英国の首相、テリーザ・メイが、EU離脱を宣言する正式な手紙に署名したニュースを伝える子ども新聞記事を和訳します。
この記事の内容は、おもにメイ首相のプロフィールです。子ども新聞記事の中でも、わかりやすい方だと思います。
ブレグジットに署名した首相、テリーザ・メイとは誰か?
Qui est Theresa May, la Première ministre qui a signé le Brexit ?
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なぜこれが今日の話題なの?
1jour1acutuは、ブレグジットについて再び取り上げることにしました。ブレグジッットは、英国が欧州連合から脱退することです。
この交渉はまだ始まったばかりで、今後何ヶ月も続きます。
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3月28日、英国の首相、テリーザ・メイはブレグジッットの手続きを開始する正式な書類にサインしました。
つまり、英国はヨーロッパ連合から離れます。
テリーザ・メイの横顔を紹介しつつ、ブレグジットが何を意味するのか説明します。
3月28日16時37分、テリーザ・メイがブレグジッットを開始する正式な手紙に署名し、英国はもう欧州の単一市場の一部でいたくない、という意志を示しました。
この手紙は欧州連合の理事会の議長に送られました。欧州議会はヨーロッパの28カ国の首脳からなるグループです。
去年の6月、英国は国民投票で欧州連合から離脱することを決定。その数日後、首相のデーヴィッド・キャメロンは辞職し、後任は女性のテリーザ・メイに決まりました。
よって、現在、彼女がブレグジットを指揮しています。ヨーロッパ諸国との交渉は何ヶ月も続く長いものです。
英国の選択の結果がどうなるか予想することは困難です。なぜなら、これまで欧州連合を脱退した国はないからです。
テリーザ・メイとは誰?
保守党に属しているテリーザ・メイは60歳。英国の政界でもっとも重要な職である首相についた女性としては2人目です。
1人目は1980年代に「鉄の女」と呼ばれていたマーガレット・サッチャーです。
首相に任命される前、テリーザ・メイは2010年から内務大臣を勤めていました。イギリスの二大政党の1つである保守党のメンバーであるメイは欧州議会に対して格別好意的ではありませんでした。
去年の7月13日、イギリス女王のエリザベス2世の立ち会いのもと、テリーザ・メイは正式に英国の首相に任命されました。それ以来、彼女はロンドンの中心にある、イギリスの首相の官邸であるダウニング街10番地に住んでいます。
彼女の役割とは?
首相として、テリーザ・メイは欧州議会から英国を脱退させるという大きな挑戦に挑まなければなりません。
英国は欧州連合と交渉し、他のヨーロッパの国々と新しい条約に調印する必要があります。現在のところ、英国はまだ欧州連合のメンバーです。少なくとも今後2年は。英国がいつEUから脱退するのかはまだわかりません。
元記事 → Qui est Theresa May, la Première ministre en charge du Brexit ?
単語メモ
Union européenne 欧州連合
à traver qc ~を介して、通して
référendum 国民投票
en tant que +無冠詞名詞 ~として
relever 立て直す、再建する
関連ニュース
メイ首相がEU離脱をする正式な手紙に署名したことを伝えるユーロニュースです。
メイ首相の名前はテリーザですが、フランスのニュースではテレザとフランス語読みしていますね。
メイ首相自身は、欧州連合は好きではなかったようですが(懐疑派)、国民投票では残留に投票したそうです。
しかし、離脱すると決まったからには、英国にとって、できるだけよい結果になるために、うまく離脱しなければならない、という使命があります。
対する欧州議会は、英国があまり得をする結果になってしまうと、他の国も離脱するかもしれないので、こちらはこちらで、いろいろ譲れない点があります。
2年でスッキリ離脱できないかもしれませんね。
ブレグジット関連記事はこちら⇒イギリスの欧州連合(EU)離脱はどんな影響をもたらすか?
テリーザ・メイはクールな印象の人ですが、おしゃれが好きです。いつも高そうなちょっとこった服を着ているし、靴やネックレスも目立っていて、ファッションがよく話題になっています。
アメリカのヴォーグの2017年の4月号でインタビューに答えており、写真もありおしゃれぶりを発揮しています。写真をとったのは、かの有名なアニー・リーボヴィッツです。
インタビューはネットで閲覧できます⇒Theresa May: The British Prime Minister on Donald Trump, Hillary Clinton, Brexit and More – Vogue
イギリスが国民投票でEU離脱を決めなかったら、メイ首相も国家元首になることはなかったかもしれません。デーヴィッド・キャメロンは政界を引退したし、世の中、何が起きるのか本当にわかりませんね。
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