慣れないと難しげなフランス語の数字を少しずつ勉強しています。今回は序数の4回めです。大きな数字の序数です。
序数は~番目の、というようにものの順番を数える数字です。
使い方は初回の記事をどうぞ⇒序数(1)~フランス語の数字【第42回】
序数の形は 基数+ième です
復習 1番目から22番目まで
premier/première, deuxième, troisième, quatrième, cinquième, sixième, septième, huitième, neuvième, dixième, onzième, douzième, treizième, quatorzième, quinzième, seizième, dix-septième, dix-huitième, dix-neuvième, vingtième, vint et unième, vint-deuxième
100番目、1000番目、100万番目、10億番目
100番目や1000番目、100万番目あたりは記念日などに使います。また、~番目の入場者に記念のプレゼント、というのもよくありますね。10億番目は日常生活では使うことはあまりないでしょうが、参考までに書いておきます。
100 cent centième
101 cent et un cent unième
1 000 mille millième
1 000 000 million millionième
1 000 000 000 milliard milliardième
☆使用例
Elle est la centième sur la liste.
彼女はリストの100番目にのっています。
le centième anniversaire de la naissance de Tasha Tudor
ターシャ・チューダー生誕100年
序数の発音確認用動画
大きい序数ではなく、小さな数字の序数です。復習にどうぞ。
La centième nuit Anne SYLVESTRE (アン・シルヴェストル)
100番目が歌詞とタイトルについている歌をご紹介します。
アン・シルヴェストルの La centième nuit 「100番目の夜」です。
アン・シルヴェストルは1933年生まれ。特に1960年代~70年代にかけて活躍したフランスのシンガーソングライターですが、今も活動しています。
語りかけるような歌いかたがとても魅力的な人です。
この歌は、ある歌唄いと、彼が恋した女性とのお話になっています。
序数はcintième のほか、quatre-vingt-dix-neuvième(99番目)が、ほかに、dizaine après dizaine (10日たちまた10日たち)という表現もあります。
街角で歌を歌っていた歌唄いの男性が、バスをおりてきたすごい美人に一目惚れ。
仕事を忘れて彼女の後を追って行きます。
彼女はアパートに入ってしまい、彼はおいてけぼり。そこで、外から熱烈に愛の歌を歌います。ちっとも帰らないので、彼女は、そんなに私が好きならこれから毎晩100日通え、と言います。100日目の夜に、私はあなたのものになるから、と。
Voyant comme il s’enracinait
Elle lui fit passer un billet
“Si vous voulez m’attendre, c’est
Votre problèmeMais venez donc pendant cent nuits
Alors je verrai si je puis
Vous ouvrir mon cœur et mon lit
À la centième”
彼が、そこに長居しているのを見て
彼女は、メモを彼に渡した
「もし、あなたが私を待ちたいのなら、
それはあなたの問題よ。
でも、100日間来てごらんなさい。
そうすれば、もしかしたら
あなたは私の心を射止めて
ベッドに来ることができるかも
100日目にね」
すると彼は、特に寒い春なのに、毎晩やってきて、寒さにふるえながら愛の歌を歌います。
最初はあまり気乗りしていなかった彼女もだんだん彼の情にほだされて行きます。そして、99番目の夜には、いよいよ明日は彼と愛をかわすのだと、夢見心地に。
ところが、100日目の夜、彼は現れなかったのです。
歌詞はこちら⇒Paroles La Centieme Nuit par Anne Sylvestre – Paroles.net (clip, musique, traduction)
この続きはこちら⇒序数(5)~フランス語の数字【第46回】
☆数字の記事のまとめです。
数字の記事のまとめ その1 0から18まで
Il n’a même pas fait le centième de son travail. 彼は仕事の100分の1もしていない、という表現もあります。ほんの少ししかしていない、という意味です。
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