久松先生のラジオ講座受講メモ。
きょうは7月23日放送の第47課。きのうの続きで代名詞の勉強をしました。
きのうは「~を」にあたる直接目的語。
きょうは「~に」にあたる間接目的語。
間接目的語って何?
間接目的語とは、たとえば、
私はグルに話をする。
Je parle à Guru.
の Guru(グル)の部分。(Guruは上の画像のグレーのペンギン)
動詞 parleと Guru のあいだに à という前置詞が入っているのに注目。
このように前置詞 à を介して、その前の動詞と間接的にくっついているのが間接目的語です。
直接目的語は
私はグルが好き。
J’aime Guru.
aimer と Guru が直接つながっています。
直接と間接はこの違い、と考えておいて大丈夫です。
どういうときに直接つながって、どういうときに à がいるのか?
目安として、日本語にして「〇〇に」となるときの「〇〇」は間接目的語と考えます(だいたいね)。
でももちろん、日本語で「〇〇に」になるから間接目的語という流れではありません。これは見分ける目安。
直接くっつくのか、前置詞があいだに入るかは、その動詞の用法によって違います。
ここまではいいですね。
きょうはこの間接目的語を代名詞にする技を復習します。
à Guru(グルに)を「彼に」にするのです。
代名詞にすると、きのうやった直接目的語と同じで、動詞の前に出ます。
「なんだか、大変そう・・・。」
大変なのは、こうやって文章で説明することで、例文を見てみるとそれほどでもありません。
では、復習に入りましょう。
間接目的語になる代名詞
主語になる形、直接目的語の代名詞の横にすべて並べてみます。
je – me – me
tu – te – te
il – le – lui
elle – la – lui
nous – nous – nous
vous – vous – vous
ils – les – leur
elles – les – leur
相変わらず、nous,vous は変わりません。me,te は直接目的語と同じです。つまり3人称だけ変わります。
lui(リュイ) は強勢形と同じだから、見たことありますね。leurは所有代名詞(彼らの、彼女らの)と同じですけど、もう出てきてましたっけね。
ここで混乱したら、きのうも書きましが、直接目的語は定冠詞と同じ形ということを思い出せばよし。
ポイント:間接目的語の代名詞は人にしか使われません。「彼に、彼女に、彼らに」ということです。バラに桜をあげたり、鉛筆に消しゴムを貸すとき、バラや、鉛筆は代名詞にならないということです。
直接目的語の代名詞の場所
●動詞の前
例として、講座に出てきた「私はマリーにこのバラをあげる」を使います。
私は 主語になる代名詞 je
マリーに 間接目的語 à Marie
バラを 直接目的語 rose
あげる メインの動詞 donner
Je donne cette rose à Marie.
まずcette roseを代名詞にしてみます。女性名詞なので、laです。そして動詞の前に出るので、
Je la donne à Marie.
今度は、マリーにを代名詞にします(バラはそのまま)。3人称なので(間接目的語は男女とも同じ形)、lui
Je lui donne cette rose.
※おまけ:バラもマリーも代名詞にした場合 動詞の直前に間接目的語がきます(あとで出てくる自転車の文、参照)。
Je la lui donne.
今回の講義内容はこれだけですね。さすがに、疑問文や、否定文のあわせ技は出て来ませんでした。
最後に講座に出てきた例文を見てみます。
Alors, tu me le prêtes ton vélo ?
Ouais … si tu veux.
ねえ、それ貸してくれる、きみの自転車?
うん、いいよ。そうしたいなら。
tu me le prêt
tu 主語 君は
me 間接目的語 私に
le 直接目的語 それを(=きみの自転車を ton vélo)
prêtes < prêter 貸す
これは、ふつうの文章だけど、文末上げ調子でいう疑問文(というかお願いする文章)です。
ほかの例:
Tu me prêtes ton stylo ?
きみのペンを貸してくれない?
この文はなにげに難しいですね。目的語が2つとも代名詞になっていますから。
me,te,nous,vous(1人称と2人称の間接目的語)と le,la,les( 3人称の直接目的語)を一緒に使うとき、この並びになると決まっています。
何回も音読して口に覚えさせるのがよいでしょう。
me,te,nous,vousは、代名動詞というのを勉強するときまた出てくるはずなので、ここではそんなに気にする必要はありません。
☆ほかの講座の記事はこちらから⇒ラジオ講座「まいにちフランス語」関連記事の目次
ふ~。文章で説明するの、難しいですね^^;
この記事を読むより音読をいっぱいして慣れたほうが身のためです。
このあたり、初めてだとよくわからないと思います。私も間接目的語の代名詞が「à+誰々」の形(つまり前置詞つき)を受けている、ということに最初気づいてなかったんですね。
まあ、最初は「わからん!」と思っても、時が解決します。
明日は、「いつ、どこ、誰?」という質問のしかたですね。次回のラジオ講座の記事をお楽しみに。
あなたは彼を 食事に連れていく。
Vous l’apportez à manger.じゃなくって
Vous lui apportez à manger.
なんですか?
どうして?って感じなんですが・・・
堀口さま
はじめまして。penです。
ブログにお越しいただき、ありがとうございます。
私の記事の内容に関するご質問でしょうか?
「彼を食事に連れて行く」とはどこにも書いておりませんが。
「あなたは彼を食事に連れて行く(食事に連れて行って下さい)」をフランス語にすると
Vous l’emmenez dîner.
といった形になると思います。
penさん 返信ありがとうございます。
apporter も 人を どこどこへ 運ぶという 意味もあると思います。
あくまで apporter を使った場合 直接目的語ではなく 間接目的語になるのでしょうか?
堀口さま
私の辞書には
apporter qc (à qn) ~を(~に)持ってくる[行く]、運んでくる
と書いてあります。
つまりapporter する物は直接目的語です。
人を apporter しないと思いますが、借りにそういう場合があったとして、「彼をapporter する」ときは、直接目的語の le を使い Vous l’apportez になります。
「彼に何かをapporter する」なら、Vous lui apportez [何か運ぶもの] です。運ぶものが代名詞になったら、動詞の前に出て、たとえば、Vous lui en apportez とか、Vous lui l’apportez となります。
お礼の返信が遅れてすみません。私も Penさんと 同じように考えていたんですが
2人のフランス語の先生(フランス人でも日本人でもない)に
apporte a 人
です。と言われ 混乱していました。
この問題はしばらく保留にしておきます。
堀口美智代 さま
こんにちは。
>2人のフランス語の先生(フランス人でも日本人でもない)に
apporte a 人
です。と言われ 混乱していました。
先生に言われたのなら、「辞書にはこう書いてありますけど」
と質問されてはどうでしょうか?
きっと詳しく説明してくれると思います。
pen様 いつも 質問にお答えいただき ありがとうございます。またフランス語を勉強していてわからないことが でてきたので ご質問させてください。
下記の文章に間接目的語が2つあると思うのですが、訳していただけますか?
Les différentes communautés culturelles qui peuplent Montréal depuis des génération lui donnent un charm bien à elle!
クッキーさん、こんにちは。
クッキーさんて、学生さんですか?
以前、代名動詞の複合過去の否定疑問形について質問くださった方ですよね。
まずお断りしておきますが、よっぽど深い事情でもない限り、私は仏文和訳、和文仏訳のサービスは提供しておりません。最近、私事で忙しくブログを書く時間も取れない状況です。
できれば、フランス語の先生におたずねください。
先生に聞けない場合は、ヤフー知恵袋などで質問すれば、プロが教えてくれると思います。
一応この文は、私なら、
何世代にも渡ってモントリオールに住む人々の持つ異文化コミュニティーが、その街(=モントリオール)に独自の魅力をもたらしている。
と訳します。これ一文だけしかないのでこう訳しましたが、前後の文脈がわかれば、もう少しこなれた日本語にすることもできます。
平たく言うと、モントリオールの魅力は、さまざまな異文化コミュニティにある、ということです。
世代が変わっても、ルーツである国の習慣を失わずに生きているということです。
Pen さま お忙しいところを早速お答えいただきありがとうございます
私は50歳を過ぎてからフランス語を勉強している主婦です。