フランスダイレクトスクールが週一度配信するフランス語のネイティブな会話を学ぶ動画教材、『不思議の国のFrance』の第11話の受講メモです。
2月分はずっと、フランスレストランでの会話。今回は、同席しているマナミさんがデザインしているバギーパンツの話題です。
きょうのメニュー
・4つのキーフレーズ
・いろいろなパンツ
4つのキーフレーズ
- on の意味で使うtu
- 際立たせる、という意味のmouler
- だからこそ という意味のjustement
- それは別物である
マナミさんが立ち上がって、自分のはいてるバギーパンツを皆に見せました。ティファニーとガブリエルはこのパンツはやせてる人向きだと印象を持ちました。
だってもし太っていたらよくないわね。
Parce que si t’es gros, ça ne marche pas…
t’es は tu est のこと。早くしゃべているので、tuの Uの音が落ちています。
T’as compris ? 分かった?
ここで、tuは on、つまり一般の人々のこと。
ところがバギーパンツややせていても、太っていても似合うのです。
そしてちょっとぽっちゃりとした人にもいいのよ。というのも、ちょっと体型を隠してくれるから。体の線が出ないの。。
Et pour les gens qui sont juste un tout petit peu enrobés. c’est bien aussi, parce que ça…, si tu veux, ça couvre un petit peu. Ça ne moule pas.
enrobé (会話で)人がふっくらとした、まるぽちゃの
動詞 enrober は 覆う、包む、料理用語では、揚げものの衣をつける、という意味なので、脂肪でおおわれている⇒ぽっちゃりしてる ということなのかもしれません。
si tu veux ここでは、特に意味のない 間投詞
前回の記事で説明しています ⇒『就活』システムをフランス人に説明するには?
mouler (輪郭などを)きわだたせる
Sa tunique moule parfaitement sa taille.
彼女のチュニックはからだの線をはっきり出している。
形容詞 moulant (服などが)体の線をくっきり出す、ぴったりした
Les jeunes, ils mettent beaucoup de pantalons moulants.
若者は、スリムなパンツをよくはく。
でも、バギーパンツのおかげで体型を隠せるの。
Donc, grâce qu pantalon large, justement, ça évite de montrer les formes.
この文章は、キーフレーズ3で言っていることの言い換えです。
grâce à ~のおかげで
pantalon large バギーパンツ 直訳 ゆったりとしたパンツ
éviter de + 不定法
~しないようにする、~するのを避ける
montrer 見せる、提示する
justement はいろいろな意味があります。
まさに、ちょうど
Il va venir; justement le voici.
彼はそろそろ来るはずだ。ほら、ちょうどやってきた。
だから、だからこそ
– Il sera peiné de l’apprendre.
– Justement, ne lui dites rien.
それを知ったら、彼つらいだろうな。
だから、何も言っちゃだめだよ。
正確に、適切に
comme il a remarqué justement
彼が適切に指摘したように
ディスコ用パンツがバギーパンツと似ている、という話のくだりで
バギーは別物よ。
Baggy c’est autre chose.
c’est autre chose は熟語として覚えておくといいと思います。
いろいろなパンツ
日本語のバギーパンツは baggy pants で、袋(bag)のようにふくらんだ、とてもたっぷりしたパンツのことです。 baggy は英語で、袋のような、だぶだぶの、という意味。
フランス語では、キーフレーズにも出てきたように pantalon large といいます。とてもたっぷりしたパンツで一見ドレスにも見えますね。ceinture はベルトです。
会話の中で出てきたパンツの種類をあげておきます。
バギーパンツに似ているものとして、
pattes d’éléphant ベルボトム 口語では、pattes d’«éph»
直訳はゾウの脚 おもしろいですね。
pantalon disco ディスコ用パンツ これもベルボトムのこと。 トラボルタがはいていたようなパンツです。あの時代のパンツはゆるやかなすそひらがりのパンツが多かったですね。映画『アニー・ホール』でダイアン・キートンがはいていたようなやつです。
saroual サロワール サルウェルパンツと呼ばれるアラビア風のパンツ
フランス語で pantalon baggy というと、このようにゆったりとした、若い男性が腰ではくようなパンツのことだそうです。
下着のトランクスが半分見えるとか。
このあたりの説明を
C’est des pantalons assez larges qui se portent généralement très bas. On voit souvent la moitié du caleçon.
それはすごくだぶだぶで、ふつう腰の低い位置ではきます。しばしばパンツが半分見えます。
こういうパンツ、フランスにもあるんですね。
ほかにごく一般的なパンツの名前をあげておきます。
pantalon droit ストレートパンツ
gaucho ガウチョパンツ 七分丈ですそに向かって広がっているパンツ。ガウチョは南アメリカの草原地方のカウボーイ
pantalon corsaire パイレーツパンツ ぴったりしていて膝まであるパンツ
pantalon de golf ニッカーボッカー
fuseau スキーパンツ fuseau は「紡錘形」
palazzo パラッツォ これはたっぷりしていて一見スカートにも見えるパンツなので、バギーパンツと同じではないかと思います。もしかして違いがあるのかもしれませんが。palazzo はイタリア語で「宮殿」の意味で、宮殿の装いにあったパンツのデザインから来ているそうです。
jean ジーンズ
jodhpurs ジョッパーズ 乗馬ズボン 膝から下がぴったりしています。
ほかにもパンツの言い方はいろいろありますね。ホットパンツとか。同じデザインでも、違う呼び方があり、多種多様です。
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フランス語でズボンはpantalon パンタロンですが、これはもとイタリア語で、ベネチアの守護聖人 San Pantalone から来ているそうです。
日本語で「パンタロン」というと、裾広がりの、昔山本リンダがはいていたようなパンツのことですよね。
私が小学校2年生か3年生のとき、初めて聞いた言葉です。
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