Blondie (ブロンディ) をご存知でしょうか?Blondieは70年代後半にとても人気のあったアメリカのバンドです。
私はリードボーカルのデボラ・ハリーが大好きでした。過去形で書いてしまいましたが、このグループは1997年ぐらいに再結成して、まだ現役です。
デボラの愛称はデビーまたはデヴ(『でぶ』と言ってはいけません。下唇をかむVの発音です)。心の中で「デビー」と呼んでおりました。
きょうはそのBlondieの大ヒット曲、Sunday Girl(サンデー・ガール)のフランス語版をご紹介します。
サンデーガール(フランス語)
2分58秒
デビーはバイオグラフィーの趣味のらんによく「フランス語」と書いていました。
誰かにならっていたようです。
フランス語でレコーディングしてしまうぐらいだから、好きだったのでしょう。
うまい、とはいえませんが。
ce soir をセソワと発音しています。鼻母音も微妙。単語もへんなところでぶちっと切ってます。
でも何といってもBlondieのデビーですから、どんなにフランス語がへたでも世間は許すわけです。
最初の二つのパッセージを訳してみます。
歌詞はこちら⇒BLONDIE LYRICS – Sunday Girl (French Version)
Je connais une fille dans une rue déserte,
Froide comme glace mais aussi savoureuse,
Sèche tes pleurs Sunday Girl,
Hey, J’ai vu ton mec avec une autre fille,
Il semblait dans un autre monde,
Cours te cacher Sunday Girl
人気(ひとけ)のない道にいる女の子を知ってるわ。
氷のように冷たいけど、おいしいの
涙をふきなさい、サンデーガール
ねえ、私、あなたの彼氏がべつの女の子と一緒にいるのを見たわ。
彼は別世界にいるかのようだった
急いで隠れなさい、サンデーガール
Dépêches-toi, dépêches-toi et attends,
Toute la semaine absente et pourtant j’attends,
J’ai le cafard,
Je t’en pris viens voir,
Ce que ton amour représente pour moi
急いで、急いで、そして待って
一週間ずっといなかった、でも私は待っている
私はゆううつよ
お願いだから会いに来て
あなたの愛を私に見せて
単語メモ
sèche < sécher 乾かす、乾燥させる
pleur 涙
cours < courir
courir+不定法 急いで~しに行く、~しに駆けつける
mec 彼氏は歌と訳詞:Mon mec à moi(モン・メック・ア・モア)/パトリシア・カースにも出て来ました。
cafard(話)ふさぎの虫、ゆううつ
Il a le cafard. 彼はふさいでいる
cafardのもともとの意味はゴキブリです。
このフランス語の歌詞、オリジナルの英語とほとんど同じ意味です。
こちら参照⇒BLONDIE LYRICS – Sunday Girl
意味が全部わかってもいったい何を歌ってるのかよくわからない歌です。
サンデーガールって誰?
昔は、「サンデー」という言葉の響きや、冷たい、甘い、という単語から勝手に日曜日にアルバイトで人のいない道でアイスクリームを売ってる女の子を想像していました。
ボーイフレンドはいるけど、自分がアルバイトしているあいだに、他の女の子とデートをしている。悲しい・・・。
早く会いに来て、みたいな世界。
ちなみに、アイスクリームサンデーのサンデーはsundaeでスペルが違います。
でもこのSunday Girl、実はデビーの飼っていた猫のことだと作者のクリス・シュタインがあるテレビのインタビューで言ってました。
猫の名前は’Sandy man’で、あるときデビーのアパートからいなくなってしまったそうです。
だから歌詞の中に、よく「私待ってる」とか「戻ってきて」とあるのです。
サンデーガール(オリジナル)
最後にオリジナルの英語の動画をご紹介します。
この曲は1978年発売の『恋の平行線』(Parallel Lines)というアルバムに収録されています。
当初、アメリカではシングルカットされませんでしたが、人気があり、翌年イギリスでシングルカットされて大ヒット。
そのあと12インチとかそういう特別なシングルレコードになったり、フランス語版が出たりしました。
Blondie – Sunday Girl 1979
2分53秒(途中で音飛びしてる箇所があります)
うーん、でもやっぱり猫のことだとは思えないですね。
きゃー、ブロンディ好きでした。
来日公演を観ましたよー。
大物の来日が続いていたため、入りが悪くて、デビー、悲しそうな顔して始まりましたが、アンコールで総立ちになって、すごくうれしそうだったという、思い出・・・
デビーは、少女の頃は、ブロンディとあだ名されるのが嫌で髪を黒く染めていたそうで、ぜいたくな悩みやなーと思ってました。
フランス語で歌ってるのは、聴いたことなかったです。
アンさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
アンさんもお好きだったんですね。
デビー、女性にも人気がありましたね。
アンさんは大阪だからごらんになれたんだと思います。
名古屋は解散間近のコンサートがキャンセルされたと記憶しています。
「名古屋飛ばし」という現象があり、名古屋でコンサートをするアーチストって
少なかったです。今はどうかな?