私の大好きな曲のフランス語のカバーをご紹介します。
エルトン・ジョンのYout Song。
邦題は「僕の歌は君の歌」1970年のヒット曲です。
フランス語版は C’est Ta Chanson 「これは君の歌」
歌っているのはミシェル・デルペッシュ。
この人は「青春に乾杯」という歌で有名ですね。
では、まず聞いてください。
フランス語バージョンはエルトン・ジョンのロックな感じが抜け落ちてますが、それほど悪くはないと思います。
それでは訳詞に挑戦。
C’est Ta Chanson これは君の歌
ずっと言わなければと思っていたんだ
僕の気持ちを
隠すのは得意なほうじゃないし
あのさ
僕、お金はそんなにない
でも、もしお金があれば
家を買って
二人で住むよ
もし彫刻家だったら…
いや、違うな、
旅回りの劇団の
手品師だったら
たいしたことじゃないんだ
僕の贈り物は、僕の個人的なもの
ただの歌なんだ
でも、これね
これはきみのための歌だよ
★Tu peux le dire à tout le monde
C’est ta chanson
Elle est peut-être simple mais
Fais pas attention
Oh ne m’en veux pas (2x)
Tout ce que j’ai voulu faire
C’est dire que je suis heureux
Que tu sois sur la terre
みんなに言っていいよ
この歌のこと
シンプルすぎるかもしれないけど
気にしないで
悪く思わないでほしい
悪く思わないでほしい
僕がしたかったのは
君にこう言うこと
僕は幸せなんだ
君がこの世界にいてくれて★
芝生の上にすわって
草を引っこ抜いてた
少しばかり
気に入らないフレーズもあったけど
でも、ほら、これはきみのだよ
僕が作ったこの歌は
太陽が僕にヒントをくれたんだ
ああ、忘れてごめん
全部は覚えてないんだ
僕たちにはわからない
人生が灰色かバラ色かなんて
とにかく、大事なことは
今夜、僕が君に言いたいこと
君の瞳は世界で一番
やさしいってことなんだ
★~★繰り返し
米歌詞はこちらを参照しました⇒Paroles C'est Ta Chanson – Michel Delpech
単語メモ
ambulant 移動する、巡回する
cirque ambulant 旅回りのサーカス
en vouloir à qn/qc 人を恨む、悪く思う
Elle en veut à son mari de l’avoir trompée.
彼女は浮気をされたことで夫を恨んでいる
Tu m’en veux ?
私のこと怒ってる?
Ne m’en veuille pas.
悪く思うなよ。
pelouse 芝生
arracher 根本から引き抜く
s’énerver いらだつ
補足
Oh excuse-moi d’oublier
Les mots de toutes ces choses
Tu vois, on ne sais jamais
Si la vie est grise ou rose
「忘れてごめん」とあやまっていますが、何を忘れたかというと「こういうことすべての言葉」
ここがよくわからなかったのですが、「うまく言えなくてごめん」ぐらいの意味だと思います。自分の気持ちを歌にしてみたけど、自分でも気に入らない箇所があると言ってますから。
フランス語版の歌詞はだいたいオリジナルと同じですが、オリジナルでは芝生ではなくて、屋根に座ってこの曲を作っています。
I sat on the roof and kicked off the moss
そして、苔を蹴散らしていたと。
フランス語で「芝生」なのは、roof と pelouse の「うー」という音が一緒だからでしょうね。
芝生の上には苔がないので、「草を引き抜いた」となったのでしょう。そして、そのあといきなり、人生が灰色かバラ色かなんてわからない、なんて言ってます。
屋根に座る箇所は、オリジナルの詩のほうがずっといいんです。
I sat on the roof and kicked off the moss
Well a few of the verses well they’ve got me quite cross
But the sun’s been quite kind while I wrote this song
It’s for people like you that keep it turned on
屋根の上で、彼女に捧げる曲の詩を考えている。
うまい言葉が見つからなくて、いらついて、苔を蹴散らす。
でも、曲を書いてるあいだ中、太陽の光がふりそそいでくれた。この歌は君みたいな人のための歌。太陽みたいにいつも元気をくれるような人の。
てな感じでしょうか。
エルトン・ジョン「僕の歌は君の歌」
オリジナルはこちら。歌詞つきをご紹介します。
作詞はバーニー・トーピン。作曲がエルトン・ジョンです。
いかがでしたか?
太陽ってありがたいですね。
私、この曲が好きで、もう何回聞いたかわかりませんけど、あきませんね。いろんな方がカバーしていますが、オリジナルを超えるものはできないと思います。
この記事へのコメントはありません。