ペプス(Pep’s)の2009年のヒット曲、リベルタ(Libertà)をご紹介します。
libertà はイタリア語です。意味は「自由」。
リベルタ:Pep’s
この人の夢の世界を歌っているようです。夢をこのように具象化すると、ださくなってしまうのですが、曲はきれいですね。
それでは、訳詞に挑戦!
Libertà リベルタ
Tu sais qu´il y a un bateau qui mène au pays des rêves
Là où il fait chaud, où le ciel n´a pas son pareil
Tu sais qu´au bout d´ cette terre
Oh oui les gens sèment
Des milliers d´graines de joie où pousse ici la haine
On m´avait dit p´tit gars
Là-bas on t´enlève tes chaînes
On te donne une vie
Sans t´jeter dans l´arène
Comme ici tout petit après neuf mois à peine
On te plonge dans une vie où tu perds vite haleine
夢の国に連れていってくれる船があるのを知ってるかい
そこはとても暑くて、空はこんなふうじゃない
この土地のはてで
人は種をまいている
ここで憎しみが育っているように、そこではたくさんの種から喜びが育つんだ
その人たちは僕にこう言った
坊や、そこでは、鎖をはずすんだよ
争いなどしなくてすむ人生がある
ここと同じように、9ヶ月後に生まれたばかりの赤ちゃんが
人生に飛び込む、息を切らすような
だから、ためらうことなく
僕は海に飛び込んだ
その船に乗るために
そしてついにその土地を見た
ここは光でいっぱいだ
目を閉じなければならなかった
でも、匂いだけで
僕の願いが叶うんだ
★僕はただこんなふうに自由になりたい
僕の世界で自由でいたい
自由に生きるんだ
自由に生きるんだ★
自然な感じできれいな女の子が
僕の手を取り、こう言った 「この冒険を続けるのよ」
その人たちもこう言った「海が君をうらやましがっているよ」
女の子が通れるように、山は形を変える
彼女はどこまでも、やさしく僕を導いて行く
金色の巻き毛からいい匂いがする
この匂いはもう何年もこの道を案内していたんだ
君の道、僕の道、この道を
★~★ 繰り返し
子どもたちの夢の世界にたどり着くための
そこは今あるような限界なんてないところだ
僕は綿(わた)の空で泳ぐイルカを見た
花々が舞って、水平線をやさしくなでている
大空が、木々に取って代わられるのを見た
海の奥底にいる、ツバメの群れを見た
★~★ 繰り返し
※歌詞はこちらを参照しました⇒Libertà – Pep's
イタリア語部分は適当です^^;
単語メモ
haine 憎しみ
enléver 取り去る
arène アリーナ。古代ローマの闘技場:論争の場
haleine 呼吸
enviait < envier うらやむ
courbait < courber 曲げる、(頭などを)下げる、(身体を)かがめる
bouclette 小さな巻き毛
dégageaient < dégager (埋もれたものを)ひきだす
remplaçant 代わりの、代理の
nuée 大群、群れ
hirondelle ツバメ
Pep’s
ペプスはグルノーブル出身のシンガー(バンドのときもある)です。デビューは2002年。日本では全く知られていないと思います。
ペプシのような奇妙な名前は、リードシンガーのFlorian Peppuy のあだ名から取りました。
この歌はアコースティックなレゲエですが、多彩な音楽性(ロック、レゲエ、ソウル、ファンク、ジャズ、ヒップホップなど)を持っています。ライブなどでは、かなりロックっぽい曲も歌っています。
「リベルタ」はある意味、かなり世間知らずな歌詞なのですが、こういうイマジネーションってみんな子どものときは持っていたと思います。いつのまにか、封印してしまうのですね。
「綿の空」のくだりでは、私は昔のまんがの「綿の国星」を思い出し、なつかしい気持ちになりました。
それでは、次回の音楽の記事をお楽しみに。
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