Piglooの「パパ・ペンギン」という曲を紹介します。Piglooというのは、フランスのペンギンのキャラクターアニメです。CGで作られています。2006年にフランスで大ヒットしました。もう10年前になりますね。
かわいいですね。
それでは訳詞に挑戦!
Papa Pingouin パパペンギン
★氷原で退屈なパパペンギン。
荷物をつめて、旅に出たい。★
パパはいらいらして
ちょっと不幸だ
情緒不安定なパパ
気持ちを落ちつかせるために海にジャンプ
パパペンギンは、空高く、月に向かって飛ぶ鳥がうらやましい。
パパペンギンは飛べない
それが不満。
★~★繰り返し
Sur la neige bleue
Fait un pas douteux
Et glisse sur la glace.
On l’entend murmurer
Je veux m’en aller…
Très haut dans le ciel, plus près du soleil
En traversant l’espace.
J’ai les ailes d’un oiseau
Je peux voler haut…
青い雪の上をのたのた歩き、
氷の上ですべる。
パパのつぶやきが聞こえる。行きたいよ・・
ずっと高い空の上、太陽の近くを
宙を突っ切って
羽があるから、空を飛べるはず・・
☆
Mais voyons papa
Pourquoi dis-tu ça?
Tu sais bien que les ailes,
Celles des pingouins et des moulins ne servent plus a rien
パパ、ちょっと待って、なんでそんなこと言うの?
ペンギンの羽や水車の羽じゃ空を飛べないことよく知ってるくせに
☆
どうしてそんなところに行くの?
ここの暮らしは楽しいよ
空は天使や聖人さまにまかせておいて、こっち来てよ、パパ
パパペンギンは自分の夢を追う
自分をかもめだと思っている
遠い旅に出る
南に下ってイギリスに行く
そして、パリ、ローマ、ナポリ
カルタゴのほとりへ
夏の地中海はそれはもう素晴らしい
☆~☆繰り返し
どうしてそんなところに行くの?
ここの暮らしは楽しいよ
でも、どうしても行くなら、そんなに遠くに行かないで
パパ、ここにいて
パパ、ここにいて
パパペンギンは夢からさめる
パパペンギンはここに戻ってくる
パパペンギンは、氷原が大好きだ
旅行かばんは燃やしてしまう
☆歌詞はこちら⇒Paroles Papa Pingouin par Sophie Et Magaly – Paroles.net (clip, musique, traduction)
単語メモ
banquise 氷原、氷盤
être bien/mal dans sa peau (精神的に)落ち着いた/不安定な状態である。
(peau → plumes 羽)
plomb 鉛 de/en plomb 鉛のように重い
a des pieds de plomb 鉛のように重い足を持つ → 飛べない
grognon 不平をこぼす、不満そうな
douteux あいまいな
aile 翼、羽
goéland かもめ
rive 岸
chimère 空想、夢想、突飛な思いつき
お話なんかでは、ペンギンはほかの鳥のように空を飛ばないので、本当は飛びたがっているのではないか、と描かれることが多いですね。本物のペンギンはそんなことを思っていないでしょうが。
パパ・ペンギン ソフィー・エ・マガリー
Piglooのパパ・ペンギンはカバーで、オリジナルはソフィーとマガリーという双子のデュオが1980年のユーロビジョンコンテストで歌ったものです。こちらのほうがテンポが遅いので、聞き取りやすいです。
最初のほう、2人の紹介が入っています。
ソフィーとマガリーはフランス人です。この曲はユーロビジョンでは9位だったのですが、フランスでスマッシュヒットしました。
しかし、2枚目の曲は売れず、プロデューサーを変えて発売した曲も不発。結局2人は1980年にデビューして、1982年に解散しました。いわゆる一発屋と呼べるかもしれません。
この曲がヒットしたのは、歌そのものがよかったからでしょうね。
フランス語でペンギンは manchot です。pingouin は本当はオオハシウミガラスのこと。しかし、誤用のままpingouinでペンギンをさして、普通に使われています。
この記事へのコメントはありません。