヌがかなりじっくり、料理を映していました。
では、ビデオに出てきた料理をもう少し詳しく見て行きましょう。
・ケフタ:モロッコ風ミートボール
・シシタウーク:鶏肉の串焼き(画像のこれでいいのかな?ちょっと自信なし)
・メゼ:料理の盛り合わせ。アラカルトという感じでしょうか。野菜が多いですね。
・フンムス:ハモス ひよこ豆とごまをひいたものを植物性の油(ごま油やサラダ油)でねったペースト。ディップに使われますね。
・タブーレ:クスクスのサラダ。クスクスは北アフリカの料理で、小麦などを粗くひいたものをそぼろ状にして蒸したもの。つぶつぶのパスタとも言えます。レバノンのタブーレはパセリが多いのが特徴。
私、中近東の料理のことほとんど知りませんし、アラビア語も読めないので、何か間違いがあったら教えてくださいね。
地中海の料理は、オリーブ油、ナッツ、野菜、果物をたくさん使いますので、大変ヘルシーです。
それに見るからにおいしそうですね。
この手の料理がお好きな人は、ぜひキファックをチェックしてみてください。
最後に、本場のレバノン料理を紹介している美しいビデオをご紹介します。
Taste Lebanon 4分30秒 英語
う~ん、海のそばっていいですね。丸いクッションみたいなので、巨大クレープ(?)を作ってるのがおもいしろいです。
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