おとぎ話の本

フレンチポップスの訳詞

月の花:フランソワーズ・アルディ(歌と訳詞)

1+70年に発売されたフランソワーズ・アルディのアルバム、Soleil(ソレイユ)に、3番目に収録されている曲、Fleur de lune (邦題:月の花)を紹介します。



フルール・ドゥ・リュンヌ

2分59秒。

シンプルで美しい歌ですね。

では、歌詞を和訳してみます。

[月の花]

私は月の花
それとも眠る水?
私はもやの中で生まれた
北から風がふく場所で

私は野生の草
それとも雨の空?
わたしの幻を取りに来て
私の灰色の目の中でおぼれ死んで

☆あなたがどこにいても、私はあなたを呼ぶわ
聞こえてるのがわかってる
あなたは来るしかないのがわかってる
私の檻(おり)は大きく開いて、私の牢屋はあなたを待っている☆

私は星、それとも藻?
私はふりをしているだけ?
来て、私の波に飲まれて
波は血の味みたいよ

☆~☆ くりかえし

私は月の花
それとも眠る水?
私は野生の草
それとも雨の空?
私の幻の中に来て
それは私の巣の奥深くにあるわ

単語と文法のポイント

se noyer  溺死する

algue  藻類、葉状植物 algues marines 海藻

s’enrouler dans  ~にくるまる

nid    巣

難しい単語は使われておらず、フランス語を半年~1年ぐらい勉強したことがある人ならたいてい知っている単語ばかりです。

複雑な文章もありませんが、接続法があるのでピックアップします。

Où que + 接続法  どこで(どこへ)~しても

Où que tu sois   あなたがどこにいても

Il faut que + 接続法  ~しなければならない、すべきである、する必要がある

il faudra que tu viennes  あなたは来なければならない

接続法が初耳の人はこちらをどうぞ⇒「まいにちフランス語」45:L67 接続法現在 その1

月の花って何?

Soleilというアルバムの邦題は、『アルディのおとぎ話』で、アマゾンでこのアルバムをチェックしたら、Fleur de lune の邦題は、『月の花』とありました。

こちらは輸入盤。

そこで、そのまま、月の花としましたが、その花がどういうものかはわかりません。

月の花をストレートに訳すならば、la fleur de la lune になると思います。

月光が clair de lune であるように、それが1つの言葉(ひとかたまり)として使われているニュアンスが強いと、lune に冠詞がつかないときもあります。

fleur de lune で、ワンセットなのかと思い、検索してみたら、fleur de lune は 英語で、peace lily という花でした。

次に、peace lily は日本語で、ピースリリーまたはスパティフィラムです。

なので、この花はスパティフィラムかもしれないと思ったのですが、すぐあとに、 le ciel de pluie(雨の空)というのが出てきます。

いわゆる『雨空』は、ciel pluvieux だと思うので、この『雨の空』も、何かの植物なのかと思い調べたら、これはオーバーヘッドシャワー、またはレインシャワーと呼ばれる、穴がたくさんあいた板(?)を天井に設置したシャワー装置、つまり上から水が落ちてくるシャワーのことのようです。

この手のシャワーは1970年にはなかったはずなので、月の花も、雨の空も、聞いている人が、好きなようにイメージすればいいのかなと思います。



State of Micky & Tommy

フランス語に全然関係のない話ですが、Fleur de lune の作者のクレジットは、フランソワーズ・アルディと、Micky Jones、Tommy Brown というイギリス人です。

この2人は、State of Micky & Tommy として、1960年代の後半、フランスでサイケデリックなポップ・ロックみたいな曲をレコーディングしていました(大ヒットにはいたっておりません)。

ミッキー・ジョーンズは、60年代、フランスにてスタジオ・ミュージシャンをしており、アルディ、シルビー・ヴァルタン、ジョニー・アリディのために曲を書いています。

■State of Micky & Tommy のクリップ

最初、音が小さいですが、40秒ぐらいたつと音が大きくなります。

で、このMickey Johns という人は、後に、Foreigner (フォリナー)というバンドでギターを弾いていた(というか、いまも、フォリナーは現役みたいですが)、ミック・ジョーンズ(Mick Jones)である、とWikipediaにありました。

彼は1944年生まれなので、かなり早くからプロのミュージシャンとして活躍していたのですね。

■フランスワーズ・アルディのほかの曲

スザンヌ:フランソワーズ・アルディ(歌と訳詞)

もう森へなんか行かない(フランソワーズ・アルディ):歌と訳詞。

フランスワーズ・アルディの Soleil (お日さま)の訳詞

フランソワーズ・アルディ、Mon amie la rose(バラのほほえみ)の訳詩

オール・オーヴァー・ザ・ワールド:フランソワーズ・アルディ(訳詞)

フランソワーズ・アルディ:1日の最初の幸せ(Le premier bonheur du jour)~歌と訳詞

歌と訳詞:「あなたが旅立つというので」~フランソワーズ・アルディ 前半

霧のコルヴィザール~フランソワーズ・アルディ(歌と訳詩)

『男の子女の子』~フランソワーズ・アルディ:歌と訳詞

さよならを教えて~フランソワーズ・アルディ(歌と訳詞)

*****

やたらとアルディの曲の記事があることからわかると思いますが、私はフランソワーズ・アルディのファンで、フランス人歌手の中では一番よく聞いています。

『アルディのおとぎ話』もLPを持っていて、よく聞いていました。

このアルバムに収録されているのは、全部いい曲なので、順番に紹介しますね。






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